令和8年3月定例会

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ページ番号1010884  更新日 令和8年2月26日

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令和8年3月市議会定例会市長開会挨拶【令和8年2月25日】

令和8年3月市議会定例会開会に当たりまして、御挨拶を申し上げます。

本日、令和8年3月東近江市議会定例会を招集しましたところ、議員各位にはたいへん御多用の中、御出席を賜り誠にありがとうございます。

議員の皆様には、東近江市の発展と市民福祉増進のため、日々御活躍されておりますことに対し、敬意を表します。

厳しかった冬の寒さもようやく峠を越え、日ごとに緩む寒気の中に、柔らかな春の日差しを実感できる季節となりました。鈴鹿の山々に残る雪も少しずつ解け始め、市内のあちらこちらで梅のつぼみがほころび始めるなど、新しい季節の息吹を身近に感じるところであります。

さて、2月4日からイタリアの地で開催されておりました「ミラノ・コルティナ冬季オリンピック」が17日間にわたる熱戦の幕を閉じました。4年に1度、世界の頂点を目指す大舞台において、自らの限界に挑み続けたアスリートたちの姿は、誠に感銘深いもでありました。特に冬季五輪は、屋外での刻々と変わる自然条件や屋内の氷上における極めて繊細なコンディションなど、わずかな状況変化が勝負の行方を大きく左右し、この予測不能な状況下で、一瞬の好機に全てを懸けるアスリートの強靭な精神力こそが、冬のスポーツならではの真髄ではないかと思います。何より日本代表選手団の活躍は、冬季オリンピックで過去最大の24個にのぼるメダルを獲得するなど、それぞれの選手が今日まで歩んできた道のりや地道な努力の積み重ねが見事な結果につながり、多くの人々の心に深い感動を呼び起こしたことと思います。

それでは、本定例会に提出しました各議案を御審議いただくに当たり、市政に臨む一端を述べたいと思います。
本市は、これまで20年の歩みにおいて、「うるおいとにぎわいのまち東近江市」の実現に向け、鈴鹿の山々から琵琶湖まで広大な市域の合併によるスケールメリットを最大限に生かし、森里川湖が広がる多様性のある自然の恵みを受け、千年を超える歴史、文化、伝統が蓄積されてきた地域資源を磨き上げ、まちづくりに生かすとともに、刻々と変化する社会情勢や市民ニーズを的確に捉え、行政サービスの充実や10年、20年を見据え東近江市の発展と市民福祉の充実のための施策を推進してきたところであります。
ますます複雑多様化する社会情勢の中で、今後とも揺らぐことなく、市民の皆様とともに質の高い東近江市の発展を目指し、引き続き愚直に市政運営に当たってまいる所存であります。特に、令和8年度は、第3次総合計画の初年度でありまして、これまで取り組んできた施策の成果と課題を踏まえ、過去の固定観念にとらわれることなく、本市の強みである地域の特徴を更に生かし、長期的な視点を持って大胆に挑戦する新たなまちづくりを推進してまいります。

令和8年度予算につきましては、長期化する物価高騰対策や扶助費、物件費の上昇など、極めて厳しい財政状況が想定されますが、これまでの施策を滞ることなく推し進めるため、未来への投資と持続可能な財政基盤の構築の両立を図りながら、市民が安全で質の高い暮らしを享受できる、強く豊かで、そしてやさしい東近江市の創生に向けて、予算を編成いたしました。一般会計の予算規模につきましては、当初予算としては過去最大となる556億円、全会計を合わせた予算総額を888億1,403万4千円としたところであります。

