21ページ、22ページ 3の2 東近江市をおそう土砂災害 土砂災害には、以下の3種類があります。(本マップでは、3つをまとめて「土砂災害」として表示しています) がけ崩れ(急傾斜地の崩壊)  がけ崩れは、大雨などをきっかけに地面にしみ込んだ雨水により急な斜面の土砂が崩れ落ちる現象です。 土石流  土石流は、大雨などをきっかけに谷底にたまった土砂や山腹から崩れ出した土砂が水と混じり合って一体となり、谷を一気に流れ下りる現象です。 地すべり  地すべりは、雨や地下水などをきっかけに山すそや丘陵地などの斜面で、地中のすべりやすい地層を境に地面が動き出す現象です。  土砂災害ハザードマップ  土砂災害特別警戒区域  土砂災害警戒区域のうち建築物に損壊が生じ住民に著しい危害が生じるおそれがある区域で、特定の開発行為に対する許可制、建築物の構造規制、建築物の移転の勧告及び支援措置などが行われます。 土砂災害警戒区域  土砂災害のおそれがある区域で、警戒区域では危険の周知、警戒避難マニュアルの作成など警戒避難体制の整備が図られます。 知っておこう 土砂災害の前兆現象  土砂災害の前兆現象に注意し、危険を感じたらすぐに避難しましょう。  絶対に危険な場所には自ら近寄らないようにしましょう。 がけ崩れの前兆現象  ひび割れが入る  樹が揺れる  湧き水の量が増える  小石が落ちる 土石流の前兆現象  樹がザワザワ騒ぐ  山鳴りがする  流木が混じる 地すべりの前兆現象  水が噴き出す  道路にひび割れ  池が濁る  ひび割れ、段差ができる 線状降水帯による大雨  線状降水帯とは、次々と発生する発達した雨雲(積乱雲※)が列をなし、組織化した積乱雲群によって、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、線状に伸びる長さ50〜300km程度、幅20〜50km程度の強い降水をともなう雨域です。        積乱雲(雷雲)に注意しましょう  大気の状態が不安定なときには、積乱雲(雷雲)が発達して、急に強い雨が降ったり、雷や竜巻が発生しやすくなります。 発達した積乱雲の近づく兆し 1真っ黒い雲が近づき、周囲が急に暗くなる 2落雷が聞こえたり、雷光が見えたりする 3ヒヤッとした冷たい風が吹き出す 4大粒の雨や『ひょう』が降り出す 梅雨前線に伴う大雨特別警報が出た近年の豪雨としては、「平成30年7月豪雨」(西日本豪雨)や「令和2年7月豪雨」があり、いずれも「線状降水帯の停滞」が大きな原因となっています。 気象庁が発表する情報 気象庁では、災害に結びつくような激しい気象現象が予想される場合、テレビ・ラジオ・インターネットなどを通じて気象警報・注意報などの防災気象情報を発表しています。これら大雨特別警報、土砂災害警戒情報、洪水警報などが発表されたら、危険度分布で状況を確認し、自宅に迫る危険度を把握しましょう。 気象庁による防災気象情報 大雨特別警報 重大な災害の危険性が著しく高まっている状況 土砂災害警戒情報 大雨による土砂災害発生の危険性が高まったとき、県と気象庁が共同で発表 記録的短時間大雨情報 数年に一度(東近江市では、1時間雨量90o)の猛烈な雨が観測された場合に発表 大雨警報・洪水警報 大雨、洪水によって重大な災害が起こるおそれのある状況 大雨注意報・洪水注意報 大雨、洪水によって災害が起こるおそれのある状況