■記号の説明・・・問=問合せ IP=IP電話 FAX=ファクス 特集 生涯現役!シルバーは元気! いつまでもいきいきと輝き続けたい。地域の仲間と共に。  シルバー人材センターは、「知識や経験をいかして働く機会を得たい」「仲間を増やしていろいろなことに挑戦したい」「社会に役立つ仕事がしたい」「仲間とともに学びたい」という思いを持った高齢者を支援する団体です。その人の能力や経験に応じてさまざまな仕事や軽易な業務を提供し、定年退職後も精力的に働き続ける人が多くいます。  今回は、働くことを通じて高齢者の生きがいを高め、活力のある地域社会づくりに貢献するシルバー人材センターを紹介します。 ●シルバー人材センターって?  定年退職者などの高齢者を対象にライフスタイルに合わせた臨時的かつ短期的、またはその他の軽易な業務を提供しています。  また、ボランティア活動をはじめとするさまざまな社会参加を通じて、 高齢者の健康で生きがいのある生活の実現、地域社会の福祉の向上・活性化に貢献しています。 ●シルバー人材センターの基本理念 ・自主 自分たちのものとして ・自立 自分たちの力で育てる ・共働 一緒になって働く ・共助 お互いに助け合う ●働くことで健康に! 公益社団法人全国シルバー人材センター事業協会の調べでは、シルバー会員は非会員(全国統計)に比べてさまざまな健康リスクが低いことが分かりました。特に、「運動機能リスク」や「認知リスク」が低い傾向にあります。  また、運動機能リスクの該当率は、年齢が上がるにつれて非会員(全国統計)との差が拡大し、さらに後期高齢者層のシルバー会員は、高い健康水準を維持していることが分かっています。 ●公益財団法人東近江市シルバー人材センター(池庄町437-1)  男性675人、女性401人(令和5年3月時点)の会員が、市内でさまざまな仕事に従事したり、グラウンドゴルフ大会をはじめ会員向けイベントを楽しんだりしています。最高齢の会員はなんと92歳です。  仕事の提供手段として会員専用サイトの導入やウェブでの仕事の受注を可能にするなど、これから進んでいくDX化にも対応できるよう、会員向けにパソコン・スマホ講座などのデジタル支援講習も行っています。  また、より多くの人にシルバー人材センターを知ってもらえるよう、ショッピングセンターでシルバー会員がモデルとなってファッションショーを開催したり、官庁街に面した当センターの八日市連絡所前に電子掲示板を設置したりして日々PRをしています。 ●シルバー人材センターの事業を紹介! ご利用ください!ちょこっとサービス  独り暮らしの高齢者や老夫婦2人暮らしの家庭など、日ごろの買い物が困難になってきた人に、買い物代行サービスを提供しています。お肉や野菜など食卓に欠かせない新鮮な食品やお米、トイレットペーパーなどの重くてかさばる日用品を、自宅までお届けします。買い物でお困りの人は、ぜひ利用してください。 ◆働くシルバーさんの声 ●嶋田 優子さん(64歳) 仕事:事務・データ入力(東近江市役所就業) 「責任のある仕事を任されることは、大きなやりがいです。」  パソコンを使ったデータ入力の仕事をしています。パソコンは得意ではなく緊張しました。でも、今までやったことがない仕事へのチャレンジは新鮮です。職員の人が親切丁寧に教えてくださるので、安心して働くことができています。仕事があることで、身の回りのことなど「シャキッとしないと!」という気持ちになりますね。 ●西川 一男さん(89歳) 仕事:筆耕 「今年で90歳。もっと利用者さんが増えてほしいです!」  主にはがきの宛名を書く筆耕の仕事をしています。もともと字を書くことが大好きで、写経や掛け軸作りが趣味です。パソコンで宛名を書く人が増えましたが、手書きには手書きの良さがあります。暇があれば筆を握っていたいし、字を書くことが本当に楽しいです。もっと筆耕を利用する人が増えたらいいなと思います。 ●中村 良一さん(74歳) 仕事:梱包作業(シキボウ株式会社八日市工場就業) 「健康第一!安全第一!働くことで生活リズムが整います。」  工場で布の梱包作業をしています。外に出て体を動かすことで体力もつき、認知症予防にもなっていると感じています。工場に来て職場の人と話すのも楽しいし、いろいろな人との出会いもあって、外に出ることは重要だなと思います。健康第一、安全第一で、元気に働けていることが一番うれしいです。 ●乾澤 義男さん(80歳) 仕事:木工教室の講師 「みんなでわいわいするのが好き。コミュニティが広がります!」  自宅で木工教室を開いています。もともと木工は趣味で、いろいろな作品を作ってきました。教室は、失敗してもOKで堅苦しくなく、生徒が作りたいものを作って、木工の楽しさを知ってもらえたらという思いでやっています。家でじっとしているのが好きではないので、教室を開いてたくさんの人と出会って、コミュニティが広がっていくのがうれしいです。 ●石床 つよみさん(73歳) 仕事:保育補助 (社会福祉法人 万松会 小規模保育所 ほっぺ就業) 「子どもの笑顔を見るとついつい私も笑顔になります。」  延命こども園隣の小規模保育所「ほっぺ」で保育補助をしています。保育の仕事は初めてで、覚えることがいっぱい。特に子どもの顔や名前を覚えるのが大変ですが、「頭の体操になるな」と頑張っています。子どもが「明日も来てね」となついてくれるのがうれしくて、膝に乗って甘えてきたり、成長が見えたりすることが喜びです。 ◆人生にゆとりと生きがいを!  日本の高齢化率は、29・1パーセントと世界で最も高く、これからさらに少子高齢化が進むと言われています。高齢者が健康で生きがいのある生活を過ごすためにも、自身の知識・経験・技能をいかす場が必要です。また、高齢者の新しい出会いや活動などから就業、社会参加へとつなげる好循環を生み出して行くことが重要となります。  シルバー人材センターは、高齢者それぞれの知識や技能に合わせてさまざまな仕事や講習会の場を提供しています。新しいスキルの習得や趣味の追求、社会貢献活動への参加、クリエイティブな表現活動など、多岐にわたる機会を提供し、多様な高齢者に響く、さまざまな生き方を提案しています。  これから就業したい、何かを学びたいという高齢者に対して、シルバー人材センターがその道しるべになるよう、さまざまな活動に取り組んでいきます。 問=公益社団法人東近江市シルバー人材センター 電話=0749‐45‐3422 IP=050‐5801‐0270 ファクス=0749‐45‐8022