東近江市の日本遺産

■日本遺産滋賀「琵琶湖とその水辺景観‐祈りと暮らしの水遺産‐」

 母なる琵琶湖を有する滋賀では、人々が琵琶湖の水や山からの湧き水を生活の中に巧みに取り入れ、水を汚さないように工夫しながら生活を営んできました。また、水を神として敬い、信仰の対象としてきました。さらに、湖辺の集落では、湖魚を用いた独自の食生活や伝統的な漁法が育まれ、独自の景観を生み出してきました。滋賀では、このような水と人との関わりが今も息づき、大切に受け継がれています。

■東近江市の日本遺産

◇五個荘金堂の町並み〜清らかな水に育まれた近江商人の往時の暮らし〜

 近江商人の本宅群とこれを取り囲む農村集落の景観は、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。愛知川の伏流水を水源とする湧水から集落内を巡る水路に澄んだ水が流れ、暮らしの中で利用されてきました。集落を巡った水は周辺の水田を潤し、湖東地域特有の農村風景を生み出してきました。川の中に祀られたお地蔵さまにはいつも花が手向けられ、人々の水に対する思いがあらわれています。

◇伊庭の水辺景観〜田舟が浮かぶ懐かしい風景に憩う〜

伊庭では、集落の中心を流れる伊庭川とそこから張り巡らされた水路に、清らかな水が隅々までいきわたります。水路にはカワトが設けられ、畑で採れた野菜を洗う姿や子どもたちが遊ぶ姿を見ることが出来ます。春に行われる伊庭祭りでは、山の神を神輿に遷し、断崖の急斜面を引きずりおろしたのち、集落を巡り内湖に迎えます。暮らしと祈りの両面で、人々の生活が水とともにあることが実感できます。

◇永源寺と奥永源寺の山村景観〜豊かな水源を湛える自然との調和〜

 永源寺は、臨済宗永源寺派の大本山で、当地の深山幽谷の様が禅の道場に最適であるとして、鎌倉時代に建立されました。門前の洗耳水で俗世の垢を洗い清め、清流のせせらぎを聞きながら修行に励んでおられます。また、奥永源寺の山村景観は、鈴鹿山脈の懐深く、琵琶湖の最初の一滴が生まれる愛知川の源流域にあります。ここでの暮らしぶりの中から政所茶や木地物生産などの伝統が育まれてきました。

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東近江市 ・文化スポーツ部・歴史文化振興課 (旧東近江農業管理センター)
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