近江商人の家訓

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ページ番号1012264  更新日 令和8年10月31日

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近江商人の家訓

てんびん棒一本を肩に、汗と埃にまみれて日本各地を行商し、お客様の信頼を得て販路を広げ、やがて豪商へと立身出世した近江商人。近江商人の商家には、家名と家業の永続や繁栄を願い、長年の商いで培った体験や苦労をもとに、商業の心構えや教訓を子孫や店中に伝えた家訓があります。家訓には、「三方よし」の精神に代表されるような商いの心構えが記され、時代を超えて普遍の価値が読み取れます。

「しまつして、きばる」

近江商人の商法は、八幡商人・日野商人・五個荘商人など、活躍した時代や場所により異なりますが、共通するのは遠い地域間の価格差を利用した点です。また、商売相手の利益を優先して考えるために薄利でした。そこで利益を上げるために、他人の嫌がる苦労を進んで「きばり」、長期的にみて経済の合理性を求めたのが「しまつ」です。ケチと誤解されやすい「しまつ」の極意がここにあります。

「奢者必不久」

「奢れる者必ず久しからず」は、五個荘商人松居遊見が座右の銘とし、自分の肖像画に自ら大書し遺訓としました。豪商で知られた松居遊見でも、身分は百姓で、表向き商いはあくまで農間の余業でした。その生活は極めて質素で、手織木綿の衣服を身に着け、常にわらじを履き、粗食で粗末な家に住み、陰徳を積むことを喜びとしました。

「積善の家に必ず余慶あり」

近江国神崎郡金堂村(東近江市五個荘金堂町)の近江商人・塚本喜左衛門家に伝わる家訓。
現在でも、同家には「積善之家必有余慶」の扁額がかかげられています。
この言葉は、中国の古典『易経』の中の一文で、近江商人の書き記したものの中には、人の道理を説いた中国の古典書から抜粋した言葉が多くみられます。
「善行を積む家には、必ず、子々孫々まで、喜び事がやってくる」 創業者の思いが、今も受け継がれています。

「先義後利栄 好富施其徳」

「義を先にすれば、後に利は栄え、富を好しとし、其の徳を施せ」
八幡商人西川利右衛門の家訓。商売が繁盛して富を得るのは良い事とし、その財産に見合った徳、すなわち社会貢献をすることが重要と説きました。商いが大きくなると共に商人も大きな徳を持った人間へ成長しなければならないとしています。

このページに関するお問い合わせ

文化スポーツ部近江商人博物館・中路融人記念館
〒529-1421 東近江市五個荘竜田町583番地
IP電話:050-5802-3134 電話:0748-48-7101
ファクス:0748-48-7105
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