■特集 令和4年度当初予算    東近江市議会3月定例会で、小椋市長が令和4年度の基本方針や政策を示しました。  令和4年度は、第2次東近江市総合計画後期基本計画の初年度であり、これまでの成果と課題を十分検証した上で、強く豊かな東近江市の創生に向け、効果的かつ独自性の高い施策をさらに推進します。  重点的に取り組む施策を第2期東近江市まち・ひと・しごと創生総合戦略の4つの柱に沿って紹介します。 ●活力ある東近江市の創生  新たな企業の進出や既存企業の規模拡大を支援し、地域産業の振興と雇用を図るとともに定住の促進に努めます。また、市内事業所や店舗での消費を促し、地域経済の活性化を図るため、新たな地域商品券を発行します。    農業振興策では、魅力があり稼げる強い農業の実現に向け、収益性の高い野菜への転換・拡大に対する支援をはじめ、新規就農者への総合的サポートや集落営農の活性化などに取り組みます。 ●魅力ある東近江市の創生  本市の豊かな自然資源や奥深い歴史文化、産業にさらに磨きをかけ、地域資源のブランド化に取り組みます。今年は、聖徳太子の薨去1400年の節目を迎えることから、聖徳太子にゆかりのある社寺と連携した事業を実施するほか、エコツーリズムの推進、四季折々のイベントの開催や誘致など、本市への誘客に取り組みます。  また、地球温暖化対策にもつながる森林資源の活用に向け、森の文化、山の文化を継承し、情報発信する施設整備を検討します。 ●夢のある東近江市の創生  不妊治療や不育症治療に臨む人を支援するとともに、産後に心身の不調や育児不安を抱える母親の身体的回復と心理的な安定を図るなど、母子とその家族が健やかな育児を行えるよう支援を行います。  また、幼児期の里山保育の推進や小中学校教育では、学ぶ力を育み、学力向上を図るための取組を進めます。 ●豊かな東近江市の創生  交通分野では、本市の飛躍に向けた期待が大きい(仮称)黒丸スマートインターチェンジの調査設計を進めます。また、暮らしに欠かせない公共交通である近江鉄道について県や沿線市町と連携して維持存続に取り組むとともに、ちょこっとバスやちょこっとタクシーをさらに便利で使いやすいものにします。  地域医療分野では、東近江圏域の関係機関が連携し、効率的で質の高い医療を提供することで、市民の皆さんが安心して医療を受けられる環境を目指します。 ■会計別予算額  総合計797億2,362万円  ◆一般会計 まちづくりや福祉、教育など、市の全般的な事業を行う会計  ◆特別会計  保険料や使用料など特定の収入で事業を行う会計  ◆企業会計  事業収入により経営する会計 一般会計 488億円  特別会計   国民健康保険(事業勘定)101億5,100万円   国民健康保険(施設勘定) 2億2,400万円   後期高齢者医療 13億9,400万円  介護保険 88億6,800万円  農業集落排水事業 12億7,900万円  公設地方卸売市場 4,000万円  小計 219億5,600万円  企業会計   水道事業 30億801万円   下水道事業 53億7,567万円   病院事業  5億8,393万円  小計 89億6,762万円  合計 797億2,362万円 ※市の予算を分かりやすくするために四捨五入しています。このため、合計額が合致しない場合があります。 ●歳出(目的別内訳)488億円一般会計  民生費 178億278万円(+0.8%)  公債費 60億4,112万円(-2.7%)  教育費 51億7,259万円(-3.7%)  総務費 57億4,707万円(+6.2%)  衛生費 44億5,733万円(-7.9%)  土木費 33億3,526万円(+1.2%)  農林水産業費 23億65万円(-1.7%)  消防費 15億6,830万円(-2.8%)  商工費 11億6,120万円(-17.9%)  議会費ほか 12億1,371万円(+6.7%) ●歳入 488億円一般会計  市税 163億8,575万円(+4.4%)  繰入金 39億9,135万円(+4.7%)  負担金・使用料・手数料など 5億2,641万円(+0.7%)  繰越金・諸収入など 21億254万円(-8.6%)  地方交付税 110億円(+8.9%)  国庫支出金 62億4,445万円(-5.1%)  市債 14億7,220万円(-54.2%)  県支出金 36億8,857万円(+3.5%)  地方消費税交付金など 33億8,873万円(-5.8%)  ※( )内の%は、対前年度比です。 自主財源 市が自主的に確保できるお金   市税 市民の皆さんや企業などからの税金   繰入金 基金(貯金)を取り崩したお金   負担金・使用料・手数料など 特定のサービスを受けた人が負担するお金。