■記号は、問=問い合わせ IP=IP電話 FAX=ファックス 特集 平成30年度当初予算 ■施政方針 持続可能なまちへの布石  平成30年度一般会計予算は、将来にわたり持続可能なまちづくりを見据えた布石となる施策などを推進するため、平成28年度当初予算に次ぐ過去2番目の規模となる積極予算とし、総額を501億円としました。   中心市街地の活性化については引き続き全力で取り組み、11万人都市の中心部に必要な都市機能を充実させることによってにぎわいを創出させます。  本市の基幹産業である農業については、稲作中心の農業形態から高収益作物への転換を促し、農家が安定した収入を得ることができるよう地域内中規模流通の機能を持つ地域商社を新たに設立し、攻めの農業施策を展開します。  また、豊かな自然と全国に誇れる歴史、伝統、文化に磨きをかけ、魅力を広く発信するため観光振興にも注力します。東京での「まるごと東近江」や、自然を生かした「びわ湖 東近江 SEA TO SUMMIT 2018」の開催、鈴鹿10座の登山道整備などにも取り組みます。  さらに、本市で安心して子どもを産み育て、子どもたちが明るく健やかに成長できるよう子育て施策にも重点を置きました。妊娠から出産、子育て、健康づくりなど乳幼児期から高齢期まで切れ目ない支援を行う「すくすく東近江市事業」では、基幹施設となる保健センターと子育て支援センターを平成30年度に完成させる予定です。  また、八日市地区と能登川地区に新たに病児保育室を開設することで、共働き世帯の子育てをサポートします。  そのほか、人口減少に対応するため定住移住の推進、まちの活力を生み出す都市基盤の整備などにもスピード感を持って取り組み、「うるおいとにぎわいのまち東近江市」の実現を目指します。  今後も、市民の皆さんの声に耳を傾けながら、市政運営に取り組んでまいりますので、ご理解とご協力をお願いします。 ■会計別予算額  総合計 822億3,575万円(△2.2%)  ●一般会計   まちづくりや福祉、教育など、市の全般的な事業を行う会計  ●特別会計   保険料など特定の収入で事業を行う会計  ●企業会計   事業収入により経営する会計    一般会計 501億円 0.4% ●特別会計  国民健康保険(事業勘定)110億5,800万円 △16.0%  国民健康保険(施設勘定)11億7,400万円   4.0%  後期高齢者医療 10億9,000万円 2.8%  介護保険 83億700万円  △4.4%  農業集落排水事業 13億4,500万円 △1.8%  公設地方卸売市場 4,200万円 △2.8%  小計 230億1,600万円 △9.6% ●企業会計  水道事業 30億3,203万円 △4.4%  下水道事業 52億3,359万円 2.3%  病院事業 8億5,413万円 94.3%  小計 91億1,975万円 4.5%  合計 822億3,575万円 △2.2% ■一般会計 501億円 対前年度(0.4%) ●歳入  自主財源 市が自主的に確保できるお金   市税 市民の皆さんや企業などからの税金   繰入金 基金(貯金)を取り崩したお金   負担金・使用料・手数料など 特定のサービスを受けた人が負担するお金。施設利用料など   繰越金・諸収入など 前年度から繰り越されるお金や寄附金など  依存財源 国や県から割り当てられるお金   地方交付税 国税の中から市へ交付されるお金   国庫支出金・県支出金 特定の事業に対して国や県から支出されるお金   市債 市の借金   地方消費税交付金など 国から一定の割合で配分されるお金など  市税 164億3,335万円 (2.1%)  繰入金 34億7,792万円 (0.6%)  負担金・使用料・手数料など 23億6,801万円(△0.1%)  繰越金・諸収入など 19億259万円(△10.4%)  地方交付税 100億円(△2.9%)  国庫支出金 58億8,470万円(△7.3%)  市債 43億9,040万円(20.1%)  県支出金 33億703万円 (0.4%)  地方消費税交付金など 23億3,600万円 (3.1%) ●歳出(目的別内訳)  民生費 児童や高齢者、障害者福祉の充実など  公債費 市の借金の返済  教育費 学校や社会教育、施設整備など  総務費 市民活動や防犯、交通対策など  衛生費 健診やごみ処理など  土木費 道路や河川、公園の整備など  農林水産業費 農業や林業、水産業の振興など  消防費 消防や救急活動など  商工費 商工業や観光の振興など  民生費 179億2,518万円(△2.8%)  公債費 59億5,587万円(△5.0%)  教育費 59億4,602万円(11.6%)  総務費 56億7,203万円(7.9%)  衛生費 50億4,659万円(9.2%)  土木費 39億5,805万円(△5.1%)  農林水産業費 22億9,844万円(△11.2%)  消防費 18億5,868万円 (5.7%)  商工費 6億1,707万円 (6.1%)  議会費ほか 8億2,208万円(△5.0%) ●歳出(性質別内訳)  扶助費 101億7,933万円 △0.4% 児童手当や障害者・高齢者の支援、生活保護など  物件費 85億6,821万円 1.0% 公共施設の維持管理など  人件費 77億9,317万円  7.2% 市職員の給料、議員報酬、各種委員報酬など  補助費など 71億9,838万円 △0.5% 消防やごみなど、広域で事業を行う組合への負担金など  公債費 59億5,587万円 △5.0% 市の借金の返済  普通建設費 50億1,822万円 3.8% 公共事業など、将来への投資  繰出金 47億2,733万円 △2.7% 特別会計・企業会計への繰出金など  積立金など 6億5,949万円 △9.4% ふるさと寄附基金や財政調整基金などへの積立など ※市の予算を分かりやすくするために四捨五入し、万円単位で表示しています。