東近江市民クラブ 鈴木 則彦 変化した八日市駅前に期待 Q オープンして半年が過ぎた八日市駅前観光交流施設の観光窓口の様子、デジタルサイネージの利用状況は。また、周辺施設の利用状況は。 A 観光交流施設は、市内の観光施設に関する問い合わせ、施設内にあるカフェでの食事および物産品の購入など月平均550名程度の来場があります。デジタルサイネージの利用者数は把握できませんが、市内の観光スポットが手軽に検索できるので好評です。  周辺施設の利用状況は、まちづくり公社が運営するSATSUKTーROでは月平均460名程度がコワーキングスペースやレンタルスペースを利用されています。八日市駅前広場駐車場は月平均約1400台の利用があります。そのほか昨年度リニューアルされた駅前大規模商業施設では、改修前と比較して来客数が約20%増加したと聞いています。 Q 観光やイベントによる本市の知名度向上について、数年がかりで東近江圏域を巻き込める夢のある計画ができないか。 A 東近江圏域に存在するさまざまな地域資源を活用し、若い職員の意見も大切にしながらイベントの誘致などに取り組むことが望ましいのではないかと考えています。 東近江市民クラブ 青山 孝司 東近江市の花ムラサキに注目を Q 本市の花「ムラサキ」の観光物産・広報PR、また万葉集に関連する観光地の受け入れ態勢の準備は、お世辞にも整っているとは言えない状況にある。来年の大河ドラマの主人公、紫式部が注目される中、日本で唯一にして最古の紫草(ムラサキ)の聖地である東近江市において、その美しさや尊さを地域活性化の宝物として活用する絶好の好機がきている今、本市として取り組めることは非常に多岐におよんでいる。  ムラサキの種の保存と活用に関して、どのような施策を考えているのか。 A 地球温暖化などで栽培が難しいムラサキの安定栽培を目指し、平成21年度から県立八日市南高等学校に栽培研究を委託し種の保存に努めています。また市内公共施設などで展示栽培し、ムラサキと蒲生野万葉ロマンやその魅力について啓発を行っています。さらには、ムラサキを使った商品がふるさと納税の返礼品として本市の知名度向上につながっており、引き続きPRや啓発に取り組んでいきたいと考えています。特に来年は、NHK大河ドラマで紫式部が取り上げられる予定であり、県内が舞台になることを機に、これまでの地道な活動に加え、新たな展開についても関係の皆さんとともに考えていきたいと思っています。 東近江市民クラブ 森田 コ治 若い世代へのサポートを! Q 人口減少、少子化の中、若い世代の結婚・出産・子育て支援が重要と考えるが、 @現状と課題、評価は。 A今後の計画や推進方法は。 A @少子化の問題は、市の最重要課題であり、東近江市まち・ひと・しごと創生総合戦略に基づき各種施策を推進しています。  若い世代の結婚・出産・子育て支援では、希望がありながら結婚に至らない若者も多く、市では婚活をサポートする組織を立ち上げ、相談対応や出会いの場の提供など、結婚への希望を叶えられるよう丁寧にサポートをしています。  さらに、出産・子育てでは産後ケア事業の充実を図るとともに、おむつ宅配便をはじめとしたきめ細かな支援もしています。こうしたさまざまな取り組みを通して成果はあったものと考えますが、少子化や若者の人口減少の抑制には至っておらず、引き続き対策が必要であると認識しています。 A今後は、新たな総合戦略を策定し、それぞれの部局が少子化対策を最大の課題として取り組み、総合力を発揮して強力に各施策を推進していきます。  中心市街地のにぎわいの創出や大型商業施設の誘致など、若い人に魅力のあるまちづくりを進めてきました。引き続き若者に選ばれる躍動感のあるまちを目指し施策を推進していきます。 東近江市民クラブ 西村 和恭 長引く濁り、愛知川が悲鳴! Q 永源寺ダムは、農業用水の供給により50年にわたり湖東平野に豊穣の実りを与えてくれた。一方、ダム下流の愛知川は濁水の長期化など瀕死の状態といえる。この現状をどう捉え、政策に反映しているのか。 A 近年、上流域の森林から河川に流出する土砂が増え、ダムの土砂堆積が加速化していると思われます。これにより、ダム下流では長期的な濁りが発生するとともに、砂利の供給不足により河床の岩盤がむき出しになるアーマーコート化や川底の浄化作用の低下などが引き起こされ、魚類などの生物の生息環境も悪化し、漁業にも影響が出ていると認識しています。  県に対して愛知川の環境改善の一層の推進を図る政策提案を行ったほか、愛知川の源流域から河口までを市域に含む本市の強みをいかした施策を展開しているところです。 Q 国営土地改良事業「近江東部」で計画されている排砂バイパスの概要と、河川環境への配慮は。 A 直径7メートル、延長約2、3キロメートルのトンネル構造で、堆砂を抑制するため洪水時に流入する土砂の一部を下流に放流する施設と聞いています。土砂の河川への還元によって愛知川の環境が改善される計画となるよう国に働きかけていきます。