令和7年6月定例会
令和7年6月市議会定例会市長開会挨拶【令和7年6月2日】
令和7年6月市議会定例会開会に当たりまして、ごあいさつを申し上げます。
本日、令和7年6月東近江市議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位には御多用の中、御出席を賜り誠にありがとうございます。
はじめに、この度、全国市議会議長会において、特別表彰として、田郷議員が在職25年以上、一般表彰として、西澤議員が正副議長4年以上、また、山中議員、市木議員、和田議員が在職15年以上の永年表彰を受賞されました。誠におめでとうございます。これまでの長きにわたる議員活動に対し、心から敬意を表しますとともに、今後とも市民の声を代表する議会議員としまして、市勢伸展のため御活躍いただきますよう心からお願いを申し上げたいと思います。
それでは、令和7年6月市議会定例会開会に当たりまして、御挨拶を申し上げます。
議員の皆様には、東近江市の発展と市民福祉増進のため、日々、御活躍をいただいておりますことに対しまして厚くお礼を申し上げます。
5月のゴールデンウィークから本格的に始まった田植えも終わりに近づき、近畿最大の耕地面積をもつ東近江市の水田は青く色づき始めました。一方で、秋に蒔かれた麦は、早いものは黄色に色付き、黄金の絨毯のようで、その青と黄色のコントラストを楽しめるのも、本市のすばらしい景観の一つではないかと思います。
4月には、大阪・関西万博が開幕しました。世界の国々が一つの場所に集い、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとし、各国の最先端技術や文化を体験できる展示やイベントが開催されております。開幕日には、悪天候にもかかわらず約14万人が来場し、開幕から44日目で総来場者数が500万人を突破するなど、関心の高まりを感じております。この万博では、各国の文化に対する理解を深め、国際親善を深めることを目的とした「ナショナルデー」が開催されております。私も5月14日、スウェーデン王国の「ナショナルデー」に姉妹都市であるレトビック市との御縁により招待を受け、式典や午餐会に出席してまいりました。当日は、スウェーデンのカール16世グスタフ国王がお越しになり、日本からは三笠宮彬子さまや政府関係者をはじめ、ノーベル賞受賞者の山中教授や経済界で活躍される方などが参加され、私も一緒に参加できたことは誠に光栄と感じておりまして、今後とも両国の交流、特に本市とレトビック市の交流が更に進展するよう努めてまいりたいと考えております。また、関西パビリオンで開催される「滋賀魅力体験ウィーク」では、6月25日に本市と蒲生地区まちづくり協議会が出展し、ガリ版の展示と印刷体験を行う予定となっております。ガリ版は、現在も芸術の分野で高く評価される技術でありますことから、今回の出展は、本市の歴史文化を世界に発信できるたいへん貴重な機会であると考えております。そのほか、前日の24日には、湖東繊維工業協同組合におかれまして、湖東地区の伝統技法である「こんにゃく糊付け加工」を施した麻糸を使用したTシャツを出品されるというふうに伺っています。市民の皆様も万博に足を運んでいただければと思うところでございます。
いよいよこの秋には、国民スポーツ大会、全国障害者スポーツ大会を開催いたします。本日で、国スポ開催まで118日、障スポ開催まで145日 となりました。本市では、昨年度のリハーサル大会で得た経験と反省を踏まえ準備を整え、地域や関係団体の方々とともに職員が一丸となって「オール東近江市」で取り組んでいるところであります。本大会を通じて、トップアスリートの華麗なプレイに触れることで、スポーツ振興や健康増進を図り、全国の皆さんに本市の魅力をより深く知ってもらう機会となるよう努めてまいりたいと思います。
それでは、最近の主な出来事について簡単に振り返ってみます。
4月26日・27日の両日、本年で17回目を迎えた、春の恒例音楽イベント「びわこジャズ東近江2025」が近江鉄道八日市駅から市役所周辺までの一帯で開催されました。今年も市内外から約3万7千人という大変多くの方にお越しいただき、街全体が音楽に包まれる特別な2日間となりました。4月28日には、織田信長の朱印状を再発見したことについて記者発表をいたしました。この朱印状は、昭和4年発行の近江愛智郡志に掲載されて以降行方が分からなくなっていた古文書で、令和4年度から進めている森の文化資源調査の一環として、百済寺の古文書調査を実施していたところ発見したものであります。朱印状には、湖東の大寺院百済寺に対し、織田信長が定めた掟が記されており、寺院の権利、財産を保障すること、さらには信長の祈願所とする旨が示されております。この発見は、報道でも大々的に取り上げられ、多くの反響があったところであります。今後におきましても地域資源を磨き上げ、本市の奥深い歴史文化を広く発信していきたいと考えているところであります。
