■記号は、問=問い合わせ IP=IP電話 FAX=ファックス 特集1 FOR SAFETY     地域のカナメ。消防団 写真=年末の特別警戒の写真3枚 昨年12月28日〜30日に行われた年末の特別警戒。厳寒の中、市民の皆さんが健やかに新年を迎えられるよう、団員が各地域を巡回した。 写真=東近江市消防団出初式の写真2枚 1月8日に行われた東近江市消防団出初式。消防活動に尽力した団員への表彰や今年1年の防火・防災と地域の安心・安全を誓った。 写真=県消防操法訓練大会の写真2枚 昨年7月31日に行われた県消防操法訓練大会では、猛暑の中、日ごろの訓練の成果を存分に発揮した。 ■地域に根ざした消防団  消防団は、消防組織法に基づき各市町村に設置される消防機関です。東近江市消防団には859人の団員が所属しています。  「消防団員は消防士ではないの?」と思われる人もいるかもしれません。消防士は消防署に勤務する常勤の地方公務員であるのに対し、消防団員は非常勤の特別職の地方公務員です。普段は自営業者やサラリーマンとして働く皆さんが、自分たちの地域のため強い使命感と郷土愛、助け合いのボランティア精神により火災や災害などが発生すれば活動を行います。  東近江市消防団は、市内に在住または在勤の人で構成されているので、皆さんの近所にも消防団員として活動されている人がいるのではないでしょうか。このように地域に根ざし、皆さんにとって身近な存在こそが消防団なのです。 ■平常時の活動も積極的に  消防団員は、火災や風水害などの災害時に活動することはもちろんですが、平常時にもさまざまな活動を行っています。皆さんの中では、「消防団員は災害時に活動する」というイメージが強いかもしれません。しかしながら、平常時の活動こそが消防団員の重要な役割なのです。  各地域で行われる防火防災訓練の指導や消防車両によるパトロール、火災予防について個人宅への訪問啓発を行うなどの活動もしています。  そのため、消防団員は安全管理講習や各種教養訓練の受講、機械器具取扱い訓練の実施などにより自らの知識や能力を日々高めています。また、晴れの舞台でもある出初式や団員が消防技術の向上に励むポンプ操法大会が毎年開催されます。 ■女性も輝く消防団  皆さんは消防団に女性が所属していることをご存知でしたか。本市には「ハートレスキュー」という愛称の女性消防団があり、女性ならではの視点をもって活動しています。住民の皆さんに対して防火防災の知識を楽しく広めることを目的に、例えば、応急手当講習を行ったり、幼児園などに出向いてお話し会を開いたりしています。  なお、応急手当講習やお話し会については、地域の要望などにもお応えしていますので、希望される場合は防災危機管理課までお声掛けください。  各団員とも出来る範囲で無理せず活動し、仕事や子育てと消防団活動を両立しています。また、身に付けた知識が家庭や地域の中で役立っているという声もあります。現在、ともに活動する団員を募集中です。あなたの笑顔で女性消防団を盛り上げてください。 写真=「一緒に活動しませんか」と呼びかける女性消防団の皆さん ●消防団員募集中 申・問=防災危機管理課  電話=0748-24-5617  IP電話=050-5801-5617   ファックス=0748-24-0752 ■VOICE 信頼される消防団であり続けたい  本市消防団の活動は、山間部から市街地まで広域なエリアをカバーしていることが特徴です。消防団の活動は火災の消火だけではありません。火災予防活動をはじめ、水防や山岳救助、行方不明者の捜索など多岐にわたります。団員の皆さんには、本業の仕事をしながら地域の安心・安全のため強い使命感と誇りを持って活動いただいています。消防団活動には家族や勤務先などの協力や理解が不可欠です。  火災が起こったときはすぐに駆けつけますが、なにより「火災を起こさない」ための活動が大切です。年末の特別警戒では、各地区で団員が消防車で巡回し、火の取扱いの啓発、地域の見回りを行いました。厳寒の中、「誰もが新年を穏やかに迎えてもらえるように。」という思いで活動しました。そして、その思いは年末に限ったことではありません。    「消防団のみんなが頑張っているから、安心して暮らせる。」と言葉をもらったときは、身が引き締まる思いがしました。これからも信頼される消防団であり続けたいと考えています。 東近江市消防団長 吉岡新次さん 副団長 平田文治さん、西村俊幸さん 写真=吉岡新次さん、平田文治さん、西村俊幸さん ■VOICE 地域防災と周囲の人に貢献を  29歳のとき、先輩団員の誘いで入団しました。新たな人とのつながりができること、そして地域防災に貢献し、周りの人の役に立ちたいとの思いがありました。  