■記号の説明・・・問=問合せ IP=IP電話 FAX=ファクス 特集 東近江市に伝わる聖徳太子  悠久の歴史・伝承の再発見  今年は、聖徳太子が薨去されて1400年にあたる節目の年です。これを機に、東近江地域の聖徳太子伝承を再発見して磨き上げ、その魅力を広く発信する事業が本格始動しました。 聖徳太子1400年悠久の近江魅力再発見委員会(事務局 観光物産課)IP=050-5801-5662 FAX=0748-23-8292 ■近江の聖徳太子   滋賀県には、聖徳太子に関する多くの社寺があり、伝承や物語が色濃く残されその数は全国一と言われています。中でも東近江市には、「太子が乗ってきた馬が石になった」という石馬寺の伝承や「太子がご飯を食べたお箸を刺したものが大木になった」というハナノキ伝説など、聖徳太子ゆかりの地や伝承が身近なところに数多く残されています。  この地域に伝わる聖徳太子伝承の特徴は、歴史的な書物に記されたものだけでなく、長年暮らしの中で人々が語り継ぎ、今なお生活の中に溶け込み生き続けていることです。 ■魅力発信事業の取組  令和2年10月に、聖徳太子1400年悠久の近江魅力再発見委員会が発足しました。この委員会は、東近江地域の2市2町(東近江市、近江八幡市、日野町、竜王町)の自治体や聖徳太子ゆかりの社寺、商工観光団体、滋賀県などで構成しています。また、東近江地域の聖徳太子伝承を再発見して磨き上げ、その魅力を広く発信することで、より多くの人々に東近江の魅力を知ってもらうことを目的としています。  本格始動に向け、令和3年度からゆかりの11社寺で近江聖徳太子霊跡御朱印の授与を開始。10月には、太郎坊宮などでレーザーサーチライトの照射やライトアップを行い、夜空を鮮やかに照らし事業の意義をアピールしました。  今年5月から来年12月にかけてさまざまな事業を展開します。身近にある太子ゆかりの地を訪れることで、これまで気付かなかった東近江の魅力にぜひ、触れてみてください。 ●近江たいしくん  応募総数145件の中から選ばれた近江の聖徳太子魅力発信事業の公式マスコットキャラクターです。 ●聖徳太子1400年悠久の近江魅力再発見委員会のロゴマーク  応募総数143件の中から選ばれたロゴマーク。テーマは、「日出ずる国の天子と近江」 ●近江聖徳太子霊跡御朱印紙  東近江市は紫、近江八幡市は白、竜王町は緑、日野町はピンクと、それぞれの市町で色が分かれています。 ●和を以て貴しと為す  聖徳太子が制定した十七条憲法の第一条に出てくる言葉で、「何事も、みんなが仲良くやり、いさかいを起こさないことでうまくいくこと」を意味しています。人と人とが仲むつまじく親しくすることが貴いとする考えです。 ■太郎坊宮と八日市文化芸術会館での開会式典 5月21日、近江の聖徳太子魅力発信事業の本格始動を記念して、太郎坊宮と八日市文化芸術会館でオープニングイベントを実施しました。 ■太郎坊宮  まず、太郎坊宮で開会式典が行われ、事業の成功を祈願しました。  開会にあたり、小椋市長は「この地域は、聖徳太子に関するさまざまな伝承や物語が数多く残されている。地域資源としてしっかりと磨き上げ、おもてなしの精神で来訪者を迎える素晴らしい機会としたい」とあいさつしました。 ■八日市文化芸術会館   八日市文化芸術会館では、太郎坊宮での様子がライブ中継され、約350人の来場者が見守りました。  続いて、東近江江州音頭普及愛好会と八日市江州音頭保存会の皆さんによる聖徳太子ゆかりの11社寺をテーマにした江州音頭が披露されました。  その後、聖徳太子をテーマにした東近江創作ミュージカルの一部が公開されました。このミュージカルは、演出に宝塚歌劇団演出家の中村暁さんを迎え、今年9月に八日市文化芸術会館で公演が予定されています。公演に向けて出演者の永福釆音さんは「このミュージカルはスタッフも市民ばかりで全てがオリジナル。皆で協力して、出演者もお客さんも皆が楽しめるように頑張ります」と意気込みを語りました。  最後に、講談師の四代目玉田玉秀斎さんによる「近江の聖徳太子」と題した講談が披露されました。