それでは、令和8年度に重点的に取り組む主要施策について、今議会にお諮りする第3次総合計画に掲げる6つの政策の柱に沿っての基本的な考え方を申し述べます。

まず、1つ目の柱「安心して子供を産み健やかに育てることができるまち」についての施策であります。子育て分野では、共働き世帯や核家族化の進行に伴い、学童保育へのニーズの高まりを受け、五個荘地区、湖東地区に学童保育所を増設するとともに、新たに玉緒小学校と八日市北小学校において、コミュニティセンターなどを利用し、放課後の居場所の充実を図ってまいります。また、幼児教育・保育環境をさらに向上させるため、施設の運営支援アプリ「コドモン」の導入や湖東ひばり幼児園の未満児棟の改修工事を実施するなど、子育て環境の質の向上を図ってまいります。教育分野では、学力向上に向けた学習環境を整えるとともに、新たに通級指導教室を増設し、特別支援教育の推進の強化を図ってまいります。また、増加する外国人児童生徒への支援を強化するほか、豊かな体験活動や学校給食を通した食育を推進し、子供たちの健全な育成を支えてまいります。

次に、2つ目の柱「支え合い健康長寿で暮らしやすいまち」についての施策であります。福祉分野では、少子高齢化や核家族化によって多様化する福祉ニーズや高齢者人口の増加に的確に対応するため、介護保険制度の円滑な運営や障害福祉サービスの安定的な提供に努めます。また、新たに蒲生地区に地域包括支援センターを開設するなど、地域包括ケアシステムの更なる充実と高齢者のいきがいづくりを推進してまいります。健康分野では、ライフステージに応じた保健・介護予防活動や感染症予防対策を推進し、市民の主体的な健康づくりを推進してまいります。その一環として、電子母子手帳の機能の拡充や乳幼児健診のデジタル化による利用者の利便性の向上を図るほか、低所得妊婦の初回産科受診料を支援し、経済的な負担の軽減につなげてまいります。医療分野では、蒲生医療センター新病棟のオープンに向けた整備を進めるほか、同センターに新たに導入するMRIによる無痛乳がん検診を実施するなど、地域医療の更なる充実を図ります。

次に、3つ目の柱「人や文化とつながり心豊かに過ごせるまち」についての施策であります。生涯学習分野では、質の高い文化芸術の振興を図るため、「文化芸術振興拠点施設」の基本構想策定に着手します。また、生涯にわたり学び、その成果を生かせる学習機会の提供や青少年の健全育成に取り組んでまいります。文化スポーツ分野では、本市の歴史・文化・伝統をまちづくりの強みとして生かしてまいります。その一つの100畳敷東近江大凧については、本年、11年ぶりの飛揚に向けた取組を進めてまいります。また、鈴鹿の森の文化を伝える学習プログラムの構築や鈴鹿の森を源流とする愛知川流域をつなぐプロジェクトを展開し、森への関心と理解の醸成に向けて取り組んでまいります。加えて、森の文化推進条例に基づく各種事業を推進するため、既存施設である木地師やまの子の家の改修などに向けた調査、設計に取り組んでまいります。スポーツ面では、国スポでカヌー会場となった伊庭内湖でカヌー体験教室を実施し、市民のスポーツ機会の創出と自然環境を生かした交流人口の拡大を図ってまいります。

次に、4つ目の柱「快適な生活基盤が整った安全・安心なまち」についての施策であります。環境分野では、本市は鈴鹿山脈から琵琶湖まで多様性に富んだ自然に恵まれ、その豊かな森林が育む水を生活の礎として、歴史や文化、風土や暮らしが築かれてきました。その豊かな水資源の恩恵を将来にわたり受け続けられるよう地下水の実態把握と保全に向けた調査研究を推進してまいります。併せて、里山保育の拡大やエコツーリズムの推進などを通じてネイチャーポジティブの実現を図り、人と自然の関わりを更に深化させることで、多様で豊かな自然を次世代へつなぐための取組を展開してまいります。防災・消防分野では、災害に強く、防災意識の高いまちづくりを推進するため、防災・減災対策の強化と消防体制の充実を図ってまいります。

