雪野山古墳発掘30周年記念事業を開催しました

雪野山古墳発掘30周年記念事業概要

 雪野山古墳は、平成元年の発掘調査で見つかった古墳で、令和元年で発掘30周年を迎えました。卑弥呼の鏡といわれる三角縁神獣鏡をはじめとする豊富な副葬品の研究から、近江で先駆的に畿内の中央政権と関係した武人の墓とされます。
竪穴式石室内部の副葬品が未盗掘の状態で残っており、埋葬当時の状況が明らかとなった貴重な事例であり、古墳時代の考古資料の編年研究を進展させたこと、漆製品や鉄製冑の構造解明に寄与したことから、出土品が平成13年に重要文化財に指定され、平成26年には古墳が史跡に指定されています。雪野山古墳は、前方後円墳体制と呼ばれる古墳時代前期の社会、文化の様子を検証する上で欠くことのできない古墳となっています。
 雪野山古墳の発掘30周年を記念して、明治大学博物館において展示と記念講演会を開催しました。東近江市内においては、東近江市観光協会によるバスツアーと平田コミュニティーセンターにて石室レプリカ公開を実施しました。
 特に明治大学博物館での展示は、首都圏で初の展覧会を行ったことにより、多くの皆さんにご覧いただき、古墳時代研究の進展に資するだけでなく、日本における古代史をはじめとする教育文化方面への活用を促進する機会を提供することができました。

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東近江市 ・文化スポーツ部・歴史文化振興課 (旧東近江農業管理センター)
電話:0748-24-5677  IP電話:050-5801-5677
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