公明党 吉坂 豊 Q  令和4年度で終了する東近江市子ども読書活動推進計画第3次計画の現状と次期計画は。 A  第3次計画では「いつも手元に読みかけの本を」をキャッチフレーズに掲げ、子どもが本とのより良い出会いを果たし、読書に親しむことを主眼に置いた取り組みを図書館、学校・園、地域が連携し進めています。  今日、読書を取り巻く状況は、スマートフォンやタブレット端末などの電子機器を使った読書の機会も増えている一方で、従来からの紙媒体の書籍を実際手に取り読む方が記憶に残り、読解力や思考力を高める上で優位性が高いという研究・調査結果が出ています。  次期計画では、いつも手元に本を置き「紙」の本を読むことに力点を置いてきた今までの取り組みを引き継ぎながら、子どもの読書活動をより一層推進するべく、次年度に設置を予定している「子ども読書活動推進計画策定委員会」で、具体的な協議、検討を進めていきます。 東近江市民クラブ 田井中 丈三 Q  伊庭内湖の環境整備として「浚渫と水草除去を国民スポーツ大会を期に県に要望してほしい」と求め続けてきた。市の新年度予算案に伊庭内湖の浚渫工事設計費が計上されているが、その背景と内容は。 A  これまでも県に対し、浚渫による水深の確保を行うよう強力に要望してきましたが、今年2月には、県の土木交通部と琵琶湖環境部の幹部職員が同席のもと、市長が副知事宛てに直接、水深の確保への支援と早期かつ継続した大規模な水草除去を要望しました。そうした今日までの働きかけにより、浚渫工事設計費に係る市への補助金が県議会に上程されました。 Q  36億円超をかけて完成した新しい垣見隧道は、はしご車や観光バスも安全に通れるようになった。市長の所感は。 A  さまざまな困難はありましたが、この隧道の完成により利用者の安全性と利便性が大きく向上することはもちろんのこと、本市の発展に大きく寄与するものと確信しています。ご協力いただいた方々に心から感謝申し上げます。 東近江市民クラブ 森 鉄兵 Q  本市における農業・農村の振興について、  ①東近江市産農産物のブランド化に向けた展望は。  ②新規就農者の確保と育成について、今後の展望は。  ③収益性の高い野菜生産への転換とは。 A  ①他産地との差別化によって販売力の強化を図る重要な要素と考えており、これまでも近江米や近江牛において取り組んできたところです。現在、生産拡大に努めている水田野菜についても「近江野菜」という新たなブランドを構築していきたいと考えています。  ②現在、県・JA・農業委員会などの関係機関で構成するサポートチームを組織し、新規就農者の支援を行っています。しかしながら、担い手不足の解消にはさらなる取組強化が必要であることから、新規就農者にとって最も重要な栽培技術の習得をはじめ、農地や住居の確保、資金の調達、就農後の経営サポートまでを総合的に支援する「就農支援センター」構想の検討を進めています。  ③米の需要が減少する中、これまでの米・麦・大豆から面積当たりの収益性が高い野菜へと転換を図り、農家の所得を向上させていきたいと考えています。 東近江市民クラブ 森田 德治 Q  ガリ版伝承事業の今後の運営と資料の活用や保存方法は。 A  策定中の博物館構想において、ガリ版伝承館をガリ版文化の「聖地」と位置づけ、施設の有効活用や貴重なガリ版資料の情報発信など、にぎわいあるまちづくりの拠点となるよう検討しています。  歴史的に貴重な資料が発見されており、ガリ版伝承館で堀井謄写堂の商業活動や堀井家の歴史資料などの調査成果を発表する展覧会を予定しています。また、資料は収蔵施設で保存・管理し、近代日本を支えたガリ版資料を次世代に継承したいと考えています。 Q  野口謙蔵顕彰事業の今後の展開は。 A 令和3年度は野口謙蔵生誕120年の節目の年で、近江商人博物館で企画展「野口謙蔵の横顔」や「野口謙蔵洋画展」を行いました。コロナ禍の中、約3,200人もの来館があり、洋画家野口謙蔵に対する関心の高さが伺えました。今後の顕彰事業は、市内博物館やホールでの展覧会のほか、都市部での展示など、その可能性について探りたいと考えています。 東近江市民クラブ 浅居 笑 Q  本市のがん検診について、  ①受診率の目標値と、受診率向上の取り組みは。  ②乳がん・子宮頸がん検診の無料クーポンの利用率と勧奨・再勧奨の効果は。 A  ①目標値は50%を設定しています。受診率向上の取り組みは、はがきなどでの受診勧奨と未受診者への再勧奨や、新型コロナウイルスワクチン接種会場での啓発を行っています。また、受診しやすい環境整備として、医療機関での個別受診と休日や身近なコミュニティセンターでの集団検診を実施しています。  ②令和2年度の無料クーポン利用率は乳がん検診19.9%、子宮頸がん検診13.2%です。勧奨・再勧奨については5月に無料クーポン券を送付し、9月と2月に再勧奨を行っています。クーポン送付のみでは乳がん検診の受診者は12人、子宮頸がん検診は6人でしたが、2回目のはがきの送付により受診者は乳がん検診で151人、子宮頸がん検診で85人に増加しており、効果があったと考えています。 東近江市民クラブ 鈴木 則彦 Q  八日市駅前の古民家を活用したSATSUKIーRO事業の詳細内容、展開、具体的効果は。 A  八日市まちづくり公社が運営するSATSUKIーROは、現在コワーキングスペースやレンタルスペースがプレオープンしています。令和4年度事業では、レンタルキッチンやチャレンジショップの整備を進められるもので、独立開業や出店を促し、中心市街地のにぎわい創出につながるものと考えています。 Q  市街地を循環する新たなちょこっとバス路線の整備と先端技術の活用は。 A  八日市駅を発着点に、中心市街地から官庁街を経由し、南部地区までを巡回する「市街地循環線」を新設します。また、新たに導入するバスロケーションシステムは、スマートフォンなどで乗り換え検索サービスや、ちょこっとバスの走行位置、到着時間などを簡単に知ることができるものです。今後も新たな利用者の開拓に向け、さまざまな検討を重ねていきます。 東近江市民クラブ 山本 直彦 Q  新型コロナウイルス感染症の感染状況と新型コロナワクチンの副反応について、  ①市内の感染状況について、全世代および10代の重症者数、死亡者数の累計は。  ②全国のワクチン接種後の副反応例について、全世代および10代の重篤例、死亡者数の累計は。  ③ワクチン接種後の市内の死亡者数について、3日以内、4日~7日以内、8日~14日以内の数は。 A  ①令和4年2月27日時点における、市内全世代の重症者数の累計は10人、死亡者数の累計は9人です。10代の重症者および死亡者はいません。  ②令和4年1月23日の集計によると、全世代の重篤例の累計は6,454人、10代は398人、死亡者数の累計は1,450人、10代の死亡者数は4人です。  ③令和4年2月28日現在、市内で接種後3日以内の死亡者数は4人、7日以内8人、14日以内19人の計31人です。なお、死亡原因が新型コロナワクチンに起因するものかは不明です。