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人と自然を考える会
所在地
滋賀県東近江市八日市金屋2丁目6番25号
東近江市立八日市図書館内

TEL:0748-24-1515
FAX:0748-24-1323
 
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地域にある森林資源を生活に取り入れる

「森とつながる暮らし方を提案します」

(2007年3月11日(日) 東近江市永源寺図書館)
パネルディスカッション

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身近なところで木に触れる

中野:それはちょっとおもしろいですね。丸太に座ったこともそんなにないなあとみなさん思われるかもしれません。この方、「木工をしています。私自身木工作家です」って書いてあって。川嶋さん。木工作家さんの木っていうのも、実際山に直接取りに来られたりしますか? 木工作家さんに出会われることっていうのは? 木工作家というか、木で人形とか、たとえばですね、そういうのをつくってるんで、木をくださいとかっていう方が山に入って来られたりとか?

川嶋:今ではそういうことは見られないんですけどね、廃材はよく子どもがいろいろと工作するのにおくれとか言うて

中野:ネームプレートとかね、そういうのをつくったりとか、体験教室、木工教室とかでやっている時に、積んである廃材で、また山に行ったらちょっと変わったものをもらえたりとかするかもしれませんよね、変わった形といいますか。

川嶋:そうですね。なにか目玉商品的なものができるとええがなというようなことは考えているんやけどね。なかなか自分らの考える範囲が狭いもんで、まだ見あたらないんですけれども。

 去年の秋頃から、ちょっと話がずれるかも分からんけど、皇(すめらぎ)学園って、書道の学校がありました所ね、そこが林間学校といいますか、そういうふうに改造されるようで、大きな建前が三棟ほどあるんですわ。まあ300人ぐらいは収容できるような場所なんです。県の方が手を入れかけてくれましたんで、場所は蛭谷、筒井神社の隣にね、大きな軸的なもんができてきましたんで、そこから盤石の丘って山がありましてね、その林道を上がって行くと、日本コバという標高930何mかある山の近くですねんやけども、見晴らしのええ場所があるんですわ。そういうような所がちょっと目玉的に観光的な場所になって、人が寄ってきてくれたらなあ、また発展するんちゃうんかなあとわずかな望みを持っているんですけどね。

 木のことについては、なかなかどこでもいろいろと研究しておられるんで、またいろいろと教えていただきたいなあと思うてるけど、我々の範囲内では、今のお札さんでやってます。

中野:いやあ、もうそんなん何にも新しいものが思い浮かばないからと、今もそれによく似た発言をされたんですけど、そうではなくて、私もさっきmonaccaの茶色のバッグで、普通年輪ってこう筋になってる感じなのが、ちょっとザザザザと流れたようなのがあって、なんかこの年輪変わってますねと言ったら、「これは木の下の方でな」って。それが私たちにとってはすごい新鮮な言葉で、ああ、そうなんや。木の下の方はこんな年輪をつくるんだっていう。それがもう驚きなぐらい、たぶんさほどな知恵でもないと思っておられることが現代だとすごい大きいことがあるので、なんにもご遠慮なさらずに、これはこれはと言ってはったら、私たち若者はおお!と思うんですよね。だから、ぜひいろんな発言をいろんな所でしていっていただきたいと思うんですけれども。また後で見ていただきたいと思うんですけど、その年輪の形というのも木によって違う。

