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人と自然を考える会
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地域資源を生かした「まちづくり」事例学習(その3)

「東近江を循環・共生の大地に」

 地域が自立して生きる仕組みづくり

(2006年12月23日(土) 愛東福祉センターじゅぴあ)
講師:
宮本憲一 嘉田由紀子 藤井絢子

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司会:それではお待ちかねの第3部の座談会を始めさせていただきたいと思います。まず簡単にメンバーを紹介させていただきたいと思います。

 まずお一人目、手前ですが、基調講演をお願いいたしました滋賀大学前学長の宮本先生でございます。次は一番奥の方でございます。菜の花プロジェクトと言えばこの人であります。菜の花プロジェクトネットワーク代表でありましてリサイクル石けん協会会長、滋賀県環境生協の理事長の藤井絢子様でございます。それから、真ん中の方でございますが、公務大変ご多忙の中、今回のテーマに快く承諾して参加していただきました。前回この春の地下水のシンポジウムの時も参加いただきまして、この会場のコーディネーターとして活躍いただきました。ただし、その時は選挙前でございましたが、今回は選挙で選ばれて滋賀県知事として参加されております嘉田由紀子滋賀県知事でございます。

 それから、ここからの進行につきましては藤井さんの方にお任せして進めさせていただきたいと思います。

第3部 座談会
「滋賀県の明日の姿を模索する」
 ・嘉田由紀子氏(滋賀県知事)
 ・宮本憲一氏(前滋賀大学長)
 ・藤井絢子氏(滋賀県環境生協理事長)

3つの事例を聞いて

藤田:では、第1部の宮本先生の基調講演、そしてこの地域の事例報告に基づきまして、第3部に入りたいと思います。今司会者から嘉田さんに4月23日にここで会って8ヶ月後に今度は知事としてというお話がありますが、会場のみなさんで7月2日の知事選後に嘉田さんに会うというか、顔を見るというのが初めての方?

 ほらやっぱり遠いですよ。もう少し近くに出て下さい。先ほども映像の中にテープカットの写真がありましたが、連日テープカットと会合のご挨拶が大変多いそうで、来年はそのテープカットとご挨拶を外して、今手を挙げたような方々の所に対話と現場主義できっといらっしゃるのではないかという気がします。

 さて、今全般にうかがいながら私が司会進行の中で頭にちょっとお話ししたいと思いますが、小泉総理から阿部総理に代わっても、どうもこの日本丸の行方が非常に危ういと。こういう危うい中でなんとかこの嘉田知事を先頭とする滋賀丸を日本のモデルにしたいというぐらいの意気込みでこのシンポジウムに臨んでいます。まさにこの循環と共生の今日のテーマで言えば、循環と共生を学ぶなら東近江市に行こう!というそういう出口のところまで持って行ければいいなあという気がしています。それにはみなさまの熱いエールがないとできませんが、是非そんな形ですすめたいと思いますがどうぞよろしくお願いします。(拍手)

 まず、宮本先生、今の事例報告をお聞きになって、東近江、今日のテーマで言えば、「東近江を循環・共生の大地に」、地域が自立して生きる仕組みづくりということで3つお聞きいただきましたが、いかがでしょうか?

宮本:そうですね。どの事例も大変感心して聞いておりました。菜の花プロジェクトについては大分前から見学をさせていただいたり、おそらく休耕している、そして衰退しつつある農業というものがもういっぺんエネルギーの供給基地でもあり、同時に食糧の供給基地として再生するのではないかと期待しているんですが、その意味ではこれは一つの日本におけるこれからの農村のあり方を示す突破口になるであろうというのは、大いに期待をして聞いておりましたし。聞いてみますと、しかしまだ滋賀県で二つぐらいしかまだやってるところはないんじゃないかということですから、もっと滋賀県全域に拡大してもらったらいいなと思って聞いていました。

 それから、里山の利用もですね、これは本当に里山という言葉をつくられた四手井先生のお話から長らく、里山をどう再生するかというのが大きな課題になっているのですけれども、今日の話が大変おもしろかったのは、単に今までのような間伐をしたらどうだっていうのではなくて、もう少し総合的に里山の再生を考えているというのが大変よく分かりまして、これも他の所で検討してもいい、単に間伐をすればいいというだけじゃないもっと総合的な中山間地域の新しい方向性というのが示されているんじゃないかと思って、大変これもいい例だなあと思いました。

 池田牧場の方の話は、もう本当になんていうかなあ、こういう豊かな経験を持つ方が多くなることが実は新しい共生の大地に向けての出発点だなあと思って聞いておりました。こういうふうなネットワークとして広がっていく、それがこれからの課題じゃないかなあというのが私の感じでした。

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