トップ

講演記録このサイトについて

人と自然を考える会
所在地
滋賀県東近江市八日市金屋2丁目6番25号
東近江市立八日市図書館内

TEL:0748-24-1515
FAX:0748-24-1323
 
Home >> 講演記録 >> 宮本憲一 嘉田由紀子 藤井絢子


地域資源を生かした「まちづくり」事例学習(その3)

「東近江を循環・共生の大地に」

 地域が自立して生きる仕組みづくり

(2006年12月23日(土) 愛東福祉センターじゅぴあ)
講師:
宮本憲一 嘉田由紀子 藤井絢子

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28 29 30

木質ガス化発電の共同研究

 これは先ほど話が出ておりました、そのBDFの新たな利活用としての木質ガス化発電の活用です。この事業は滋賀県と東近江市、ヤンマーの三者による共同研究として今年から三年間にわたって行なわれるわけです。その内容については東近江市から出る製材の端材とか街路樹の剪定枝であるとか山や河川で伐採された竹、そういった不要な廃棄物系のバイオマス。それを使ってガスを取り出して、そこから発電をするという実験でございます。その過程でBDFを使っていこうということです。

 研究の概要については、製材の端材と剪定枝や竹、そういったものを県の東近江振興局と東近江の二者で材料の収集運搬を行なうということです。それと市はバイオディーゼル燃料の提供を行なうと。それに基づいてヤンマーはその材料を使って材料ごとのガス化とか発電の研究であるとか、またBDFの燃料とBDFの生成過程で出るグリセリンの利用研究、あるいは小規模ガス化発電の最適なシステム、そういった研究をやっていこうということでございます。それとあわせて県立大学も交えてですが、バイオマスの利活用の検討の委員会を設けて、最適な収集運搬や経済性も含めた検討をされているということでございます。

 プラントのシステムとしては、木質のバイオマスガスをガス化炉で蒸し焼きにして、一酸化炭素などの可燃性ガスを取り出し、そのガスでエンジンをまわして電気、ガス、熱などを取り出すということなんですけども、この木質ガスというのは非常にカロリーが少ないということもありますし、一定の安定したガスが出ないということもありますので、そのガスにBDFを注入することによって一定の安定したガスと高カロリーなガスを用いて一定の電気を得ようというところでBDFを活用していこうということでございます。

 これはこの前の9月17日に知事にお越しいただいてその開始式があったわけですけども、新たに木質系のバイオマス、それからBDFを含む植物系のバイオマス、そういったものが新たなコラボレーションをしてこれからスタートしていくということでございます。

 これは菜の花学会という、情報発信ということでやっておりますが、昨年今年とこの地域で全国の菜の花学会を行ないました。各地からお越しいただいて事例報告であるとか課題を出し合って意見交換をするということを続けております。そうすることによってまた地域の誇りにもつながっていくのかなと思っています。

←前のページへ 次のページへ→

▲ページトップ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28 29 30