2013第9回(平成25年度) 9th |
東近江市美術展覧会 An art exhibition |
入賞作品集 A work of selected arts |
洋画部門 審査員 :長谷川 宏美
<総評>
「自然」をモチーフにして、作者のさまざまな視点で描かれた作品が多くありました。油絵、水彩、版画、それぞれの画材の特徴が生かされていました。
対象(モチーフ)と出合った印象を大切にして、対象をどのように描いたら、自身の描きたい風景・モノに近づけるか、今後も研究を重ねてください。
市展賞
【命 題】午後の八幡堀
【住 所】東近江市
【氏 名】辻 忠司
【特別賞】東近江市文化団体連合会会長賞
【講 評】夕刻の八幡堀を油絵の具の質感を生かして、いきいきと描き出しています。構図のバランスも良く、光のコントラストも美しいです。
特選
【命 題】桃源郷
【住 所】蒲生郡竜王町
【氏 名】久松 新吉
【特別賞】読売新聞大阪本社賞
【講 評】花、鳥、太陽、色彩鮮やかに描き出しています。特に草花の密度のある描き込みと色彩表現に迫力があり、夢のある作品です。
特選
【命 題】梨いっぱい
【住 所】東近江市
【氏 名】渡辺 康雄
【特別賞】滋賀報知通信社賞
【講 評】梨の木と人物の構成が良いです。子ども達の背中に光が当てられていて、印象的に描かれています。梨の木の下の奥行きが良く表現されています。
特選
【命 題】画室3※
【住 所】犬上郡多賀町
【氏 名】礒野 公子
【特別賞】滋賀市民新聞社賞
【講 評】ピンクと青と白をバランスよく配置しながら、おだやかな室内を描き出しています。色の重なりも工夫されています。ピンクの色味にもう少し変化が生まれると、更に雰囲気が増してくるでしょう。
※命題の“3”はローマ数字で表記します。
特選
【命 題】もみじの首飾り
【住 所】東近江市
【氏 名】中江 孝子
【特別賞】びわ湖放送株式会社賞
【講 評】もみじと鯉、水中の深いグリーン、色彩の組み合わせと構図のバランスが良いです。作者の視点も良く、黄金の鯉が象徴的に描き出されています。
佳作
【命 題】水辺のかたらい
【住 所】東近江市
【氏 名】林 輝子
【特別賞】-
【講 評】画面の大きさを生かした、のびやかな重機の形が印象的です。軽やかなパステルトーンが重機の重さに反していて、意外性があってユニークです。
佳作
【命 題】錦秋のブナの森を歩く
【住 所】東近江市
【氏 名】中澤 靖之
【特別賞】-
【講 評】水彩の濃淡を扱って、動きのあるブナを表現しています。近景・中景・遠景の木々の重なりを上手く描き出しています。秋の冷たい空気感も伝わってきます。
佳作
【命 題】たそがれ
【住 所】東近江市
【氏 名】鯰江 浅樹
【特別賞】-
【講 評】版画独特の平面的な表現が魅力的です。たそがれのピンクの空と黒のインクとのコントラストが美しいです。近景の木の線表現が、画面に動きをあたえています。
佳作
【命 題】信楽シーズンオフ
【住 所】東近江市
【氏 名】奥野 希子
【特別賞】-
【講 評】温かみのある色彩を用いた大胆な構成に目が引かれました。具体的な「モノ」の表現よりも、絵の具の重なり、色の形の面白さが画面を大きく見せて魅力的です。