

一般質問


市政会　岡﨑嘉一


地域医療のさらなる充実を


問　蒲生医療センターについて
①家庭医療学講座継続のための対応策は。
②敷地内にある広い土地を今後どのように有効活用するのか。

答　①県からは、継続的な指導医の派遣に努力する旨の回答をいただいています。
　県への政策提案書においても、県の医療政策として制度の確立を図っていただくよう強く要望し
ています。
　②土地の利用については、様々な角度から活用方法を研究していきます。
　　
問　12桁のマイナンバーの通知が10月から始まり、来年の１月より実施される。
　30年からは、メタボ検診や予防接種の記録、そして本人の同意を条件に預貯金口座の情報もマイ
ナンバーに結び付けようとされている。
①サイバー攻撃防止用システム内容は。
②サイバー攻撃を受けた時、対処できる組織、システムの整備および人材育成は出来ているのか。
③市職員全員への意識高揚や漏えい防止の教育は進んでいるのか。

答　①情報漏えい対策ソフトの導入を行い、個人情報を含む文書ファイルの暗号化を予定していま
す。
　併せて、マイナンバー専用端末などには、指紋認証装置とＩＣカード認証装置を導入し、マイナ
ンバーを扱う職員を限定します。
　②発見者が所属長および情報推進課長に報告し、その長は最高情報セキュリティ責任者である副
市長に相談します。
　発生案件が緊急かつ重要な場合は、情報セキュリティポリシーに基づき、ただちにネットワー
ク切断または、情報システムの停止を行います。
　当市では独立行政法人にネットワークの24時間自動監視をお願いしています。
　③８月には、全職員を対象としたマイナンバー研修会を実施しました。
　今後も情報漏えい防止の研修会等を実施し、意識向上に努めます。




東近江市民クラブ　畑博夫


黒丸ＰＡにハイウェイオアシスを


問　市長は常々、地域間競争に打ち勝つと話されているが、地方創生に地域性をどのように活かす
のか。
①市の総生産の構成比は。
②当市と近江八幡市の５年間の人口増減の差に対する見解は。
③大阪から約40分という布引運動公園の地の利を活かして、黒丸スマートＩＣ設置やハイウェイオ
アシス構想の実現は。

答　①24年度の総生産の構成比は、第１ 次産業1.4％、第２次産業48.9％、第３次産業49.1％ とな
っています。
　事業別の生産では第１位の製造業が、約２１３２億円と全体の約半分を占めています。
　当市は八日市ＩＣを中心にした交通の利便性を背景に、ＩＴ関連工場をはじめ電器、住宅などの
製造業の立地が進み、今日では内陸型の工業都市としての性格を有するようになりました。
　24年の工業統計調査による製造品出荷額では、県下第３位を誇っています。
②人口減少の要因としては、死亡者より出生者が少ない自然減、転出者より転入者が少ない社会減
の双方の要因により起こっています。
　自然減は22年および25年で起こっており、社会減については22年から継続しています。
　社会減は市の産業構造から、外国人労働者がリーマンショック以降、本国に帰国されたことが大
きな要因です。
　近江八幡市との人口増減の開きについては、ＪＲの駅周辺の利便性の差と考えます。
③黒丸PＡを活用してスマートＩＣを設置することや、布引運動公園と関連付けたハイウェイオアシ
ス構想、防災機能の向上を図ることは地域活性化には有効であると考えます。
　旧八日市市が調査検討していますが、調査時から時間も経過し、制度なども変遷しているので、
改めて設置制度や条件などから研究したいと考えます。




東近江市民クラブ　和田喜蔵


食は健康づくりの基本


問　飽食の時代と言われる中、食のスタイルが変わってきた。
　朝食を食べない子ども、家族揃って夕食を摂らない等、食事のあり方が問われている。
　健康づくりの基本とも言われる食生活を見つめ直すためにも、食の現状と将来についてどのよう
に考えていくのか。
　東近江市の子どもや高齢者の食育の取り組みについての考えは。

答　小中学校では、自らの健康を守り、健全で豊かな食生活を知る能力を育てるため、学校給食や
全教育課程を通じて、食への知識と関心を高め感謝の気持ちを育むよう食育の推進を図っています。
　また、毎月19日を「食育の日」とし、給食を通じて栄養指導や食事マナーなどを指導しています。
　さらに、食育は給食の時間だけでなく、食に関する指導の全体計画をもとに、特別活動・道徳・
生活科・家庭科・保健体育科等とも関連付け、家庭や地域の協力を得ながら指導を行っています。
　高齢者についても、いつまでも元気に過ごしていただくために、バランスよく食事をしていただ
き、健康寿命を伸ばしていただくよう栄養相談や情報提供を行っています。

問　６次産業化の推進は、農業者による生産・加工・販売の一体化や、農業と第２次・第３次産業
の融合等により、あらゆる資源と食品産業、観光産業、ＩＴ産業等と結びつけ、地域ビジネスの展
開と新たな業態の創出をすることである。
　農業者の創意工夫の取り組みをどのように後押しするのか。

答　市内ではジェラートや米粉パン、米粉ロールケーキ、そば、こんにゃくなど様々な取り組みが
されています。
　その取り組みを一層進めるべく、６次産業化推進講座を開催し、講演会や先進地研修を行ってい
ます。
　農家や商店主等と連携して、野菜や果物等を加工・商品化をするマッチングの場を設ける計画を
しています。




東近江市民クラブ　西﨑彰


ハードル高い 都計見直し


問　コンパクトシティと都市計画区域の見直しについて。

答　自己完結能力をそれぞれの地域や生活圏で備え、不足する機能を地域間で補完していく、そん
な都市構造が目指すべきコンパクトシティであると考えています。
　能登川駅を中心とした市街化区域内には、都市機能を集約する未利用地がないという現状も認識
しており、適切な範囲でコンパクトなまちづくりの実現を目指していきたいと考えています。
　長勝寺町を中心とするエリアは、能登川と八日市を結ぶ幹線街路の沿線に位置するポテンシャル
の高い地域であると受け止めています。
　区域区分見直しの候補地のひとつとして、周辺の土地利用の検討を進めています。

問　天然ホンモロコ特産化事業の進捗状況と、今後の取組方法は。

答　地域資源を生かした地方創生事業として、地元漁業組合、料理飲食組合等が中心となり、５月
に東近江市ホンモロコ特産品化推進協議会を設立しました。
　８月１日には、伊庭内湖の天然ホンモロコの紹介とＰＲを兼ねたシンポジウムを開催し、約70名
の参加をいただきました。
　天然ホンモロコの地域資源としての価値を参加者のみなさんと再認識しました。
　今後は、新たな調理方法等、広くアイデアを求め、地元料理店等と提携し、新しい郷土料理とし
て天然ホンモロコ料理の普及に努めます。

問　垣見隧道の工事費になぜ県の負担がないのか。

答　垣見隧道の拡幅事業に対して補助を行うことは、主要地方道栗見八日市線の改良整備に対して
二重投資になるとの見解から、県は負担できないとしています。
　当市の考えは、本来県道として整備されるべき路線であり、補助制度もあることから、今後もあ
らゆる機会をとらえて強く要望を行います。