情報ピックアップ 認知症の人を地域で支えるために 9月は認知症の理解をすすめるアルツハイマー月間です 2025年には65歳以上の5人に1人が認知症になるといわれています。 本市でも「認知症になっても安心して暮らせるまち」を目指して、地域と行政が協働してさまざまな取組を進めています。 認知症キャラバンメイトの活動  認知症キャラバンメイトとは、認知症について正しく理解し、認知症の人や家族を見守り支援する人(認知症サポーター)を増やしていこうと活動されている皆さんです。 市内の小学校・中学校で福祉学習の一環として、また、地域で認知症について理解を深めてもらうために、自治会や高齢者が集うサロンなどで講座を開き、講師として活躍されています。 ■より添うことの大切さを伝える  7月4日に愛東中学校の3年生を対象に開催した講座では、永源寺地区認知症キャラバンメイトの皆さんが、認知症の症状や認知症の人との接し方などについて説明しました。 グループワークでは認知症の人に対して自分たちができることについて話し合い、相手の話を優しく丁寧に聞くことや、相手に分かりやすく伝えること、温かく見守り接することの大切さなど生徒自身で考えることができました。   ■みんなで支えあえる地域に  7月21日には佐野町自治会で、能登川地区認知症キャラバンメイトの皆さんが、自治会からの依頼を受け、「認知症サポーター養成講座」を開催しました。  はじめに認知症についての理解をチェックシートで確認し、認知症の種類や特徴を学習しました。また、キャラバンメイトの皆さんが寸劇で、「認知症の家族を抱える一家のある日」を実演しました。 その中で、認知症の人の言動を否定せず、意識がほかのことへ向くように話しかけるなどして、不安を感じないようにすることなど、認知症の人との接し方についても、参加された皆さんと一緒に考えながら学びました。   東近江市では、こうした講座を通じて、地域の皆さんと一緒に認知症について理解を深めるための啓発活動を進め、「認知症になっても安心して暮らせるまち」を目指しています。 誰もが安心して暮らせるまちに   各市立図書館でも、認知症に関する図書のコーナーを設けるなど、誰もが安心して暮らせるまちづくりに取り組んでいます。  今年の6月には、八日市図書館で「図書館でいきいき脳活」を開催しました。認知症の予防に役立つ本や、読書をサポートする福祉機器の展示、  専門の相談員によるタッチパネルを使ったもの忘れチェックや、脳を活性化させる「回想法」などを実施しました。   今月は、アルツハイマー月間に合わせ各市立図書館に「認知症支援特設コーナー」を設けています。認知症の予防や治療についての本、家族や支援者向けの本、パンフレットなどを幅広く集めています。  今後も、認知症の人を含め誰もが安心して暮らせるよう、介護事業所、学校、商業施設などさまざまな団体と協働しながら、居場所づくりや見守り体制の構築、脳の活性化に向けた取り組みを進めていきます。 認知症のことを正しく知ってもらうために  能登川地区認知症キャラバンメイト代表             ??正美さん(乙女浜町)   親が認知症になったことをきっかけに、もっと認知症について勉強したいと思い、養成講座を受講し、キャラバンメイトに登録しました。   能登川地区のキャラバンメイトは、11人で活動しており、年間10回程度の講座を実施しています。  認知症は家族や身近な人に症状のある人がいないと、大変さや関わり方も分かりにくいと思います。  しかし、いつ誰が発症するか分からないので自分の問題として考えてほしいと思っています。そのためにも、まずは多くの人に認知症のことを正しく知ってもらい、  地域で支えあうのが当たり前のこととして広がっていくことを目標に、これからも各地区のキャラバンメイトとも連携して活動を続けていきたいと思っています。 認知症連続講座 受講生募集 テーマ 『共に学ぶ暮らしの中の認知症〜より良く生きるライフスタイルに向けて〜』  第1回 認知症という病気について    〜症状・診断・治療についての基礎知識〜  講師:南草津けやきクリニック     医師 宮川正治さん  時=9月8日(土)14:00〜16:00  場=市役所本庁舎新館3階313会議  第2回 認知症の人への接し方、そのヒント    〜認知症を理解して、共に地域で暮らすために〜  講師:地域密着型特別老人ホームきいと     認知症専門指導者 金子理榮子さん  時=9月29日(土)14:00〜16:00  場=市役所本庁舎新館3階313会議室  第3回 公開講座「脳」も「からだ」もずっと現役    〜認知症予防をする生活の秘訣〜  講師:鹿児島大学医学部保健学科    教授 牧迫飛雄馬さん   時=10月28日(日)14:00〜16:00  場=五個荘コミュニティセンター  第4回 認知症と共により良く生きるために    〜「みらいシート」から学ぶ権利擁護〜  担当:東近江市地域包括支援センター     認知症地域支援推進員  時=11月10日(土)14:00〜16:00  場=市役所本庁舎新館3階313会議室  対=原則4回とも受講できる市内在住・在勤の人 定=80人(申込み先着順)  申=9月7日(金)まで  ※福祉総合支援課または各支所、各コミュニティセンターに設置している申込書で申し込んでください。  申問=福祉総合支援課  電話=0748-24-5641 IP=050-5801-5641 ファクス=0748-24-5693