未来につなげよう!ちょこっとバス  「ちょこっとバス」は通学・通勤や買い物、通院など私たちの毎日の生活にとって身近で欠かすことのできない生活交通です。  少子高齢化や人口減少が進む中で、いつまでも「ちょこっとバス」が走り続けるために、どうすればよいかを考えます。 ■私たちの身近にある公共交通  「ちょこっとバス」は市が策定した「コミュニティバス再編計画」にもとづき、平成19年4月から運行を開始し、まもなく13年目を迎えようとしています。  「コミュニティバス再編計画」の中で「ちょこっとバス」は、「ちょこっとタクシー」とともに、高齢者をはじめとする交通弱者の移動手段を確保し、公共交通空白地を解消するために「ひとにやさしいバス交通とにぎわいの創出を目指す」ことを基本理念としています。  現在、「ちょこっとバス」は、JR西日本、近江鉄道、近江バスなどが運行する主要な幹線を補うため、市民の皆さんの利便性を考えながら運行しています。また、駅をはじめ、毎日の生活で欠かすことのできないスーパーマーケットや病院、官公庁などを結ぶ9路線を27人乗りの小型バス(一部の地域においてはワゴンタイプを使用)で運行しています。 運賃は、ちょこっとバス、ちょこっとタクシーとも路線や距離を問わず一律200円(小学生100円、小学生未満は無料)です。   また、お得な1カ月乗車券や回数券、一日乗り放題券などがあります。 バスの維持費はどれくらい? 「ちょこっとバス」の運行には路線全体で年間約1億8,000万円の経費が必要ですが、運賃収入は約20%です。残りの80%を国・県からの補助金や市費で補っています。  運賃の値上げよりも利用する人を増やすことが重要であり、路線の維持にもつなげます。 ■ちょこっとバス・ちょこっとタクシーを利用しよう  好評です! 出前講座 「ちょこっとバス」がいつまでも市内を走り続け、もっと便利な乗り物にしていくためには、一人でも多くの人に利用していただくことが重要です。運行経費全体に占める運賃収入は約2割ですが、乗車される市民の皆さんが増え、少しでも運賃収入を増やすことができれば、さらに便利できめ細やかなサービスが可能となります。  市では、「ちょこっとバス」や「ちょこっとタクシー」の利用方法をより知っていただくために、出前講座として自治会行事や高齢者サロンなどに職員が出かけ、自治会ごとに買い物や通院などの目的別時刻表を示して、便利な使い方を説明しています。 また、小学校や幼稚園、保育園などでも子どもの頃から公共交通に親しみを持ってもらうため出前講座を行っています。  1月20日に小八木町で開催された「小八木町老人クラブふれあいサロン」では、75人の参加者に交通安全啓発とあわせて「ちょこっとバス」や「ちょこっとタクシー」の便利な使い方を説明しました。    運転免許証を自主返納するなど、今まで利用していたマイカー運転ができなくなった時のためにも、新たな交通手段を知っていただこうと出前講座を通じて利用促進を図っています。 ・将来に備えて利用したい 山口勇さん(小八木町)  「ちょこっとバス」と「ちょこっとタクシー」のことを知る良い機会になりました。将来自分が車を運転できなくなったときに備えて、今から利用してみようと思います。 ■10年後も身近な移動手段として  「ちょこっとバス」をはじめ、公共交通を取り巻く状況は、利用者の減少や深刻な運転手不足などにより、運行便数や路線を減らし、廃線が検討されるなど非常に厳しい時代を迎えています。  しかし、バスや鉄道がなくなると、交通弱者にとって大切な移動手段が奪われることになります。高齢者にとっては、外出機会が減ることで自宅にこもりがちになり、体調を崩しやすくなることから、医療や介護に必要な費用が増えたり健康寿命にも影響することが心配されます。若い人にとっても、通学の不便さから学校の統廃合が進み、まちのにぎわいがなくなってしまうかもしれません。  「ちょこっとバス」をはじめとする身近な公共交通を人の体に例えれば、元気の源である「血液」のようなものです。いつまでも東近江市が活気にあふれ、ずっと住み続けたいまちとなるよう、みんなで「ちょこっとバス」を利用して守っていきましょう。 問=交通政策課  電話=0748‐24‐5658 IP=050‐5801‐5658  ファクス=0748‐24‐5692 時刻表・路線図が新しくなります!  4月1日から「ちょこっとバス・タクシー」の路線や時刻の一部を変更します。新しい「ちょこっとバス・タクシー時刻表・路線図」は3月下旬に各戸へお配りする予定です。冊子は市役所 (交通政策課)、各支所などにも設置します。