令和5年度一般会計予算497億円  本市の豊かで多様性のある自然環境と魅力ある地域資源を最大限に生かし、「うるおいとにぎわいのあるまち」の実現に向け、積極的予算が提案されました。議会では慎重に審議を行い、すべての予算案を原案のとおり可決しました。その中から、今年度に取り組む重点施策の一部を紹介します。 魅力ある東近江市の創生 国スポ・障スポ大会に向けた競技会場整備 1億2,162万円  能登川グラウンドの芝生拡張や散水設備整備、伊庭内湖の自然環境調査や水草除去などを行います。 活力ある東近江市の創生 中心市街地周辺整備 4,637万円  中心市街地への来訪を促すため、駐車場の整備、まちなかの公園の芝生化、駅前観光交流施設の運営などを行います。 豊かな東近江市の創生 (一社)近江鉄道線管理機構負担金  2,737万円  近江鉄道線の関連施設などを管理する(一社)近江鉄道線管理機構に対し、運営に必要な費用を負担します。 夢のある東近江市の創生 里山保育の推進 269万円  幼少期から身近な自然の中でさまざまな体験を通して、自然を大切にするという価値観や地域への愛着心を育むため、里山保育を拡充します。 DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進 行政手続きのオンライン化の推進 391万円  オンラインで各種行政手続きを受け付けるシステムの導入など、デジタル技術を活用して市民生活の利便性を向上する取り組みを強化します。 令和5年度一般会計予算 目的別内訳  項目  予算額    概要 総務費  55億8,160万円   市民活動や防犯、交通対策など 民生費     184億 730万円   児童や障害者、高齢者福祉の充実など 衛生費  43億 352万円   健診やごみ処理など 農林水産業費 21億9,482万円   農業や林業、水産業の振興など 商工費     11億8,885万円   商工業や観光の振興など 土木費     34億9,681万円   道路や河川、公園の整備など 消防費     16億1,678万円   消防や救急活動など 教育費     59億1,870万円   学校や社会教育の施設整備など 公債費     57億4,290万円   市の借金の返済 その他     12億4,872万円   議会費、労働費、予備費など 令和5年度一般会計予算の討論 賛成討論 西ア  彰 議員  令和5年度の一般会計予算は、中心市街地のにぎわいの創出、農林水産業、商工業の振興をはじめとして、豊かな自然や歴史文化を生かした観光施策や文化芸術・スポーツの振興、妊娠から出産・子育ての支援、教育環境の充実、さらには都市基盤整備や公共交通機能の強化を図るとともに、デジタル技術を活用した地方創生の取り組みなどの重点事業が取りまとめられています。  その総額は497億円の積極予算となりますが、税収の伸びや国・県の補助金の活用、合併特例債の有効活用など財源にも考慮し「財政の健全化の維持」を図りながら、今やらなければならない施策を積極的に推し進められています。本市が持つ地域資源を最大限活用し、まちの魅力を高めることによって活力のある東近江市の創生につながると期待するものです。市民の皆さんが誇りを持ち安全で質の高い暮らしを享受できるよう、強く豊かな東近江市の創生に向けた行財政運営を実行していただけると確信し、本案に賛成します。 反対討論 廣田 耕康 議員  「使用済みおむつ自園処理」「補聴器購入時助成金」など市民の声に応えた施策は評価するが、次の4点から予算案に反対します。 1、企業立地奨励金2億5,078万円には、2兆円もの内部留保を持つ大企業も対象になっており、体力のある大企業への奨励金はやめ、市民の暮らしの支援に回すべきである。 2、(仮称)東近江市文化スポーツ学研ゾーン構想実現までの総額が示されていない。人口減少社会の中での大型開発であり、総額を示し市民の判断を求めるべきである。 3、自衛隊員募集で対象者名簿の提出が予算化されている。岸田政権の大軍拡推進の中、自衛隊員が戦争に参加する可能性は増えている。市民の命を守るのが自治体の使命であり、自衛隊への対象名簿の提出はやめるべきである。 4、「空店舗改修支援事業」などの事業は特定団体への加入が条件で、市内事業者の半数は対象外となる。すべての事業者が対象となる公平な施策にすべきである。