■記号は、時=日時 場=場所 対=対象 定=定員 持=持ち物 ¥=費用 申=申込み 問=問合せ IP=IP電話 ■特集 地域の新たなスポーツの拠点 能登川アリーナオープン  メインアリーナ 1,470u(42m×35m)  観覧席250席(車椅子席含む。)  バレーボール2面、バスケットボール2面  バドミントン8面 ●10月1日オープン  能登川スポーツセンター体育館に替わる地域の新たなスポーツの拠点として「東近江市能登川アリーナ」(以下、能登川アリーナ)が完成しました。  昭和53年に建設され、昭和56年のびわこ国体のボクシング会場として利用された旧体育館は、築40年が経過しており、老朽化が著しく、改修が望まれていました。  平成29年から準備を進め、能登川図書館の東側へ移転新築したものです。  能登川アリーナは、JR能登川駅から徒歩15分と利便性もよく、県や近畿レベルの大会の開催やプロスポーツの観戦が可能な施設として生まれ変わりました。今後は、地域のスポーツ振興の拠点として、子どもから高齢者まで幅広い世代の皆さんから親しまれ、オリンピックやプロスポーツの世界で活躍する人材を輩出する施設を目指します。  施設の特徴  @空調設備  メインアリーナには、地下水を活用する輻射空調方式を県内スポーツ施設で初めて採用しました。  これは、建物に合わせてデザインされた本体パネルの中に地下水を循環させ、アリーナ内の温度を調節するものです。通常の空調の場合、建物全体の温度調節を行うため、コストや時間がかかりますが、この空調は、室内を快適な活動空間と上部暖気の2層に分けることで、活動する高さの範囲をゆっくりと空気が流れ、快適な空間を作り出す人に優しいシステムとなっています。    Aフロアの材質  メインアリーナとトレーニング室のフロア材は、滑りにくく、クッション性があることに加え、  手軽なメンテナンス、表面強度や保温性・吸音性に優れた床材を採用しました。  B多目的室・トレーニング室  旧体育館に併設していた武道館に替わる施設として、多目的室を設置しました。武道はもちろん、ダンスやヨガ、体操教室のほか、さまざまな競技で利用できます。  また、新しくトレーニング室を設置しました。機器は、有酸素トレーニングやウエイトトレーニングなどが可能なものを揃えています。健康増進や体力向上にご利用ください。  Cユニバーサルデザインと防災対策  多目的トイレや車椅子で観覧可能なスペース、車椅子でも利用できるシャワールームを導入しました。全館バリアフリー設計で、誰もが使いやすい施設となっています。  また、駐車場には、災害時にトイレとして使用できるマンホールを設置しています。 ■3つの基本コンセプト  @市民が気軽に多様な屋内スポーツにチャレンジし、競技力向上を図れる施設  Aさまざまな世代の健康増進、健康寿命延伸につながる生涯スポーツが楽しめる施設  B人に優しく災害に強いユニバーサルデザインの施設  <施設概要>  ●名 称 東近江市能登川アリーナ  ●所在地 山路町2225番地  ●構 造 RC造平屋建て  ●延べ床面積 3,181.91u  ●アリーナ面積 1,918.234u  ●総工費 約12.7億円  ●その他の施設内容   多目的室、トレーニング室、更衣室、シャワー室、会議室、研修室、談話室、事務室、トイレ(多目的トイレを含む。)、器具庫、放送室、観覧席(約250席)、災害トイレ用マンホール ほか ■利用料金  アリーナ(2面) 1面1時間 1,000円(1面とはバスケットコート1面)  多目的室 1時間 600円  トレーニング室 1人1回(2時間以内)※中学生以下は、使用不可 市内在住400円 回数券4,000円(11回)、市外在住600円 回数券6,000円(11回)  会議室 1時間 200円  研修室 1時間 200円  附属設備 放送設備 1式2,000円、温水シャワー1人100円、1団体1,000円(10人以上の1団体)  ■利用時間 午前9時〜午後10時  ■休館日 毎週月曜日、休日の翌日、年末年始(12月28日〜翌年1月3日) ■オープニングセレモニー  9月26日(土)、竣工式にあわせてオープニングセレモニーを行いました。  