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人と自然を考える会
所在地
滋賀県東近江市八日市金屋2丁目6番25号
東近江市立八日市図書館内

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FAX:0748-24-1323
 
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地域にある森林資源を生活に取り入れる

「これ、木でできてるの?」

(2007年3月11日(日) 東近江市永源寺図書館)
講師:山田佳行

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人と人の交流を循環させる馬路の森づくり

 もう一つですね、monaccaだけじゃなくて、馬路全体として、みなさんにお配りしたすごく大きなパンフレットが一部あると思うんです。裏側に写真でいろんな商品が載ってて、反対側にマンガが載っているやつがあるかと思います。

 どちらかと言えば、このマンガの方をあけていただけたらと思うんですが、写真の方に関しては、本当に商品パンフレットというような形でエコアス以外の馬路村で出せる木の商品がほとんどすべて載っています。マンガの方ですね、これがかなりコミカルな絵にはなっていますが、森の現状を馬路村を舞台にして描いたマンガになっています。自分もいろんな所で森のパンフレットをもらったりしたんですけれども、どうしても僕自身もすごく分かりづらい面もありましたし、ましてやこれからこういったことを担ってもらう子どもたちに見てもらうと思った時に、子どもたちが見て分かるようななにかがほしいなというのもあって、これはエコアスだけじゃなくて、もう馬路村のみんなでつくりました。馬路村の森のパンフレットを1つつくろうと。これが1つあれば馬路の森のことが説明できるものをつくろうということでつくりました。

 どこからスタートかというのが非常に微妙ですけれど、一番話しやすいのはこの育林からになると思いますが、自分たちエコアス馬路村の中にもですね、こういう山で作業する山師がおります。これは1つのエコアスで言えば、山で木を伐る組がいて、それを商品にする工場の者がいて、それを自分たちのような者が商品を売りに行くと。で、売った先がもう一度山へ返ってくるという一周ぐるっとまわれるような絵にしてあります。

 どうしても今までは木を伐る、または商品を加工する、そこまでが大きな部分であって、販売に関しては基本的にはおまかせしようというのが馬路村はすごく多かったです。で、エコアスができて一番変わったことというのは、それを自分たちで売っていこうと、自分たちでお店の口座であるとか、お店に置いていただくような交渉をしていこうというのが、一番の変わったところです。

 営業は自分がやっていますけれども、それ以外に住宅ツアーなんかもやっています。自分たちの会社で。住宅ツアーというのは、高知市内からバスで、これから家を建てたいなと思っている方を募って、馬路村までバスで連れてきて、製材現場だけではなくて、山の現場もすべて見せました。こういった木がみなさんの家の柱になります。梁になりますといったようなツアーをやりました。今そういった中で何軒か家が建っていっているというところもありますし、今お話をしているところもあります。

 それだけではなくて、建ててくれた方に、実は村長が直々に感謝状というのを持って行きます。それは全国どこへでも行きます。もし仮にこちらの方、永源寺で建てていただければ、ここまで村長は来ます。それは必ずやろうということで、どこであっても感謝状をお渡ししております。

 そういったイベントですとか、こちらから情報を発信をすることで、実は馬路村にいろんな人が今来てくれております。ちょっと身近なところでいくと、明日まで新宿でイベントをやっていますので、昨日まで僕も新宿の小田急の物産の所でやっておりました。もちろん今日もやっております。で、今日はこちらに来させていただけるということで、急遽誰か代役を立てないと販売ができないんですけれども、販売に来てるのは、東京の武蔵野女子大学の環境ビジネス学科の生徒たちを雇ってます。その子たちは、まあ環境ビジネスという名前の所だけあって、森だけではなくて、いろんな環境に対しての事業をやってます。その一環として、このmonaccaプロジェクトの中に関わってくれています。

 その子たちが実は来週、今度は実際に馬路村に見に来ます。馬路村でやっている所をすべて見せますし、企業秘密である部分を除いて、自分たちはすべて話もしますし、見せようと思いますし、そういう交流をしていこうと思っています。自分たちも視察に来てくれた方、今回は視察ではないですけれども、実際視察に来る方、農協に400来てると言いましたが、そのうちの100件ぐらいはうちにも来ています。その理由は何かというと、メインは農協さんで成功事例を見に行こう。馬路村はほかに何にもありません。何にもないので、ちょっと誰かに聞いてみると、エコアスという所でちょっと変わったものをつくっているという興味本位もありまして、エコアスの方にも来ていただいております。そういった方々へのご説明とかの中で、いろんないい案が浮かぶかもしれない。そういう交流を大事にしていこうということは考えています。

 その辺がこの左の方にある販売の上の還元というところにまわってくるんですけれど、一周ぐるっとまわしていこうと。一番まわらないといけないのはお金なんですけれど、お金がまわらないと業にならないので、お金プラスそういった人と人との情報もまわっていけたらいいなと思ってやっています。

 ちょっと余談なんですが、この絵のなかに「ごっくん馬路村」の写真が9つほど隠れていますので、また終わったら見てみてください。『ウォーリーをさがせ!』じゃないですけど、『ごっくんをさがせ!』になっていますので、写真の状態で写っていますので、また後でお時間ある時にでも見てみてください。

 もう、ちょっと時間も来ましたので、最後になんですけれど、自分たちの会社の言葉として、「どんぐりから柱まで」という言葉を持っています。極端に言えば、一番大きい商品はやっぱり家です。家を建てていただけることが一番森の元気につながることだと思っていますが、それへ行くまでに、たとえどんぐりであっても商品になるんであれば、自分たちはやっていこうという気持ちを持ってやっています。それで「どんぐりから柱まで」という言葉でやっていますので、これからmonaccaシリーズというのをどんどんやっていきますけれども、それをメインにやっていきますけれども、まあ突飛もないようなものができてくるかもしれませんし、人から見ると笑われるような変わったものも出てくるかもしれませんが、そういったものも1つのmonaccaの中のシリーズとしてまたみなさんに楽しく木に触れていただく機会を設けることができたらなと思っております。それでは、すみません。かなりカミカミの状態で申し訳なかったんですけれども、以上で終わりにさせていただきたいと思います。ありがとうございました。

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