五個荘金堂の町並み保存

ふるさとを大切にする思いが築いた町・五個荘金堂

東近江市には、優れた歴史的町並みが多く残っています。その中でも五個荘金堂地区は、近代日本経済の基礎を築いた近江商人の発祥地として広く全国に知られ、現在も商人たちの本宅と伝統的な農家住宅が調和のとれた美しい町並みをつくり出しています。
 金堂の歴史は古く、奈良時代に寺院が建てられていることからも、古代神崎郡の中心地の一つであったと思われます。しかし、現在の集落の基礎ができたのは江戸時代に入ってからで、大和郡山藩の金堂陣屋を中心に古代の条里制地割に沿って、弘誓寺や勝徳寺・浄栄寺などが周囲に配置され、集落が形成されました。
 金堂の近江商人は、主に江戸時代後期から明治・大正・昭和戦前期にかけて、呉服や綿・絹製品を中心に、革新的商法によって商圏を全国に広げました。
 現在でも、この地にルーツを持つ老舗の繊維商社が活躍されています。

町並みの特徴
 商人本宅は、広大な敷地を板塀で囲み、内部に切妻や入母屋造りの主屋を中心に数寄屋風の離れや土蔵・納屋を建て、池や築山を配した日本庭園をもつのが特徴です。
 農家住宅は、茅葺屋根の主屋と納屋等を持つ伝統的な形式です。
 いずれも屋敷内にかわとやあらいとなどで水路の水を引き込み、生活用水に利用していました。
近江商人博物館のホームページをご覧ください。https://e-omi-muse.com/omishounin-boy.ht

国の重要伝統的建造物群保存地区に選定
平成10年(1998)12月25日、五個荘金堂の町並みは国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。
選定理由は、金堂の町並みは古代条里制地割を基本とし陣屋と寺院を中心に形成された湖東平野の典型的な農村集落で、近江商人の本宅群と伝統的な農家住宅がともに優れた歴史的景観をよく伝え、我国として価値が高いとされています。
  ぜひ一度、五個荘金堂の町並みを散策して、「近江という地の文化の土壌のふかさ」を体感してみてください。

アクセス
電車:近江鉄道五箇荘駅下車から徒歩25分
電車とバス:JR能登川駅下車、近江鉄道バス八日市駅行き「金堂」(バス20分)下車すぐ
車:名神高速道路八日市ICより20分




お問い合わせ
東近江市 ・文化スポーツ部・歴史文化振興課 (旧東近江農業管理センター)
電話:0748-24-5677  IP電話:050-5801-5677
FAX:0748-24-5571

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