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人と自然を考える会
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地元学を知る

「地産地消で地域の再生を」

 地元学であるものさがし

(2006年10月9日(月・祝) 愛東福祉センターじゅぴあ)
講師:結城登美雄

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 「地域通貨」、大正3年にもう出ていますよ。この頃覚えたのと違うんだもんねぇ。これは何かというと、キャベツをおばあがつくっているとします。世の中キャベツがダブついて安くなったとします。それでも「俺はお前のキャベツがうまいし、お前が一生懸命つくっているのを知っているから、世の中は30円だけども俺は100円で買うよ」と言う。世の中の、市場メカニズムとかって言うじゃないですか、すぐ逃げ腰で言うじゃないですか。市場原理、市場原理はちっちゃいものを潰していきますが、「いや違う。俺はお前のキャベツをずっと食べているから、お前のキャベツを買うよ。でも、世の中では30円だけれども、100円で買うよ」と言った時に、100円を置いたのではなく、その時にこれが発行されるんです。その格差がなくなると廃止されるんです。

 その逆もあるわけです。お互いの労働を評価し合う、社会の基準と違った時に、し合う関係に発行されるのが。だからこれは発行されては停止され、発行されては、それが発行された時は社会とのバランス、地域と社会のバランスが崩れた時に調節するものとして出ています。もう一つの通貨のような面もありますけれども、むしろ大事なのはお互いの地域にいる人間の能力、考え、存在を評価し合う。社会は評価しなくても村の人間は「俺たち自身が評価し合えるんだ」、そこが僕は大事な点だと思っています。

 「沖縄は平和なんてことを刻みたくない。誰が沖縄にこんな言葉をいつまで使わせるんだ」と酔っ払うとクダをまくおじいがおります。「沖縄が一番大事なのはね、これじゃ。これはいらないんじゃ、いらないけど変わらなければいけない沖縄に誰がしたんだ、本土の人よ。世界よ」。

 でも、沖縄の心は平和ではない。みんなでお互いに力を合わせて、これが沖縄だっていうんです。時々沖縄にいらっしゃったら、まともにやるとヘトヘトになりますけど、誰か通訳付けて、学ぶものたくさんある。村を考えたり、地域を。で、それが日本ではもう無理だと僕思っていました。

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