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地域にある森林資源を生活に取り入れる 「森とつながる暮らし方を提案します」(2007年3月11日(日) 東近江市永源寺図書館)
今の子どもは川や山で遊ばない?今ちょっと大人の話になりましたが、子どもたち、先ほど馬路村でも子どもが携帯しててって言われましたが、それと同じように、アンケートでも子どもが外に出ないから山にも行かないし、山に行かないどころか川にも行かないしっていう。今絶滅危惧種レッドデータブックというのが出てますけど、その中には載ってないかもしれませんが、川ガキが絶滅危惧種なんです。川ガキってご存じですか? 「川で遊ぶガキども」っていう。東京の先生が言うてはりました。 みんな「えー? カキって海のもんちゃうんかなー」と思って真剣に聞いてたら、「子どもかい!」っていうね。川ガキもいなければ、もちろん山に行く子どももいない。子どもが外に出なくなった。永源寺の子どもたちは川嶋さんから見て、いかがですか? 自分が子どもの時に遊んでた遊び場と、今の子どもさんの遊び場とは全然違いますか? 川嶋:この場で言うべきことじゃないかも分からんけど、ほとんど子どもがいないんですわ。(会場笑) 中野:失礼しました。私も「あー」と思いながら… 川嶋:我々の子どもの時分はそれはもうにぎやかでしたし。 中野:ねえ、今笑いが起こって、本当ですよね。私も先日一月に政所小学校に行ったんですけど、5、6人、7人ぐらいですかね。それでも兄弟とかがいるから、その分の世帯ではないよって先生から。もちろん教職員の人の数の方が多かったんですけどもね。そうですよね。でも、そこの学校だけじゃなくて、いろんな所がありますけれども、そんな子どもたち。馬路村さんはどうですか? 1100人の中の。 山田:馬路もやっぱり子どもは少ないです。少ないは少ないですけども、馬路地区という所に900人の人数が住んでいますので、学校全体で20人〜25人ぐらいですね。ただそれは小学校の3年生、4年生とか上の方で、僕の子どもが今保育園なんですね。同級生、本人も入れて4人しかいませんので、だからだんだんだんだん下へいくほど子どもは減ってきてますね、はい。 中野:住人の推移っていうのはどうなんですか? 山田:営林署関係という、よそから馬路村に転勤で来られる方の移動という形で人はだんだん減ってきてはいるんですが、馬路村全体の人口としては、なんとか踏ん張っています。というのは、農協であったり、僕たちエコアスであったりという会社に就職するために、Iターン、僕もIターンですし、それからUターン、そういった方が来てくれている。また、そういった方々が結婚するのに、大体奥さんを馬路村じゃない所から連れてくることが多いので、まあ一応それでもう一人増えると。で、子どもが生まれればさらにもう一人増えるという。うちの家なんかも典型的で、子ども2人いますけれども、4人全員が馬路村外ですから、プラス4と。そういう家庭がいくつかありますので、なんとか横ばいにいっているような状態ですね。 中野:そうすると、そうやって人が増えると、また活気が。人が増えるとっていうか、産業、働く場所とか、なにか話題。ゆずとかエコアスさんの商品とかでも、働く場所があって人が増えると、子どもたちも増えてにぎわってくるから、観光客とかこれからも増えそうですかね。 山田:観光施設と呼べるものが全くない所ですので、基本的に馬路へ来る人はなにをしに来るかと言うと、さっき川で川ガキいないって言ってましたけど、馬路は川ガキがどっさりいるんですよ、まだ。僕も毎年夏はふつうに子どもと一緒に川で泳いで遊んでいますし、ただ山へは入らないと言ったのは、山はこわいということを地元の人が分かってる。手入れがいっていないから。分かってても手入れしてないという、そういうちょっと悪いところもありますけれども、川に関しては、気をつければ浅い所もあるから遊んでいる。馬路に遊びに来る人は大半が川へ遊びに来る方、または魚を釣りに来る方っていう。それとまあ温泉に入りに来るというような、そういう方がほとんどですね。
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