セレモニーでは、ダンススタジオ「シンク」の選抜メンバーによるストリートダンスショーが披露されたほか、滋賀県出身のボクシング元世界チャンピオンの山中慎介さんと陸上で北京五輪銀メダリストの末續慎吾さんが登場し、小椋市長と小寺裕雄衆議院議員を交えて「東近江から世界へ羽ばたくアスリート」をテーマに、スポーツ対談が行われました。 ■内覧会  同日開催のアリーナの内覧会にも、市内外から約400人が訪れ、竣工を盛大に祝いました。 ■スポーツ教室  午後からは、能登川地区スポーツ協会が地元の子どもたちを対象に、ロンドン五輪の陸上リレーに出場した江里口匡史さんによるスポーツ教室を開かれました。 ■指定管理者制度を導入  能登川アリーナは、株式会社スポーツショップキムラと株式会社エスエスケイの共同事業体である「SPキムラSSKグループ」が指定管理者として、民間のノウハウを活用した運営を行います。  「市民とともにスポーツの持つ力を共有し、魅力と可能性に満ちあふれた施設を目指す」という運営方針で、貸館をはじめ、各種スクールも充実することになります。  ■滋賀県で、国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会が開催予定!  2025年(令和7年)に国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会が滋賀県で開催される予定です。皆さんには、国民体育大会(いわゆる「国体」)という名称に馴染みがあると思いますが、2024年に佐賀県で開催される大会から、この「国体」という名称が「国民スポーツ大会」に変わります。  本市では、軟式野球、サッカー、ソフトボール、ゴルフ、カヌー、そして、この能登川アリーナで開催されるボクシングの計6種目が競技会場として内定しています。また、障害者スポーツ大会では、グランドソフトボールが開催される予定です。 ■東近江のスポーツ選手にインタビュー  ●小梶 孝行 選手(中野町)カヌースプリント競技(カナディアン種目)  カヌースプリント競技(カナディアン)は、細長い船体に片膝をつけ、片側のブレードしかないパドルで漕ぎ、タイムを競う種目。  小梶さんは、地元企業に勤務しながら活動しています。鍛え上げられた体からは力強さが伝わってきます。「年齢的にきつくなってくる時期ですが、長年の経験や技術でカバーし、目標に向けて仕上げていくことが大事。5年後の地元開催は貴重なチャンス。自分(地元選手)の活躍で地域を盛り上げたいと思っています。次世代の選手を育成する使命もあるので、目標と思ってもらえるようなレースをしたい」と意気込みを語りました。  ●県立能登川高等学校ボクシング部  これまで優秀な成績をあげた選手を数多く輩出している能登川高等学校のボクシング部。現在男女7人の部員が日々練習に汗を流しています。県内では当校しかボクシング部がないため、他校の高校生のほか小中学生も練習に参加しています。  主将の中澤来希さん(2年)は、「拳ひとつで戦えることが魅力。練習は厳しいですが、みんなで毎日目標を決めて取り組んでいます。滋賀県で開催される国民スポーツ大会の出場を目指して頑張りたい」と強い気持ちを覗かせました。  問=国スポ・障スポ推進課  IP=050‐5801‐5675  ファクス=0748‐24‐5675 育児に疲れていませんか?  「自由に外に出たい」「離乳食を食べてくれない」「あやしてもなだめても泣きわめく子ども。どうすればいいの。こっちが泣きたいよ」「スーパーとか人が多いところで大泣きされると、どうしようって焦る。迷惑そうな周りの視線も気になる」「泣き止まないから、たたいてしまう」「うまく育てられないのは、私のせい?」    子どもの誕生は、親にとっても家族にとっても大変喜ばしいもので、自分の元に生まれてきた新しい命は、何より守るべき大切な存在です。子どもと一緒に笑って心が安らいだり、子どもの成長を目にして感動したり、子育ては人生を豊かにしてくれるもののひとつです。  