文化遺産カードを集めてみませんか
[2023年9月10日]
ID:16514
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市内に残る文化遺産の周知と活用を目的として、文化遺産カードを制作しました。
市内の歴史文化に触れるきっかけとして、また、市内の史跡を訪れた記念となるカードです。ぜひ集めてみてください。
カードは、雪野山古墳、八幡社古墳群、木村古墳群、法堂寺廃寺跡の4種類です。
それぞれの史跡を実際に訪れ、デジタルカメラや携帯電話・スマートフォンなどで写真を撮ってカードを配布している施設へ持参した人に、その遺跡の文化遺産カードを発行します。なお、カードの配布枚数は、1人につき1枚です。
八幡社古墳群
雪野山古墳
法堂寺遺跡公園(法堂寺廃寺跡)
悠久の丘あかね古墳公園(木村古墳群)
雪野山古墳は、今からおよそ1700年前に築造された全長70メートルの前方後円墳です。被葬者が埋葬されている竪穴式石室が、未盗掘の状態で見つかったことで、大変注目を集めました。副葬品からは、卑弥呼の鏡といわれる三角縁神獣鏡や中央政権との関係によってもたらされる宝物を数多く所有していることがわかりました。とても高い地位の被葬者がいた証であり、近江を代表する古墳です。雪野山古墳へのアクセスは、雪野山歴史公園からの軽登山となります。雪野山歴史公園には八幡社古墳群もあります。
雪野山の山頂から望む蒲生野
八幡社古墳群は、雪野山にある200基以上の古墳時代後期のうちの一群で、雪野山東麓に築かれた17基の古墳からなる古墳群です。中でも八幡社46号墳は、全長が24メートルの前方後円墳で、3つの横穴式石室をもっている大変珍しい古墳です。後期古墳群に前方後円墳が含まれる例は県内で知られておらず、特にこの古墳群が周辺を治めた首長層の墓域と目されています。八幡社古墳群は、雪野山歴史公園となっており、アクセスが便利です。
八幡社46号墳の様子
木村古墳群は、雪野山と玉緒山に挟まれた平野部に位置する、古墳時代中期に国内でも有数の規模を持つ古墳群です。名神高速道路の建設や土取りのために破壊されていますが、5基以上の古墳によって構成されていたと考えられ、およそ100年間の間に連綿と古墳が築造されました。中でも天乞山古墳(あまごいやまこふん)、久保田山古墳(くぼたやまこふん)は、現在、悠久の丘あかね古墳公園として復元整備されており、古墳に登ることができます。
あかね古墳公園の空中写真
法堂寺廃寺跡は、文献には残されていませんが、巨大な塔心礎が残っていることで、昔から当地に古代寺院の存在が知られていました。発掘調査によって、金堂跡や中門跡などの伽藍をもつ、白鳳時代から平安時代まで存続した寺院跡であることがわかりました。現在は法堂寺遺跡公園として整備され、塔跡などが復元されています。
塔跡、金堂跡が整備された様子
文化遺産カードは、特定非営利活動法人古代邇波(ニワ)の里・文化遺産ネットワーク(愛知県犬山市)が開発したカードコレクションです。カードの配布先は全国に広がっており、カードを集めることにより、さまざまな文化遺産との出会いが期待できます。