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人と自然を考える会
所在地
滋賀県東近江市八日市金屋2丁目6番25号
東近江市立八日市図書館内

TEL:0748-24-1515
FAX:0748-24-1323
 
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地域にある森林資源を生活に取り入れる

「森とつながる暮らし方を提案します」

(2007年3月11日(日) 東近江市永源寺図書館)
パネルディスカッション

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森林ボランティアで木を分けてもらう

回渕:山の関係の話にちょっとなってきたりもするんですけれど、あとNPO、森林ボランティアもあるんですけども、薪屋さんから、まあうちからも薪買ってもらうとやっぱり高いんです。で、一日大体2、30?ぐらい薪の使用量が要るのを、インターネットとかで買うと、大体送料とか入れて一日に3000円ぐらいついてしまうんで。そうすると、月9万円とかすると。たとえば新築して家のローンはあるわ、薪代で9万ってとんでもない話なんで。そういうなんを自分で少しでもそういう活動をして、報酬として木を分けていただけるというようなそういう所もあるんで、一生懸命行ってらっしゃる方もいらっしゃいますし、僕も原木を売っているんですけど、自分で割っていただいたら本当に灯油以下です。

中野:私もボランティアで行った時に、集まった会場とか解散の場所とかが、森林組合だったりして、木がどーんと積んでありますよね。その時に、現代になってきたら、鉄骨の家より木造の家の方がちょっと高いとか、木が高い、高級というイメージがあったので、そこに行った時に、「へえー、この木くず欲しいなあ」とか、「これって端切れっていうんじゃないの、これ欲しいなあ」とか思って、「これってもらって帰っていいんですか?」ってそこで作業着で歩いてる人に言ったら、「そんなんそこら辺の木いくらでももらって帰って」って。「えー、ただでもらっていいんですか?」言うたら、「そんなんゴロゴロあるやろ」って言わはって。

 ああ、そうかあ、だからその高級と思っているイメージのものももちろんそうやって伐って持って行かれるんですけれども、それよりも端切れ、余ったものっていうのは、そんなに遠くない。そうやって「もらって帰ってや」って気軽に言ってもらえるものなんだっていう時にですね、そういう声をかけてもらった時に、すごく木が近くなったんですね。

 なんか家を建てる木とか、そういうふうに思うとすごく遠かったんですけども、だからこそそういう所に、なんだろうなあ、楽しいことを、だましたらダメなんですけど、キャッチコピー、売りとして楽しいフレーズを掲げて、みんなで一緒に行って、触れたら、難しいことがとっぱらえて、楽しさから入るとぐっと身近なものになるんだなあというのも感じたんですけれども。高級なものもあれば、そうやって「持って帰ってや」というふうに譲ってもらえるものもたくさんあるんですよね。

回渕:もう廃材といいますか、私もお札さんつくらしてもろてる節のあるところやとか、目の流れたところやとか、製品にならんもんがどんどんでけるんですわ。それは勝手に来てくれた人が持って帰ってもろうたら結構やし、喜んでくれる人もあるし、去年の秋の林業まつりでしたか、あの時にもかなり利用してくれた人があるんですけどね。さっきのボランティア活動の人のこと、ちょっと思い出したんやけども、ここにも会員さん来ててくれるんやけども、スギファンクラブっていうクラブをつくりあげてくれて、若い子というか、私たちと一まわりほど違う子が帰ってきてくれたんで、その子たちが気張ってやっててくれるんですけどね。また我々も励みになってね、こうやってみんなが気張ってくれたら、わしもちょっとは手伝うことになったら手伝おうかなというようなことを考えているんです。

中野:もちろん製品になって、価格がついて売りに出されるものもあれば、ストーブをつくったからといって、きれいなきれいな木を買うわけじゃないから、なにかでいただいた木でそれは安く、なのでオール電化にしたい、ローンも安く付くし、とかね。なんかメリットがあると思うと、ガスと全部混ぜるとなって思ってオール電化にしたものの、なにか1つっていうふうな奥さんのね、薪ストーブをつくられたお家のそのあたたかい気持ちもすごくみんなも理解をしていただけるんじゃないかなあなんて思いますけど。

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