しかし、その一方で、育児には悩みがつきもの。「しつけの仕方が分からない」「自分の時間がとれなくてしんどい」「病気や発達のことが心配」など親としての悩みはさまざまです。  さらに核家族化が進み、近所とのつながりも希薄化している今の世の中では、子育てを一人で抱え込んでしまうケースも増えています。  市では、保護者の皆さんが相談できる体制をとるとともに、子育て支援センター、つどいの広場といった交流できる場所の設置や、子どもの一時預かりなどさまざまな取組を行い、子育てをする皆さんに寄り添い、支援を行っています。 ■「見えています、その頑張りも悩みも」  ●つどいの広場 ぐるりの家 スタッフ 綾 牧生さん   私にも3人の子どもがいて、子育ての大変さを身を持って実感しています。つどいの広場ぐるりの家は、子どもはもちろん、保護者の皆さんも自然体でいられ、楽しめる場所になるよう運営しています。   また、今年から家事などもサポートできる「訪問型子育てサポートLoops」を立ち上げ、幅広くお手伝いできる体制もつくりました。気軽にぐるりの家に来てもらえると嬉しく思います。                    ●御園小学校 校長 冨江 智代乃さん    核家族化や共働き社会が進む中、各家庭で悩みながら大変頑張って子育てされているのを実感しています。小学校としても登校の際に保護者の皆さんとコミュニケーションをとるなど、学校全体で応援しています。   子育てに悩みはつきものです。私自身も子育てで悩みました。肝心なことは一人で悩まないこと。学校も保護者の皆さんが本音で相談できる場所のひとつでありたいと思っています。 ■「マルトリートメント」 になっていませんか  交流の場などに通ったり一時保育を利用したりしても、子どもと2人きりのときや、なかなか言うことを聞いてくれないときなど、カッとなってしまう場面もあると思います。そのようなときにしつけの一環として大声で叱ったり、手加減をしてたたいたりすることはありませんか。  親として加害の意図はないとしても、繊細な子どもの心は傷ついています。子どもの心を傷つけてしまうような言動は、「虐待」という言葉よりも広い意味を持つ「マルトリートメント(不適切な養育)」と呼ばれ、避けるべき子育てです。代表的な言動は左の表のとおりです。日ごろの生活において思いあたるものもあるかもしれませんが、自分を責めるのではなく、冷静になることが必要です。  ●心理的マルトリートメント  □ 頭に血が上って、大声で怒鳴ってしまう。  □ 子どもの前で夫婦喧嘩をする。  ●身体的マルトリートメント  □ 子どもが言葉で言っても分からないときに、手加減をしてたたく。  □ 子どもが約束を守れなかったときなど、罰として食事を抜く。  ●ネグレクト(育児放棄)  □ 仕事や家事が忙しく、子どもとふれ合う機会がほとんどない。  ●性的マルトリートメント  □ 子どもが嫌がっているにも関わらず、お風呂のあとなどに裸で過ごす。 ■子どもは繊細で敏感  子どもは、大人が想像するより繊細で敏感です。大人にとってはささいな言動であってもマルトリートメントになり、子どもの心を傷つけてしまっているというケースが多々あります。  不適切な言動を受け、子どもの脳が傷つくと、傷ついた場所によって心や体にさまざまな影響が現れます。  例えば、脳の「前帯状回」が傷つくと、精神的に不安定になったり、絶望感を感じるようになったりする症状が現れます。そのほか、「視覚野」の傷は視覚に関する記憶力の低下につながり学習することが難しくなるような症状が現れるということが分かっています。  幼児期、学童期、思春期など年齢によって現れる症状はさまざまですが、「子どもは繊細で敏感」という特性を心に留めておくことが大切です。  ●脳が傷ついた子どもに現れやすい症状  幼児期 低身長、低体重、栄養障害、乱暴、多動など  学童期 心身症、注意力障害、学習困難、衝動的な行動など  思春期 不安、抑うつ、不登校、ひきこもりなど ■身近に潜む 「虐待」  新聞やテレビなどで虐待に関する悲惨な事件の報道が目に留まることも多いのではないでしょうか。