施設利用料など   繰越金・諸収入など 前年度から繰り越されるお金や寄附金など  依存財源 国や県から割り当てられるお金   地方交付税 国税の中から市へ交付されるお金   国庫支出金・県支出金 特定の事業に対して国や県から支出されるお金   市債 市の借金   地方消費税交付金など 国から一定の割合で配分されるお金など ●歳出(性質別内訳)  人件費 99億3,476万円  扶助費 92億2,182万円  物件費 81億9,042万円  補助費など 66億8,191万円  公債費 60億4,112万円  普通建設事業費 22億1,128万円  繰出金 46億2,531万円  積立金など 18億9,338万円  ■特集 令和4年度当初予算  強く豊かな東近江市の実現  本市の豊かで多様性のある自然環境と魅力ある地域資源を最大限にいかし、「強く豊かな東近江市の実現」を目指して、今年度に取り組む重点施策を紹介します。  問=財政課 IP=050-5801-5602 ファクス=0748-24-0752 ●活力ある東近江市の創生  ◆八日市駅前市有地活用事業 2億4,311万円  中心市街地のにぎわいを創出するため、近江鉄道八日市駅前に建設中の複合ビルに観光交流施設を整備するとともに、駅前広場の改良工事を行います。  ◆地域商品券事業 2,439万円  地域経済の活性化を図るため新たな地域商品券を発行し、市内の店舗や事業所での消費を喚起します。  ◆水田野菜生産拡大推進事業補助 878万円  農家所得の向上と市内産野菜の自給率向上のため、野菜の生産を拡大し、生産に取り組む農家を支援します。  ◆新規就農者経営発展支援事業補助金 628万円  50歳未満の認定新規就農者を対象に経営開始資金及び施設整備などにかかる資金を支援します。 ●夢のある東近江市の創生  ◆見守りおむつ宅配便 2,609万円  満1歳未満の乳児を養育する家庭に対するおむつなどの宅配と声かけ・見守りにより、安心して子どもを産み育て、健やかに育つようにまち全体で応援します。  ◆妊娠・産後のサポート 1,063万円  不妊治療・不育症治療費の助成、心身の不調や育児不安を抱える母親の支援のほか、多胎妊産婦などへのサポートを行います。  ◆里山保育の推進 280万円  幼少期から身近な自然に触れ、楽しむことを通じて地域への愛着心を育むことを目的に里山保育を実施します。  ◆学力向上対策 2億2,851万円  子どもたちの学ぶ力を育み、基礎的・基本的な知識および技能を確実に習得するとともに、子どもたちの主体的な学習態度を育成します。 ●魅力ある東近江市の創生  ◆観光イベント実施事業 922万円  近江の聖徳太子魅力発信事業を実施するほか、四季折々のイベント開催の支援とイベント誘致による誘客に取り組みます。  ◆医療ツーリズムの推進 300万円  インバウンド需要の回復を見据え、市内の医療機関が提供する高度な医療を求めて来日した患者やその家族を市内に誘導するためのニーズ調査などに取り組みます。  ◆森の文化情報発信施設の検討 1,125万円  鈴鹿の自然や森の文化を継承し、情報発信する施設整備に向け、施設のコンセプトやその立地を検討する基本設計を行います。  ◆スポーツ施設整備 1億7,462万円  主な整備箇所 湖東スタジアム、繖公園ほか ●豊かな東近江市の創生  ◆近江鉄道の維持存続 1億4,300万円  将来にわたって近江鉄道線を維持存続していくために県や沿線市町と協議を進めます。また、近江鉄道線にかかる施設への設備投資や維持修繕の費用などについて、県や沿線市町と共同で負担します。  ◆(仮称)黒丸スマートIC設置推進事業 3,554万円  名神高速道路黒丸パーキングエリアに接続するスマートインターチェンジの詳細な調査設計を進めます。  ◆コミュニティバスなどの利用促進・利便性向上 2億3,208万円   市街地を循環するちょこっとバスの新路線やちょこっとタクシーで移動できるエリアを拡大するほか、バス利用者がスマートフォンやパソコンを通してバスの運行状況などが分かるバスロケーションシステムを導入します。  ◆道路整備 6億3,484万円   主な整備箇所  【市道】能登川北部線、箕作山線、桜川石塔線ほか 【街路】小今建部上中線(聖徳工区)、中学校線(垣見工区) ●新型コロナウイルス感染症対策  ◆ワクチン接種事業、保育・教育施設などにおける感染症対策、事業者支援など 6億7,621万円 ※各項目は令和4年度に実施する施策で、開始時期は項目ごとに異なります。 ■記号の説明・・・問=問合せ IP=IP電話 FAX=ファクス