このため、合計額などにおいて合致しない部分があります。  ※( )内の%は、対前年度比です。 平成30年度 当初予算 持続可能なまちへの布石 うるおいとにぎわいのまちの実現  鈴鹿山脈から琵琶湖まで広がる多様で豊かな地域資源に磨きをかけ、子どもから高齢者までが健康で生き生きと暮らすことができるまちへ。6つの重点施策を紹介します。   問=財政課 電話=0748-24-5602 IP=050-5801-5602 FAX=0748−24−0752 ●中心市街地のにぎわい創出  ■延命新地修景事業 1,340万円   中心市街地のにぎわいの再生を図るため、延命新地内の建物を景観協定に合わせて改修する場合に、経費の一部を補助します。  ■中心市街地にぎわい創出事業への支援 460万円   中心市街地のにぎわいを創出するため、交流イベント、情報発信事業などを支援します。  ■商工業振興支援事業 5,006万円   中小企業の経営サポートや創業支援の取組および地場産業や工業振興の取組を支援します。    ■小規模事業者既存店舗リノベーション事業 250万円   小規模事業者が店舗を改修する場合に、経費の一部を補助します。  ■空店舗出店者支援事業 1,170万円   新たに空店舗に出店する場合に、店舗の改修経費または家賃の一部を補助します。 ●観光戦略の推進  ■観光戦略推進事業 1,000万円   市民の皆さんに向けた魅力発信ツアーなどを開催します。また、「まるごと東近江in東京」と題した首都圏向けのイベントや、三大都市圏での物産展を開催します。  ■イタリアン×和「永源寺ぱすた」 100万円   地元食材を使ったメニューを開発します。  ■近江鉄道「新八日市駅舎」拠点整備 440万円   駅舎の耐震補強などの整備に係る実施設計を行います。  ■近江鉄道太郎坊宮前駅周辺整備事業 760万円   歴史文化、情報、人の交流拠点を創出するため、駅を中心とした周辺整備の実施設計を行います。  ■びわ湖 東近江 SEA TO SUMMIT 2018 300万円   鈴鹿山脈から琵琶湖まで広がる豊かな自然を体感する環境スポーツイベントを開催します。  ■フットパス推進事業 100万円   まちなみ、里山、田園や暮らしなどの素材をつないで、徒歩で満喫できるコースを設定します。  ■五個荘金堂重要伝統的建造物群保存地区選定20周年記念事業 150万円 ●農林水産業の生産振興  ■地域商社の設立 2,500万円   市内4つのJAなどと連携し、農業で儲かる仕組みを作るため地域商社を立ち上げます。地域商社を通して、新鮮な地場農産物を市内のスーパーなどへ安定供給します。  ■森林の保全・管理 2,562万円   愛知川の水源である鈴鹿山脈を将来にわたって保全・活用するため、森林整備計画に基づいた間伐を推進します。  ■大規模ほ場整備事業 1,063万円    水田の大区画化、老朽化が進む石綿用水管の更新、担い手への農地の集積・集約、また、高収益作物への転換を図るために大規模なほ場整備事業に着手します。 ●定住移住の推進  ■定住移住の住まい支援    9,300万円   人口減少への対策として、市民の定住と市外からの移住者を増やすため、市内での住宅取得や改修費の一部を補助します。   ※詳しくは13ページをご覧ください。  ■移住者居住体験推進事業 144万円   移住希望者が本市の生活を体験することができるよう空家を改修整備し、運営を開始します。  ■移住推進ツアー 100万円   子育て、就農、里山の暮らしをテーマに、移住後の生活を体験できるツアーや相談会を開催します。 ●都市基盤の整備  ■道路整備事業 13億1,622万円   ●主な整備箇所  【市道】市辺駅三津屋線、山上上二俣線、中学校大塚線、小田苅・愛東線ほか  【街路】小今建部上中線(聖徳工区)、中学校線(垣見工区)  ■道路・橋梁・トンネルの長寿命化 3億4,509万円   ●主な整備箇所  【トンネル照明】きぬがさ山トンネル  【市道維持補修】曽根・小田苅線、百済寺乙・下中野線、北花沢・愛知川線、上中野・南花沢線ほか  ■都市公園トイレ改修 540万円   ●主な整備箇所   布施公園、五個荘中央公園、皇美麻児童公園  ■街路灯等LED化促進事業 382万円   市が管理する防犯灯や道路照明灯をLED化します。 ●子育て支援・健康づくり  ■すくすく東近江市事業 5億7,857万円   旧八日市南小学校跡地を活用して、妊娠、出産、子育て、健康づくり、介護予防など、子どもから高齢者まで切れ目ない支援を行うため、保健・子育て支援センターなどの施設を整備します。   ■学校施設整備 8億8,799万円   ●主な整備箇所   八日市南小学校校庭の芝生化、八日市西小学校トイレの改修、能登川東小学校の外壁防水・受水槽改修、湖東中学校体育館の空調改修ほか   ■病児保育室の運営 1,122万円   八日市病児保育室(中野むくのき幼児園内)、愛東病児保育室(愛東支所内)、能登川病児保育室(能登川保健センター内)を運営します。   ■認定こども園施設整備 2,715万円   ひまわり幼児園駐車場整備ほか