地震編 2の1 東近江市をおそう地震  市をおそう地震には、内陸の活断層でおこる「活断層地震」と、大陸のプレート間でおこる「海溝型地震」の2種類があります。市では、市に甚大な被害を及ぼす事が想定される5つの活断層地震について調査し、防災計画を策定しています。5つの活断層地震のうち、「鈴鹿西縁断層帯地震」が発生した場合に、市に最も大きな被害が発生することが想定されています。  活断層地震は、地下の地盤に押し合う力や引っ張り合う力が加わることで、ひずみのエネルギーが蓄積され、それが限界に達したときに、ある断層面を境に地盤がずれ動くことで発生します。なお、断層のずれの向きには、右横ずれ断層、左横ずれ断層、正断層、逆断層があります。 活断層地震の発生確率は低いと言われていますが、近い将来発生しないとは言い切れません。地震調査研究推進本部によれば、阪神・淡路大震災の時に活動した六甲・淡路島断層帯の地震発生直前における発生確率は、0.02 〜 8%でした。 海溝型地震  海溝型地震は、地球をおおう海側のプレートが陸側のプレートの下にもぐりこむことで、境界にひずみのエネルギーが蓄積され、それが限界に達したときにプレートが元に戻ろうとしてはね上がることで発生します。海溝型地震は、周期性があることが確認されており、南海トラフの巨大地震は、近い将来発生する確率が高いと言われています。国や県では、東日本大震災を踏まえ、南海トラフで発生する地震の想定範囲を見直しました。これによれば、市は最大で局地的に震度6強となることが想定されています。