入団した当初は、私生活に大きな影響がでることを覚悟していました。しかしながら、仕事や家庭が第一になるように、団員同士が協力し合って、融通を図っているので、思っていたほどの負担はありませんでした。団員それぞれの気持ちを重視し、雰囲気が良いことも本市消防団の魅力の一つだと感じています。  消防団の活動は、火事や災害時に活動するイメージが強いですが、地域での防災訓練や防災会議には先頭に立って参加し、住民の皆さんへの消火栓などの使い方の指導なども行っています。そうした活動を通じて、日ごろの防災意識の向上と、初期消火の大切さを伝えています。  消防団には、日々の訓練の成果を披露するポンプ操法大会がありますが、昨年度の東近江市の大会で最優秀選手賞を受賞することができました。今後は、消防団活動で培った経験や技術を後輩に伝えていきたいと考えています。 第19分団 白子篤さん(垣見町) 特集2 障害者雇用     クリーニング会社でひたむきに仕事と向き合う     −Tさんの事例−  住み慣れた地域で安心して暮らすためは、障害のあるなしにかかわらず、誰もが自分らしく働くことができる環境が必要です。  特に障害のある人の就労には、周囲の理解や本人のモチベーションなどが重要ですが、なかなか雇用まで進まない現状があります。  今回、精神障害のあるTさんが、周囲の理解にも支えられながら、懸命に仕事に取り組む事例を紹介します。 ●いろいろな仕事を覚え、やりがいに  何台もの大型乾燥機が大きな音を立て、衣服用のプレス機による水蒸気が工場内に立ちこめます。Tさんは、株式会社マエダクリーニングの本社工場で働いています。  「いろいろな仕事を覚え、やりがいにつながっています。」と話すTさん。衣服の最終仕上げの前の準備やハンガーの仕分けなどの作業を担当されています。  Tさんの雇用のきっかけは、障害者職場実習奨励金制度における10日間の同社での職場体験でした。代表取締役の前田範夫さんは「Tさんは本当に真面目。採用に関して周囲の異論はなかった。」と雇用に至った理由を話されます。 ●仕事を通じて得られる大切なものがある  前田さんは、会社を経営するにあたり、「労働の対価としての金銭のほかに、仕事を通じて得られる大切なものがあると考えています。それは、人に愛され、ほめられ、役に立ち、存在意義を感じられることです。」と話されます。会社が社会の一員としてできることを考えたときに、障害のある人を含め、誰もが仕事の喜びを感じられる場の提供が大切だとの思いを持たれています。  社内では、Tさんとともに働く中で新たな効果も生まれています。できる範囲の中で、一生懸命に働くTさんの姿を見て、ほかの社員も改めて仕事の喜びを認識する機会となっています。「会社と人も一つの『出会い』の形です。Tさんも大切な社員の1人です。」と前田さんは話されます。 ●真面目に、ひたむきに  「周りのみんなはとても仕事熱心で、自分も頑張らないとという気持ちになります。」と話すTさん。読書が大好きで、自分の病気に関する本も読み、気持ちをコントロールして、体調を整える方法などについても学んでいます。  「与えられた仕事をきちっとこなしたい。継続していきたい。」Tさんは、ただひたすら真面目に、そしてひたむきに仕事と向き合っています。 ※ご本人の意向により、イニシャルで紹介しています。 写真=@A乾燥機での作業が終わり、しわを伸ばしながらハンガーにかけるTさん B同じ会社で働く仲間とともに、仕事に励む C所狭しとならぶ衣類 丁寧にクリーニング作業を行う D人を大切にした企業作りに取り組む ■誰もがともに働ける仕組みづくりにむけて −市の取組−  市では、就職が困難な障害のある人に対し、関係機関と連携して、就業やそれに伴う日常生活、社会生活上の支援などを行い、自立のためのサポートを行っています。  今回、就労に向けたステップとして行っている2つの事業を紹介します。 ●企業での職場実習を推進  市では、障害のある人の就労を支援する東近江圏域働き・暮らし応援センターや企業と連携して、就職を希望する障害のある人に職場実習の機会を提供する「東近江市障害者職場実習奨励金制度」を設けています。   具体的には、5日から10日までの範囲で職場実習を受け入れた企業と、実習を受けた人に、それぞれ奨励金を交付しています。この制度により、企業は試験的に障害のある人を受け入れやすくなり、雇用への理解を深めることができます。また、働き・暮らし応援センターによる実習全般のサポートやアドバイスを受けることができるため、企業が受け入れ体制を整えやすくなるほか、障害のある人にとっても、安心して実習を受けることができます。さらに、職場実習を終えた後、事業主の高い評価と実習生のやる気がマッチングすれば、雇用の可能性が高くなります。 ●市役所でも就労体験を実施  市役所の業務を実習してもらい、その経験を重ねることで就労に対する意欲を高めてもらう取組も行っています。  実習後は本人のほか、支援者や市職員が振り返りを行い、次のステップにつながるようサポートしています。 写真=市役所での実習の様子 ●障害のある人の「働きたい」を尊重できるように  企業に就職すれば所得が向上し、自立した生活を送る一助になります。そして、必要とされる、役に立つという労働の本質を感じることができます。  誰でも自信があること、苦手なことがあるように、障害のある人も得意なところ、不得意なところがあります。それを見極め、生かせる場所を見つけ、サポートすることが大切です。  障害のある人の「働きたい」という思いを尊重し、障害のある人もない人も一緒に働き続けるためには、周囲の理解と協力が欠かせないのです。 問=障害福祉課 電話=0748‐24‐5640 IP電話=050‐5801‐5640 ファックス=0748‐24‐5693 特集3 夢と目標を抱き、新たな門出 新成人の皆さんおめでとうございます 20歳 celebration 写真=@ABCD旧交を温め合い、笑顔で写真撮影 E青西冬馬成人式実行委員長による二十歳の誓い F小椋市長が新成人を前に式辞 G会場を盛り上げた商工戦隊赤レンジャイ HIクレイ勇輝さんのライブに盛り上がる JKL式典後、引き続き写真撮影 Mあいにくの雨模様でも晴れやかな笑顔 N雨で飛揚できなかった東近江大凧の前で記念撮影 Oカメラを見つけ笑顔でピース!  新成人を祝うとともに、成人としての自覚を持ってもらおうと1月8日(日)、平成29年東近江市成人式が開催されました。  新成人の代表15人で構成された東近江市成人式実行委員会が主催したもので、八日市文化芸術会館で行われた記念式典には新成人555人が出席しました。  オープニングには商工戦隊赤レンジャイが登場し、キレのあるダンスと軽快なトークで会場を盛り上げました。その後、小椋正清市長が「新成人の皆さんが持つ豊かな個性、無限の可能性は、皆さんの努力で大きく広がります。勇気を持って挑戦する姿勢を大切にしてください。」とはなむけの言葉を贈りました。  今年の成人式では、青西冬馬成人式実行委員長が二十歳の誓いを宣言しました。青西さんは「私はこの20年間、家族や地域の方々の優しさや温かさに包まれて成長してきました。これからも、感謝の気持ちと地域社会の一員であることを忘れることなく、自分のめざす夢を実現させるため、精一杯前進していこうと思います。」と力強く発表し、会場は大きな拍手に包まれました。  式典の最後には、ミュージシャンで元キマグレンのクレイ勇輝さんが記念ステージを披露し、新成人たちは立ち上がり手拍子をするなど、大いに盛り上がりました。  式典終了後、会場周辺では、懐かしい友人との出会いに喜ぶ姿があちこちで見られました。当日はあいにくの雨模様で、新成人が1か月間かけて制作した20畳敷東近江大凧の飛揚は中止となりました。しかしながら、「雨の成人式も思い出になる!」などの声が聞かれ、大凧の前で記念撮影をするなど、人生に一度の晴れの日の記憶を胸に刻んでいました。  会場に来ていた中学校の恩師は「あのころと変わらない素直な心に接することができて、とてもうれしいです。」と話されました。  自分自身も日々勉強できる仕事で、日本語というツールを通して外国のことを知ることができたらと思い、日本語教師をめざしています。 「日本語教師になる!!」奥村 友香さん(写真) 子どもが好きなので社会福祉士をめざして勉強中です。児童虐待を受けた子どもや障害のある児童のケアなどに取り組みたいです。 「社会福祉士」石川 千尋さん(写真) 高校時代の数学の先生の授業がとても良くて数学が好きになりました。本質的なことを教えられる教師になりたいです。 「数学の教員になる」渡邊 宙さん(写真) 年の離れた弟が生まれた瞬間が忘れられません。出産という感動的で幸せな瞬間に立ち会うお手伝いがしたいです。 「助産師になる!」田中 志緒里さん(写真) オフィス家具の製造会社で働いています。将来は、多くの人を采配する責任ある立場になりたいです。 「社長になる!」松本 拓也さん(写真) 現在大学生ですが、社会人になるまでに、知識や経験を蓄えBIGになって、世間で通用する社会人になりたいです。 「BIGな男になる!」世古 直輝さん(写真) 中学時代は将来に大きく関わる時期なので、良い人生を歩んでいけるようアドバイスができる中学校教師をめざして勉強中です。 「教師になる」田中 瞳さん(写真) これまで、色んな人に出会い、その「想い」を受け取り、学んできました。そうした全ての人に感謝しながらこれからを歩んでいきたいです。 「全ての人に感謝」」林 積希さん(写真)