それらの事件には、さまざまな要因や背景がありますが、マルトリートメントなど日常のささいな言動が積み重なり発生してしまうケースも見られます。  また、このような事件は、大都市だけで起こっているわけでなく、身近な出来事です。市へ通告相談があった中で虐待に関する対応件数はここ数年大幅に増加しており、平成30年度には521件の対応件数となりました。また、虐待の種類もネグレクト(育児放棄)や心理的虐待、身体的虐待、性的虐待など多様化しています。  遠い世界の問題ではなく、虐待は身近な問題だと認識することが必要です。  ●虐待に関する対応件数  平成28年度 332件  平成29年度 356件  平成30年度 521件  ●虐待の内訳(平成30年度)  ネグレクト 44%  心理的虐待 31%  身体的虐待 23%  性的虐待 2% ■「もう1人で悩まないで」  子どもの特性などを理解しながら、一人で子育てをしていくのは大変難しいことです。市や地域の交流の場に参加しながら、地域の中で子どもを育てることが大切です。また、子どもは地域社会にとっても宝物です。地域の皆さんの見守りや支援により、地域で子どもを育むことも大変重要です。  気になることがあれば、相談できる窓口も設けています。一人で悩まず、ささいなことでも気軽に相談してください。  問=こども相談支援課 電話=0748‐24‐5663 IP=050‐5802‐3275 FAX=0748‐23‐7501 (取材:広報課 谷佑一郎)   ●子育て世代の皆さんができること  ◆カッとなる気持ちをコントロールする  「子どもが言うことを聞かずカッとなって怒鳴る」などは多くの皆さんが経験していると思います。自身の怒りの感情をコントロールできるように「アンガーマネジメント」を意識しましょう。  ◆子どものよい行動を引き出す  子どものよい行動を引き出すための「ペアレントトレーニング」を活用しましょう。  ◆相談する  悩みを一人で抱えていると、子どもにも自身にもいいことはありません。市では、児童相談業務の専門的知識を持つ「スーパーバイザー」を配置するとともに、全国に先駆けて「子ども家庭総合支援拠点」を設置しています。  こども相談支援課まで気軽に相談してください。  ◆交流する  親子で遊びながら交流できる場として、子育て支援センターを6カ所(八日市、蒲生、能登川、五個荘、湖東、愛東・永源寺)に設置しています。各センターには、子育てコンシェルジュが相談を受け付けています。ほかにも、民間の広場が6カ所あります。ぜひ利用してください。 ■地域の皆さんができること ◆声掛け  地域の子どもや保護者の皆さんへの声掛けをしてください。「近所の優しいおじちゃん、おばちゃん」の存在は、子どもや保護者の皆さんの安心につながります。 ◆通報  ずっと泣き声が聞こえるなど気になることがあれば、連絡してください。 ・全国共通ダイヤル (24時間対応) 電話=189 ・滋賀県虐待ホットライン (24時間対応) 電話=077-562-8996 ・東近江市ぎゃくたいほっとライン 電話=0748-24-5687 ◆支援員登録   東近江市では、保護者の心身の状態により子どもの養育が困難な状況にあると認められた世帯に対し、家事や育児の支援、悩みの相談や助言などの事業を行っており、支援員を募集しています。詳しくは、こども相談支援課に問い合わせてください。 ■子どもができること  学校のこと、友達のこと、家族のことなど「困ったな」と思うことがあれば、一人で悩まず、学校の先生など周りの人に相談してください。  身近に相談できる人がいなければ、電話で相談をすることもできます。全く知らない人に相談することで悩みが軽くなることもあります。  一人で悩まず、相談することが大切です。  ・滋賀県子ども・子育て応援センター 子どもの電話相談(こころんだいやる)  (24時間対応) 電話=0120-0-78310  (9:00〜21:00) 電話=077-524-2030