次に、5つ目の柱「地域の魅力や産業の活力があふれるまち」についての施策であります。農林水産分野では、持続可能で生産性の高い農業を推進するため、地域おこし協力隊の導入による新規就農者の確保や農業の担い手育成に注力するとともに、農業の生産振興を推進いたします。また、政所茶のPRの強化によるブランド力の向上など特産品の振興や農地の多面的機能の発揮に向けた取組を推進します。また、林業や里山保全では、源流の利活用に向けた林業の振興や有害鳥獣対策を進めてまいります。商工労働分野では、活発な産業展開と多様な雇用を創出するため、企業立地の促進や企業支援に加え、本市において新たに開業する事業者に対するスタートアップ支援を強化します。また、近江鉄道八日市駅東西連絡通路の詳細設計や八日市本町での時間貸駐車場の整備により、中心市街地のにぎわいの創出につなげてまいります。加えて、蒲生地区における滋賀県との連携による産業用地開発についても各種調査や基本設計に着手してまいります。

観光・創生分野では、本市の多彩な魅力を磨き上げ、交流とにぎわいの創出を図ってまいります。令和9年に滋賀県で開催されるデスティネーションキャンペーンを見据え、豊富な知識やネットワークをもつ人材を受け入れ、観光物産の振興や受入れ環境の充実を加速させるとともに、太郎坊宮周辺の観光駐車場の整備に取り組み、誘客基盤の強化を図ります。また、地域資源を最大限に活用した戦略的な情報発信を展開する取組の一つとして、木地師文化を次世代に継承し、その価値を再評価する「木地師サミット」を開催します。これにより本市の歴史的・文化的価値を全国へ発信するとともに、広域的な連携とネットワークを構築し、知名度の向上と持続可能な地域振興を力強く推進してまいります。

次に、6つ目の柱「都市基盤が整った快適なまち」についての施策であります。道路河川分野では、(仮称)黒丸スマートインターチェンジの設置推進や尻無愛知川線、JR東口線の用地調査を実施し、道路交通ネットワークの強化を図ります。併せて、JR能登川駅西口の利便性向上に向けた駅前ロータリーの整備検討に着手するなど、主要幹線道路や地域内道路に至るまで、市内道路環境の向上に向けてまいります。また、雨水排水対策を進めるとともに、道路・橋りょう・河川の適切な維持管理や雪寒対策を徹底することで、安心・安全な都市基盤を確保してまいります。都市計画分野では、計画的な土地利用と景観保全を図ってまいります。公園の整備・維持管理につきましては、市民の憩いの場として機能を適切に維持するとともに、魅力ある都市拠点づくりとして延命公園の再整備に向けた設計に取り組んでまいります。

さらに、住宅の耐震化を促進し、住まいの安全確保を図るほか、公共施設の適切な改修を進め、市民の安全・安心な暮らしを支えてまいります。公共交通分野では、地域公共交通の利用促進と利便性の向上を図るため、公共交通サービスの充実に取り組むとともに、誰もが快適に利用できる交通環境の整備を進めてまいります。近江鉄道の利用環境改善に向けては、新八日市駅周辺の基礎調査に着手するほか朝日大塚駅での自転車駐車場の増設に取り組むなど、駅周辺の利便性を更に高めることで、利用環境の更なる向上を図ってまいります。住宅分野では、快適な居住環境が整うよう、市営住宅の計画的な整備や新婚世帯を対象とする住宅取得等の補助の充実、さらには空家対策に取り組んでまいります。最後に、物価高騰への対策につきましては、市民生活に直結する重要な課題でありますことから、物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金を活用し、迅速に対応してまいります。具体的には、地域応援三方よし商品券発行事業をはじめ、給食費高騰分に係る保護者負担の軽減、省エネ家電購入促進補助金や商工会地域総合振興事業費補助金を交付し、物価高騰への対策を実施してまいります。

以上、令和8年度の市政運営に当たり所信の一端と施策について述べてまいりましたが、各施策の推進に当たりましては、これまで以上に関係部局が積極的に連携し、より効果が発揮できるよう取り組んでまいりたいと考えております。本日、提案いたします議案は、専決案件1件、予算案件が13件、条例案件12件、その他案件2件、また、人事案件3件の合計31議案でございます。どうか慎重に御審議をいただき、適切な決定を賜りますようお願い申し上げまして、開会に当たりましての挨拶とさせていただきます。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

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