5月17日・18日の両日、本年で7回目となる「びわ湖東近江SEA TO SUMMIT 2025」を開催いたしました。今年は、市内外から過去最多の258名のエントリーがありました。カヌー・自転車・登山とつなぐアクティビティでは、毎年ゴールとなる山を変えるのが本市の特徴であり、今年は、国指定史跡・雪野山古墳をゴールとしたことで、参加者の皆様には本市の魅力を新たに感じていただけたのではないでしょうか。また、本市の魅力や大会運営に対する参加者からの評価も高く、SEA TO SUMMITの開催に当たり、実行委員会や関係団体の方々、沿道から応援していただいた市民の皆様に改めて心から感謝を申し上げる次第でございます。
さて、本定例会におきましては、補正予算を提案いたします。令和7年度の当初予算は、予算編成時に市長選挙が執行されたため、一般行政経費を中心とした骨格予算としておりました。今回、政策的経費を追加するとともに、物価高騰対策に係る経費を加えた補正予算を編成したところであります。補正予算では、大きく5つの重点施策に取り組むことといたしております。
1つ目は、地域経済の活性化と観光振興であります。まずは、市民生活に大きな影響を及ぼしている物価高に対する対策として、プレミアム商品券の発行や事業者における販路開拓など、地域活性化につながる施策を実施いたします。また、本市のポテンシャルをいかした産業用地を確保するため、産業用地開発事業特別会計を設置し、県と連携して整備を進め、企業誘致を促進いたします。さらに、地域資源の魅力を引き出し、観光資源の魅力を発信いたします。
2つ目は、地域農業の発展であります。近畿最大の耕地面積を有する本市のポテンシャルを更に高めるため、土地改良事業を確実に進めます。また、環境との調和を図りつつ東近江産米の高付加価値化を進めるため有機栽培の促進にも取り組みます。さらに、持続的な地域農業を支えるため、次世代を担う農業者への支援として新規就農者に対して農業機械の整備支援や指導農業士によるサポート支援を行います。
3つ目は、都市基盤整備と歴史・文化・伝統の磨き上げであります。にぎわいを取り戻しつつある中心市街地においては、更に魅力を高めるため、近江鉄道八日市駅の東西連絡通路の整備と延命公園の再整備に着手し、市民の利便性の向上や駅西側の土地活用の促進につなげます。また、伝統文化の継承を図るため、10年間中断しておりました100畳敷東近江大凧の製作に対して支援をするとともに、市内にある貴重な仏像を集めた展覧会を開催し、多彩な文化財の魅力を発信いたします。こうした取組を通じて、質の高い都市基盤と伝統や文化の融合した市民から選ばれる都市を構築します。
4つ目は、切れ目ない子育てのための環境づくりであります。地域全体で子供を育む文化を醸成すべく、子供の居場所づくりなどに取り組む関係者の連携体制の構築を進めるとともに、物価高騰対策として、小中学校、保育施設における給食賄材料費を増額し、保護者負担が増えないようにするなど対策を講じます。また、近年の猛暑においても生徒の健康や学習効率の向上、部活動の機会を確保するため、校舎の改修のほか体育館の空調設備導入や断熱改修工事に着手するなど、教育環境の向上にも取り組みます。
5つ目は、福祉施策と地域医療の充実であります。福祉事業を支える人材育成として、障害福祉職員の研修費用を助成いたします。また、物価高騰対策として、厳しい経営を余儀なくされている障害福祉・介護サービス事業者、医療機関に対して支援します。さらに、高齢者等を対象として新型コロナウイルスワクチンの定期接種費用の一部を助成するなど、福祉・医療施策の充実を図ります。
以上、政策的経費を盛り込んだ補正予算の概要を述べてまいりましたが、各施策の推進に当たりましては、これまで以上に関係部局が十分に連携し、より効果が発揮できるよう全力で取り組んでまいりたいと考えております。
本日、上程いたします議案は、報告案件3件、専決案件3件、予算案件2件、条例案件4件、合計12議案であります。
どうか慎重に御審議をいただいて、適切な御決定を賜りますようお願い申し上げまして、開会に当たっての挨拶とさせていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
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