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人と自然を考える会
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滋賀県東近江市八日市金屋2丁目6番25号
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地域にある森林資源を生活に取り入れる

「これ、木でできてるの?」

(2007年3月11日(日) 東近江市永源寺図書館)
講師:山田佳行

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エコアス馬路村ができた頃
第1部:基調講演「これ、木でできてるの?」
「木」から思いもしないものが出来上がる。たとえば、鞄や座布団が!?
講師 山田 佳行さん(高知県・エコアス馬路村総務企画課)

山田:みなさん、こんにちはエコアス馬路村の山田と言います。ふだんはこういう、前へ出て話すという機会があまりなく、仕事としては、自分たちのエコアス馬路村でつくった商品の営業、それから商品企画、広報、そういったものをやってますが、通常一対一とか二対一とかですね。交渉はしてますけど、なかなか自分のやってきたことをお話しする機会、取材の時でも大体記者さんと一対一とかなので、ものすごく緊張している状態で、余計なことを言うかもしれませんが、お聞き苦しい点もあるかも分かりませんが、お聞きいただければと思います。すみませんが、座って話させていただきます。

 先ほどご紹介いただきましたように、1100人の小さい馬路村という所で自分たちはやっています。今日僕はこちらの永源寺という所に初めて来させていただいたんですけれども、正直予想外で、こんなに雪が降っているとは思ってなくて、南国高知ということもあって、高知県自体これだけ雪が降るというのは年に一回あればすごいなというような景色で。今年はもちろん暖冬の中ですので、今年初めて雪をここで見させていただきました。馬路村の夜中の一番寒い時間の温度とここの昼間の温度がすごく似てまして、「これは寒いなー」というのが、正直僕の車を降りた時の感想だったんですけれども。

 高知県の馬路村っていうのが、高知県の東の方にあります。一番近い所で、みなさんもし知っているかなと思うんですと、安芸市という所がありまして、阪神タイガースのキャンプが毎年、今年も2月の末までやっておりました。そこからさらに45分ほど山の方に入った所にあります。

 ご紹介いただいたように、馬路村というのは古くからゆずを産業としてやってきておりました。今は馬路村農協さんがそういったゆず製品を玉で出すのではなくて、こういうポン酢、それからジュースといった加工製品として全国のお客様にお届けしているという形です。本当に最近は年間33億円という売上を持っている、単体の村の農協としては、自分たちもすごいなと正直思う規模でやっています。

 エコアス馬路村ができたのは、本当にまだ7年前、2000年にできまして、その当時自分たちは木をどうやって使おうかと考えた時に、お皿をつくりました。お皿と言いましても、工芸品のようなお皿というわけではなくて、いわゆるスーパーなんかで使っているトレイ、その代わりに間伐材を使えるんやないかと。なぜかというと、あれはワンウェイ、一回使い捨てで商品が捨てられていくと。それだけ消費していくものに間伐材を使わないと、馬路村は96%が山になってますので(すみません、ありがとうございます)。これが一番最初につくった商品のお皿なんですけれども、この上にカツオのたたきだとか、高知ですんで、カツオのたたきだとかお惣菜とかそういったものを載せていただいていました。実際に今も県内の量販店では使っていただいております。

 ただ、プラスチックトレイというのは、このサイズだと1円しないものがありますから、うちのお皿はどう考えても40円以上じゃないと出せないんです。なので、載るものは基本的に高級なものが載っています。そうなると、あまり量ははけないということがあって、さすがにそれでは業としてやっていくのは無理だというところから、様々な商品開発をやってきました。

 木のうちわですとか、「編む・かなば」というもの、今日お配りさせていただいたパンフレットの中に商品が載っていると思うんですけれども、そういった様々な商品をやりながら間伐材を使ってきたんですけれども、なかなかヒットできる商品ではないという中でやってきてました。

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