「三方よし」について

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ページ番号1012622  更新日 令和8年10月31日

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近江商人の到達した商いの精神

近江商人が培ってきた商いの精神「三方よし」。「売り手によし、買い手によし、世間によし」すなわち、「三方よし」。その意味は、「商いというものは、売り手も買い手も適正な利益を得て満足する取り引きでなければならない。そして、その取り引きが地域社会全体の幸福につながるものでなければならない」という共存共栄の精神を表しています。

「売り手によし、買い手によし、世間によし、三方よし」という表現自体は、歴史用語ではなく、近江商人研究においては、昭和63年(1988)ごろ、近江商人研究者の小倉榮一郎氏によって用いられた、近江商人の到達した商いの精神を端的に表した造語です。江戸時代中期に書かれた本市ゆかりの近江商人の資料の中には、ふる里を遠く離れた他国で商いをする時の心得が記されたものが見られ、表現こそちがえ、「売り手によし、買い手によし」と通じる内容が記されています。また、当時の近江商人たちが、郷里や商い場などゆかりある土地で、さまざまな「世間によし」を実践したエピソードが伝えられていることから、このころには、後の「三方よし」の精神に到達する考えが、近江商人の里にあったことがわかります。

「三方よし」という言葉には、他国稼ぎの近江商人が長い人生経験の中で培い、目指した、他者と共に生きる商いの精神がよく表現されており、グローバルな現代社会において、人生を生き抜く重要な知恵のひとつと考えます。当館では、次の世代に伝える普遍的な価値のある近江商人が育んだ精神として、広く紹介しています。

宗次郎幼主書置(部分)

宗次郎幼主書置(部分)宝暦4年(1754)
五個荘商人中村治兵衛宗岸が幼い跡取りに向けた遺言状。囲い部分は遠国で商いをするうえでの心得を述べている。

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〒529-1421 東近江市五個荘竜田町583番地
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