「耳の聞こえづらさ」を感じていませんか?
「聞こえ」を意識したことはありますか?
「聞こえづらさ」が進むと、生活する上で以下のような支障が起きる可能性があります。
- 必要な音が聞こえず、危険を察知する能力が低下する
- 家族や友人とのコミュニケーションがうまくいかなくなる
- 社会的に孤立し、うつ状態に陥る
このような状態が続くと、認知機能に影響をもたらす可能性があるとも言われています。 「聞こえ 」について、まずセルフチェックをしてみましょう。
聞こえのチェックをしてみましょう
- 会話をしているとき、聞き返すことがよくありますか。
- 相手の言った内容を聞き取れなかったとき、推測で言葉を判断することがありますか。
- 電子レンジの「チン」という音や、ドアのチャイムの音が聞こえにくいと感じることがありますか。
- 家族に「テレビやラジオの音量が大きい」とよく言われますか。
- 大勢の人がいる場所や周りがうるさい中での会話は、聞きたい人の声が聞きづらいと感じますか。
1つでも該当した人や、ご自身の「聞こえ」が気になる人は、耳鼻科医師(かかりつけ医)への相談をお勧めします。
「難聴」とは
聞こえづらい状態を「難聴」と言います。
伝音難聴は手術で改善するケースもあります
伝音難聴は、外耳や中耳になんらかの障害があることで起こります。一時的な症状である場合も多く、薬物投与などで改善することが多いです。
一方、滲出性(しんしゅつせい)中耳炎、鼓膜穿孔(こまくせんこう)や耳硬化症などは手術で改善することもあります。治療が難しい場合でも補聴器を装用することで適切な音を内耳に届けられれば、問題なく聞こえることも多いです。
感音難聴は補聴器を装用することが大切です
感音難聴は、内耳、蝸牛神経、脳の障害によって起こります。急性に生じる突発性難聴や慢性的に生じる騒音性難聴・加齢性難聴、生まれつきの先天性難聴などがあります。
急性難聴は早期の薬物治療等で改善することもあります。また騒音性難聴は予防が重要になります。加齢性難聴などは現在治療は困難ですが、補聴器で聞こえを補うことで、認知症予防、生活の質を改善させることができます。また、重度難聴の方には人工内耳手術を行うことで聞こえが戻る可能性があります。
混合性難聴は症状に応じた治療を選択する
混合性難聴は、伝音難聴と感音難聴の2つが合併した難聴です。伝音難聴と感音難聴のどちらの症状が強いかは個人差があるため、症状に応じて各種治療や補聴器などを使用します。
加齢と難聴(加齢性難聴)とは
加齢による聴力の低下は一般的に高音域から始まり、40歳代のうちはあまり自覚することはないでしょう。
しかし確実に高音域の聴力レベルは下がっていることから、早期に予防することが大切です。
65歳から74歳では、3人に1人、75歳以上では約半数が難聴に悩んでいると言われています。
難聴の予防
加齢に伴う難聴は、老化現象の一種なので、誰にでも起こりうることです。
しかし、進行を遅らせる、加齢以外の原因をさけるという意味での予防は十分に可能です。
耳にやさしい生活を心がけることで難聴を予防しましょう
- 大音量でテレビを見たり、音楽を聴いたりしない
- 騒音など、大きな音が常時出ている場所を避ける
- 騒音下で仕事をしている方は耳栓をする
- 静かな場所で耳を休ませる時間を作る
老化を遅らせ難聴を予防するために生活習慣を見直しましょう
- 生活習慣病の管理・栄養バランスがとれた食事をとりましょう
- 適度な運動をしましょう
- 規則正しい睡眠をとりましょう
- 禁煙をしましょう
聞こえづらいと感じたら、早めに医療機関(耳鼻咽喉科やかかりつけ医)に受診や相談しましょう
このページに関するお問い合わせ
健康医療部健康推進課
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