書(第21回(令和7年度)東近江市美術展覧会入賞作品)
書部門 審査員:金澤雅宴
〈総評〉歴史ある東近江市美術展覧会の審査員として初めてこの場に立たせていただき光栄に存じます。書部門は出品数がかなり減ったとお聞きし残念な思いではありますが、出品された作品は生き生きとした作品が並び安堵いたしました。本展がこの地における文化振興の一助となり、皆様の創作活動のさらなる飛躍へとつながり、また未来を担う世代に受け継がれることを願ってやみません
市展賞

【命題】曠野
【住所】東近江市
【氏名】村上久美子
【特別賞】東近江市教育委員会教育長賞
【講評】啄木の詩の情景を思い浮かべながら書かれたのでしょうか。とても情緒があり、行間もきれいに響き合っています。最後の「窓を照せり」の配置も見事です。
特選

【命題】一帯
【住所】近江八幡市
【氏名】伊藤亜古
【特別賞】読売新聞大阪本社賞
【講評】紙面に体当たりし、一線一線に心を配りながら書き上げた大作。このボリューム感のある作品は心技体が整ってないと成功しません。が、この作品から作者の情熱を感じます。
特選

【命題】宮詞
【住所】東近江市
【氏名】肥夏恒子
【特別賞】京都新聞賞
【講評】行間を整わせ終始一貫した巧みな動きで書かれています。紙面の行間の白もとても美しい作品です。永年の練磨が伺える秀作です。
特選

【命題】山梨熟す
【住所】愛知郡愛荘町
【氏名】北川知栄子
【特別賞】FMひがしおうみ賞
【講評】運腕大きくスケール感のある詩文書。墨量・渇筆の変化や疎密の変化を巧みに作品の中に構成し、穂高の雪渓のようです。
佳作

【命題】私はいま生きている
【住所】東近江市
【氏名】山本渓翠
【講評】漢字とひらがなが上下にわかれてしまったのが惜しまれます。「生」の縦線に気魄を感じます。
佳作

【命題】春望
【住所】愛知郡愛荘町
【氏名】金子美智子
【講評】五言律詩「春望」を行書体三行で美しく書かれた秀作。巧みな線が行間に響き合っています。
佳作

【命題】森川義信詩『雨の日』より
【住所】彦根市
【氏名】筒井妍月
【講評】紙面構成でできた白はとてもきれいです。少し行間が狭く、白の響きが欲しかったように思います。
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