東近江市民クラブ 西﨑　 彰
戦没者慰霊碑の管理は誰が

Q　市内に残る忠霊塔、忠魂碑など戦没者慰霊碑の維持管理について、
①戦没者慰霊碑の数は。
②相談を受けたことがあるか。
③市の考えは。
④今後の保存活用の検討は。
A　①滋賀県護国神社が調査された資料によると、市内には合計79基あるとされています。
②東近江市遺族会から、高齢化や会員数の減少に伴い忠霊塔の維持管理が困難であるため、今後の管理のあり方について相談を受けたことがあります。
③現在は各地区遺族会や地元の方々により管理されていますが、将来的には管理状況が不良となり倒壊の危険性がある慰霊碑について、修復や解体、撤去などの手法を検討していく必要があると考えています。
④慰霊碑は戦争の悲惨さや平和の尊さを次世代に伝える上で意義のあるものと認識しており、今後のあり方について遺族会などと協議を重ねていきたいと考えています。

Q　ＪＲ能登川駅舎について、現時点で修繕などの対策が必要な箇所と費用は。
A　屋根や外壁からの漏水が確認できました。今後さらに調査を進め、修繕や改修が必要な箇所の特定や詳細な費用の算定を行い、順次対策を講じていきたいと考えています。


新政無所属の会 井上　 均
市の少子化対策は大丈夫か？

Q　政府は異次元の少子化対策を行うといい、全国知事会も社会・経済を崩壊させかねない深刻な問題として総力を挙げて取り組むと宣言した。
　本市の少子化対策のうち、こども・子育て世帯のライフステージに応じた支援について、
①３歳以上のほぼすべてが入園しており、官民合わせて研鑽を積んだ優秀な保育士・幼稚園教諭が長く多様に働き続けるための方策は。
②夏季休業中や放課後の子どもの居場所については本来、多様性が望まれる。
　子どもの居場所に関する基本的な考えは。
A　①公立、私立を問わず保育士は、長く多様に働き続けている人が多くおられる一方で、中には早くに辞める人もいます。各個人が働き続けるかどうかはそれぞれの価値観によって判断されるものであり、市は特別に方策をとるものではないと考えています。
②子どもの居場所とは、子どもが自分らしく安全で安心して過ごすことができ、子どもが自主的に居たい、行きたい、やってみたいと思える場であると考えます。
　居場所では、子どもがさまざまな学びや体験活動、外遊びの機会に接することで心身ともに成長し、社会で生き抜く力を得られることが重要と考えます。


新政無所属の会 中村　和広
生物多様性を生かした政策を

Q　本市は、鈴鹿の山々から琵琶湖までの森里川湖を市域に持ち、その豊かな自然は全国的にも誇れるものである。
①農業において、生物多様性に寄与している施策は。
②生態系保全は小さな頃からの学習も必要であるが、その取り組みは。
A　①農薬・化学肥料の低減や濁水流出防止などによる環境こだわり農産物の推進をはじめ、世代をつなぐ農村まるごと保全向上対策における集落ぐるみの農村環境保全活動を支援することによって、生物多様性の確保につながるものと理解しています。
②県の事業で、「うみのこ」「やまのこ」「たんぼのこ」などの自然体験活動があります。さらに本市では、小学３年生から中学３年生までを対象に愛郷の森キャンプ場で「東近江やまの子キャンプ」を実施しています。本事業は、自然に関するクイズを楽しみながらの「森探検」をはじめ、渋川での川遊びやイワナつかみ、野外炊飯、間伐された木の枝を使った工作など、身近な自然を体験できるプログラムとなっています。少年期に、森、里、川、湖と続く自然体験活動を通して、直接、生物や植物に触れる体験が豊かな人間性を育む礎となるものであり、本市は絶好の自然環境を有していると認識しています。