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地域にある森林資源を生活に取り入れる 「これ、木でできてるの?」(2007年3月11日(日) 東近江市永源寺図書館)
monaccaの販売にあたってエコアス自体ができた理由というのが、間伐材をなんとかしようということだったので、正直な話、ぼくが入った時には、木を使ってつくるんであればなんでもいいだろうというイメージがありました。その中でお皿があったりしたんですけれども、このようにはっきり言ってみれば奇抜なものです。木のバッグにしても、木の座布団にしても。それから、今日はプロトタイプしか持って来れてないんですが、これから木の電卓ですとか木のノートパソコン、それからとりあえず木でこんなもん見たことないなあというものをやっていきたいということでいくつか準備をしています。 そういったものが当たるかどうかはもちろんやってみないと分からないところですけれど、今僕たちがやっていく中で一つ感じているのは、本来地産地消ということで地元で消費すれば一番いいんでしょうけれど、高知県人口80万人しかいませんので、まずは東京、大阪、名古屋という人のたくさんいる所、そして、テレビでも放送していただいたんですけれども、海外への戦略と、展開という形でやっています。 実際、このバッグに関しては、ニューヨークの近代美術館という所で販売もしていただいておりますし、今回ドイツに行ったおかげでいくつか交渉がまとまれば、海外への貿易が春ぐらいから始まりそうかなというところまでなんとか来ている状態です。 monacca自体が今までの商品と非常に違うのは、デザイナーという立場が大きいです。馬路村の農協さんという大きな見本、お手本が目の前にあるわけで。年間、視察に来ている数を聞いたら400を超えてるそうです。単純に割っても、一日一組は来ているというような格好のいわゆる会社が目の前にあると、そういうお手本があるんだから、エコアス馬路村という後からできた会社は成功して当然だろうみたいな目で一時期見られてもいました。 ただ農協さんを見習うにつれて、食品と木のものとでは、同じ戦略でいける部分といけない部分があるなということをすごく感じています。特に馬路村農協さんの場合は、「ごっくん馬路村」というジュースの名前であったり、ポン酢でも「ゆずの村」という形であったりですね。どちらかといえば田舎くささを前に出している商品でやっています。 monaccaに関して言えばまったく正反対で、これだけ見れば馬路村なのかなんなのか一切分かりません。馬路村というイメージで来て下さる方もいらっしゃいますが、自分たちの一番の思いとしては、単純に木のバッグがかっこいいとか木の電卓がおもしろいという形で商品を買っていただけるような商品にしたいなということでやってきました。 なので、商品名のmonaccaという名前もですね、こう見ていただくと、お菓子の最中のようになっているので、そんまま名前をmonaccaという名前にしております。アルファベットで書くとちょっとヨーロッパの言葉っぽいですけれど、ふつうに日本語をもじっただけの単純な名前なんです。 ちょっとこれから実際商品をまわしていきたいと思いますんで、みなさんで手に取って見ていただけたらと思います。
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