森の文化推進条例を制定しました

東近江市は、「愛知(えち)川」の源流域である鈴鹿山脈から琵琶湖まで、森里川湖のつながりを市域に含みます。このつながりの原点に当たる森林を中心にさまざまな取組を進めることで、環境や歴史文化そして流域全体に係る課題解決に資することを目指して、令和7年12月23日に「森の文化推進条例」を制定しました。
広大な鈴鹿山脈には、日本海側気候と太平洋側気候の両方の影響が及び、中でも本市のエリア(鈴鹿の森)は、複雑な気候帯と多様な地質、地形などが相まって、クマタカなど大型の猛禽類が生息する生物多様性の高いエリアです。そして山中に複数の集落が分布し、豊かな自然とともに暮らす中で木地師文化をはじめとした森の文化が育まれてきました。
しかし、社会構造の変化の中で人々は森林の有する価値を忘れ去り、ここに少子高齢化の進行や地球規模での気候変動などが重なったことで、森林やそれを源とする河川の環境が悪化してきました。さらに、森林を利用しなくなったことで、森と人との関係が薄れ、森の文化の継承も危うくなってきています。
このため市では、森の文化の再興を目指すことが、人々の暮らしを支えてきた豊かな森林を保全することにつながり、また森林を源とする流域全体の環境保全にもつながるとの認識のもとに、同条例を制定することとしました。
令和8年4月1日に施行予定の同条例では、取組を進める区域を定め「森の文化フィールドミュージアム」と位置付けるとともに、このエリアを中心に森林の調査・保全・活用や森の文化の記録・継承などの各種事業を進めることを定めています。
市ではこれまでにも自然や歴史文化などの調査を行ってきた中で、今後同条例に定めたように流域全体を視野に入れたさまざまな事業を推進することで、森と人が共生する社会の再興を目指します。
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このページに関するお問い合わせ
企画部森の文化推進課
〒527-8527 東近江市八日市緑町10番5号(本館3階)
電話:0748-24-5567 ファクス:0748-24-1457
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