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人と自然を考える会
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地元学をはじめよう その2

「記録映画で地元学」 

 記録映画「椿山 焼畑に生きる」上映会と対談

(2006年10月7日(土) 永源寺公民館ホール)
講師:姫田忠義 小貫雅男

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木馬(きんま)での木材運搬を再現

司会:どうもありがとうございました。すみません。先生そのようなことで小椋さんの話もありました。私もスギファンクラブっていう形でやらしてもらっています。ここにある木馬、これにつきましても私ども3年がかりでスギファンクラブを伐採ツアーを組んでやっております。その中で伐採したものを昔木馬で運び出していたというのを再現しようという形で今年再現いたしました。80代の叔父貴から私が受け継いで40代に渡そうという目的で進めております。またみなさん機会がございましたら、箕川地域でやっておりますスギファンクラブ、一度お越し下さい。

 先生そのようなことで木馬とろくろについて…

姫田:もうちょっと説明していただけますか? これは何をするものですか?

司会:これは、スギ、ヒノキ。要するに山の中で昔は搬出も何もなかったんですね、それ以後になってのた引きといって馬で引っ張り出したりしたんですけれども、その頃は人力で引っ張り出していた。要するに木馬って木を引っ張り出す材料です。

姫田:そりですか?

司会:そりです。

小貫:木ぞりですね。

姫田:これの軌道はつくったものですか?

司会:軌道は自分でつくるんですね。雑木でつくるんですけども。

姫田:これが滑っていく軌道をつくらなければいかんのですよね。それも是非実現してください。

司会:やっております。現実に今年の二月に一度再現させてもらって写真を少し貼っているんですけれども、今年ももう少し伐採計画も持っておりますので、それを兼ねてやっていきたいと思っています。

姫田:それについてちょっとコメントさせていただけますか?

司会:はい、よろしく。

姫田:私どもの研究所が何年かかかって長良川の中流域の粥川という地域の記録をまとめました。『粥川風土記』という2時間45分のものが昨年できました。その中に、この木馬で材木を降ろす情景が出ております。それは、旧美並(みなみ)村という所ですけれど、今郡上市になっておりますが、美並村の粥川という地域のある方が実際にやっていたんです。やっているんです、今でも。それはなぜですかと聞きましたら、「水害なんかで木が倒れて、わしの親父が植えたのがむざむざとそこで倒れて朽ちとる。それは見ておれない」と。

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