「太子芋」や「石馬寺」、「観音正寺」など、東近江地域に伝わる聖徳太子伝承をまるで見てきたかのように面白おかしく話され、来場者は楽しい時間を過ごしました。 ■東近江創作ミュージカル 日出ずる国 厩戸の皇子 【ストーリー】 歴史が大好きな少女が東近江にある聖徳太子ゆかりの地を訪れ、ひょんなことから厩戸皇子(聖徳太子)と入れ替わってしまうファンタジックなミュージカルです。時空を越えた壮大な物語をお楽しみください。 公演:9月3日(土)、4日(日) 会場:八日市文化芸術会館 ■市内の聖徳太子ゆかりの社寺を紹介   今回は、市内に50カ所以上もある聖徳太子ゆかりの社寺の中から、「近江聖徳太子霊跡御朱印紙」を授与している5社寺を紹介するよ! ■瓦屋禅寺  聖徳太子が大阪の四天王寺を建てる際に、この地で10万6,000枚以上の瓦を焼いたことが瓦屋禅寺の歴史の始まりと伝えられています。江戸時代初期に再建されたヨシ葺きの本堂や紅葉に染まる庭園が見どころ。 所在地:建部瓦屋寺町436  電話:0748-22-1065 料金:通年無料(ただし、紅葉シーズン500円、特別開帳時800円) 拝観時間:9:00〜16:00 ■百済寺  紅葉の名所「湖東三山」の一つで国指定史跡。聖徳太子が創建したとされる県内最古級の寺院で、宣教師ルイス・フロイスが「地上の天国」と絶賛した境内は、「四季百彩」の美で包まれています。また、県下最大級の「天下遠望の名園」からは、近江の歴史舞台と景色を眼下に楽しむことができます。 所在地:百済寺町323 電話:0749-46-1036 料金:大人600円 中学生300円 小学生200円 拝観時間:8:30〜17:00(受付は16:30まで) ■市神神社  「市宮(いちみや)さん、市宮ゑびす」の名で親しまれる市神神社。古文書「八日市場市神之略本記」によると、約1400年前に聖徳太子が自ら刻まれた事代主命(御神像)をお祭りしています。  また、1000年余の昔、陰陽師として名声を博し、今なおその名が知られる安倍晴明公とも縁があり、商売繁盛の神として信仰を集めています。 所在地:八日市本町15-4  電話:0748-22-0819 料金:無料(境内への立ち入りは終日可能) その他:本殿、社務所に安置されている額田王像、500体余の恵比寿、大黒像は宮司在社時のみ拝観可 ■石馬寺  聖徳太子の馬が石になって池に沈んだことから「石馬寺」と号された古刹。 石馬や駒繋ぎの松、聖徳太子の3才合掌像と22才馬上像などがあります。大仏宝殿には、平安・鎌倉時代の国指定重要文化財の仏像が並び、その姿は圧巻です。また、随筆家白洲正子が著書でも紹介している石庭も見どころ。 所在地:五個荘石馬寺町823 電話:0748-48-4823 料金:大人500円、高校生以下300円 拝観時間:9:00〜16:00 月曜休観(ただし、月曜日が祝日の場合は翌日休み) ■太郎坊宮  多くの参拝客が訪れる本市のパワースポット。聖徳太子が神様に祈りをささげた霊山に建つ神社で、勝利と幸福を授ける神様をお祭りしています。天狗伝説や巨岩「夫婦岩」にまつわる伝説など、数々の言い伝えが残されています。 所在地:小脇町2247 電話:0748-23-1341 料金:無料 拝観時間:9:30〜16:30 ■ 市内で開催予定のイベントが盛りだくさん! (令和5年12月まで)近江聖徳太子霊跡特別御朱印紙授与 令和4年7月23日(土) 聖徳まつり 会場:八日市駅前通り  7月23日(土)・24日(日) 千日大祭 会場:太郎坊宮 9月3日(土)・4日(日) 聖徳太子ミュージカル 会場:八日市文化芸術会館 10月1日(土)〜16日(日) 秘仏御本尊特別参拝 会場:百済寺  10月10日(祝) 中日法要 会場:百済寺 12月4日(日) お火焚大祭 会場:太郎坊宮  令和5年5月7日(日) 神仏習合法要 会場:太郎坊宮 6月10日(土)〜25日(日) 秘仏御本尊特別大開帳 会場:石馬寺 ※12日、19日は閉館 10月1日(日)〜12月3日(日) 秘仏御本尊特別大開帳および閉帳法要 会場:瓦屋禅寺 10月7日(土)〜22日(日) 秘仏御本尊特別大開帳 会場:石馬寺 ※10日、16日は閉館 12月3日(日) 近江の聖徳太子魅力発信事業クロージング 会場:瓦屋禅寺