書(第17回(令和3年度)東近江市美術展覧会入賞作品)

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ページ番号1003224  更新日 令和7年1月6日

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書部門 審査員 :本城 研石

 

<総評>

高校生の出品も多数あり、幅広い年代の皆さんのさまざまな作品が集まり、充実した展覧会になりました。コロナ禍でまだまだ先行き不透明な状況ではありますが、文化芸術の力の大切さを認識できる展覧会になったと思います。

市展賞

写真:作品1

【命題】漢詩句
【氏名】長束 典子
【特別賞】東近江市長賞
【講評】豊かな墨量と摩擦を効かせた力強い筆線で書き抜かれた力漲る迫力の書。

特選

写真:作品2

【命題】赤壁賦
【氏名】辻 雛穂
【特別賞】京都新聞賞
【講評】初唐の三大家の一人補遂良の筆法を取り入れ、終始気を緩めることなく、丹念に書きあげられていてみごと。紺紙金泥の扱いも心得ている。

特選

写真:作品3

【命題】楓橋夜泊
【氏名】肥夏 恒子
【特別賞】滋賀報知新聞社賞
【講評】構成の難しいと言われる横物作品ですが、力強い筆致と行間の響きが美しく、重厚な中にも明るいリズムを感じさせてくれる作品となった。

特選

写真:作品4

【命題】鰯雲
【氏名】伊藤 亜古
【特別賞】株式会社カリセ賞
【講評】紙をあらかじめもむことにより生まれた独特な線や墨の工夫によるにじみ表現が成功した作品。独特な形も全体としてバランスを保っており、見事。

佳作

写真:作品5

【命題】春の海
【氏名】山田 てる子
【講評】線の太細軽重を大胆に変化させながら一つの作品としてまとめあげられた秀作。高い技術が光る。

佳作

写真:作品6

【命題】山村暮鳥の詩
【氏名】竹内 佳子
【講評】洒脱な書きぶりの中に文字の大小や線質の変化があり、行き届いている。言葉のリズムを楽しみながら書かれている様子が目に浮かぶ。

佳作

写真:作品7

【命題】呉昌碩詩
【氏名】角田 朋子
【講評】丁寧な筆遣いの中に思い切りの良さが感じられ、好感が持てる。2行目の後半が単調になってしまった点が惜しい。

佳作

写真:作品8

【命題】貫徹
【氏名】𠮷村 節子
【講評】気を緩めることなく、じっくり書かれた。一画一画の線が画仙紙に染みこみ強靭な作品となった。「徹」の後半がややがさついた。

佳作

写真:作品9

【命題】北極圏
【氏名】山本 渓翠
【講評】リズムの変化が楽しい。音楽的な要素のもった作品。この紙面には少し筆が小さかったのか、やや墨不足の感があるが、それを凌駕する大きな動きでスケール感を出している点はみごと。

佳作

写真:作品10

【命題】光堂
【氏名】名倉 雅風
【講評】主張を抑えて淡々とした書きぶりの中に、安定した字形と基本筆法をふまえた確かな筆づかい光る熟達の書。

高校生奨励賞

写真:作品11

【命題】臨呉昌碩
【氏名】苗村 さくら
【講評】清末民国に活躍した呉昌碩の臨書。脇のしまった呉昌碩の書きぶりを意識しながら、自信をもって思い切り書かれている点が見事です。

高校生奨励賞

写真:作品12

【命題】甲骨文字「魯」
【氏名】桒原 怜音
【講評】「魯」の一字を大きく大胆に体全体を使っていきいきと書けています。高校生らしいみずみずしい作品です。

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