 また、話戻るんですけど、木を自分の所で手に入れるために、今、滋賀県が100本あげますというキャンペーンをしているのをご存じですか? 木をただで100本もらえるんですよ。ね。たぶん回渕さんはご存じだと思います。そうなんですか。賢いですねー。私もあれにはぜひ。滋賀県の林務緑政課さんが立ち上げておられるホームページで、木が100本もらえます。その100本で本当のお家をつくってもいいし、小屋つくってもいいし、何つくってもいいんですね。だから、その木をもらいに行って、その木でお家を建てて、その浮いたお金でストーブつけるとかね、いろんな方法があると思いますので、これはぜひみなさんにも。これは滋賀県材で、県産材というマークがついたれっきとした滋賀県の木なんですね。なので、滋賀県の四季に合った、この環境には充分対応して、どこから取り寄せるよりも一番いい住環境が得られると思いますので、ぜひみなさんにもお家に利用されるのが一番かなと思いますが、そのほか、田舎の方でしたら隣のおばあちゃんの離れとかね、そういうのとかできると思いますので。そういう県産材が角材でもらえるので、そういった所にも足を運んでみられると、また違う木に出会えて、それをもらって帰ったりとか、いろんなことができるんじゃないかと思いますけどね。

薄くした木を使う

 ほかにもですね、「寝室の壁紙がシラカバ材と緑で製作されている」。壁紙がシラカバ材でできている。今日のmonaccaもですね、壁紙よりも薄いぐらいなんです、実は。表に置いてあったぺらぺらのやつ、すみません、ぺらぺらって。これまだそのぺらぺらのうちの一番のぺらぺらじゃないですよね。もっとぺらぺらのがあって、カツオ節のようにぺらぺらな。このmonaccaは一枚の木じゃないんですよね。これはmonaccaじゃないんですけど、こんなふうに薄くもなる。これは川嶋さんがつくられた? 川嶋さんに説明していただきます。これは何に利用されるんですか?

 これがかんなくず。こんなに透けるほど薄くてきれいで。でも、これをたとえば重ねていくと、また何かができたり。今木工されてる方がいらっしゃいましたのでね。こういうのもまた使えるかな。これもあわよくば、余ってるものなので、川嶋さんの所に行ったらただで…(笑)何かこうできそうなものなんですけど。ここまで薄くはないんですが、そのぺらぺら感と言えば、monaccaは実は一回切ったもので、これでできてるんじゃなくて、細工がされてるからこそ長持ちで丈夫なんですよね。

山田:かばんの側面のところは、これ実際0.5mmです。今日入り口の所で販売させてもらってた「かなば」というやつは0.3mmです。monaccaに使ってるのは、片方でこの厚み0.5mmを6枚重ねています。

 もちろん強度を増すためですから、横向き縦向き横向き縦向きと互い違いに貼っていきますけれども、かなり強度はあります。プラス内側にバッグに使う帆布とかそういったものを一枚貼りますので、実際は7層ぐらいまできますので、よっぽど壊すつもりでやらない限り、壊れるということはないです。

中野:木の名刺もいただいたんですけど、木って木目によってペキッて割れそうなんですけど、その6枚の組み重ね方も、こうなってたらこうなんですよね。こう合わせますと折れちゃいますので、縦横を合わせて6枚にしてあるので、すごく丈夫らしいです。そんな感じでね、やっぱり工夫を凝らしてつくってありますので、こうやっていろんな所で販売されるまでに至るのかなと思うんですけど、そのほかここにもいっぱいまな板とか、これトレイになってるんですけれどもね。これは持ってきていただいたものですよね。こちらは

 これはコマですね。これは四万十ヒノキってなってるんですけど、これは積み木みたいなものですけれども。

 これで思い出すのが木のおもちゃ。アンケートでも「どんなものを使っておられますか」というので、もちろんしゃもじも。今ね、ごはんがつかないボコボコのプラスチックのしゃもじとか使うこと多いですけど、木のしゃもじ。

 今、木のおもちゃ、木の手ざわりを、たとえばアレルギーの子どもが多いとかそういうところから、木のおもちゃを取り入れて、ちょっとやっぱり高いんですけれども、これも岐阜に有名なおもちゃを売ってる所があります。そこはテーブルとか家具とかも売っておられるんですけども、エコアスさんと同じようにいろんな展示会とか行ったりとかして販売されてます。確かにお値段的には高いんですけれども、それに付加価値がついてきますので、木のおもちゃというのがすごく売れてるんですよね。アンケートにも「木のおもちゃ」というふうに書いておられたりとか。

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