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人と自然を考える会
所在地
滋賀県東近江市八日市金屋2丁目6番25号
東近江市立八日市図書館内

TEL:0748-24-1515
FAX:0748-24-1323
 
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地域にある森林資源を生活に取り入れる

「普段のくらしで森を感じてみませんか?」

(2007年3月11日(日) 東近江市永源寺図書館)
講師:中野栄美子

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琵琶湖から、山へ、森へ

 一番近いですよね。県内ぐるっと琵琶湖に行くっていうのが。自転車でも行けるし、守山だったら。もちろん車ででも行けるし。近いということと、接してる面積も、もちろん山もぐるっとあるのに、琵琶湖の方が行きやすいということで、私が最初に触れたのは琵琶湖の自然だったんですね。

 その琵琶湖の自然をいろいろと体験している中で、2001年に世界湖沼会議というのがありまして、その時に琵琶湖の水は、あたりまえだけど、山がfather mountain、mother lake。その近さというのをすごく実感して、湖沼会議市民ネットというボランティアをつくって、NPOにもNGOにも登録はしなかったんですけど、一番請け負った団体だったんですね。そのグループでやったのが、湖沼会議で琵琶湖の会議をするために各国からいろんな人を受け入れるんだけども、案内したのが山だったんです。それで、「ああ、こういうふうに視点って変えていくんだ」っていうのをそこで学んで、その時もいろんなプログラムをしたわけなんですけども、普通に新聞折り込みに広告を入れたのが、「山に行こう」。

 保護者の方からお子さんを預かって山に間伐材を伐りにいって、その間伐材で楽器をつくるんです。日本で言う拍子木? ただ切って、皮剥いて鳴らしたら楽器になるよというだけでね。自分で伐った木で楽器をつくり、その拍子木を音として音楽祭をして、それを、せっかく自分たちで山から伐りだした思いが強い木を小学生が結局炭に燃やすんですね。炭にして、川に埋めに行こうという一連のプログラムをした時に、残念だけどこれが自分たちの飲み水の浄化に役立つんだというプログラムを主催したのにもかかわらず、ものすごく勉強したんですね。

 その2年後に、世界水フォーラムというのがありまして、この時にも「子ども水フォーラム」を請け負ったので、その時に連れて行ったのが、やっぱり朽木の山奥だったんですね。アフリカの子どもたちというのはものすごく薄着で、「たくさん着てきてください」と言うても、素足でスリッパで朽木の山奥の雪の中へ行って、すっごい楽しそうだったんですけれども。そのプログラムをした時に、滋賀県という環境は世界の図式をぎゅっと凝縮していて、水が山の集水域に降り、それが流れてここになるっていう。

 舟に乗って朽木まで行ったんです。大津の道の駅から、琵琶湖大橋の西側の米プラザの所から舟に乗って朽木に行ったんですけれども、この水はどこから来るのだろうっていう。で、この朽木の、まあ本当の山のてっぺんまでは行けませんけれども、「この雪があの水だ!」という体験プログラムをして、「ああ、森って!」っていうので、すごく森に行きたくなって、それから森の木を伐りに行ったり、森に行くようになったんですね。

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