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人と自然を考える会
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地元学でまちづくり

「ほんまに私(みんな)が主役のまちづくり」

 広島県安芸高田市”川根”の地域づくり

(2007年3月3日(土) 東近江市八日市図書館)
講師:辻駒健二 眞喜志敦

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エコミュージアム川根をめぐる議論、互いに共有していく内容づくり

 エコミュージアム川根という、先ほども出ておりましたのは、本当に公設民営ですがな。役場がつくって我々が今運営しておるわけ。だから、住民のみなさん、地域のみなさん方は、若い者はそこまで関心を持っておらんかったんですが、特に年配の方は、わしらが建てた学校じゃないかと。わしらが建てた学校をなくするというのはどういうことかという、非常に危機感迫った話をされました。

 そして、その方らにもご理解いただいたのは、本当に子どもたちの将来のことを含めて、子どもたちの声も聞き、女性の意見も聞き、老人、じいちゃんばあちゃんの意見も聞きながら、最後の決断というのは私がさせていただいたわけなんですが。とは言っても、その学校を残すことによって、「地域の活性化というものをみなさんどう考えておりますか、教育施設というものがなくなるということになれば、地域のみなさん方の不安は残りますよと。しかし、一つの歴史を終えたということになれば、新しい文化をそこに興すということも今の時代には必要じゃあないですか。特に私らの地域にはそれが必要じゃないか」という話をさしてもらいました。

 というのは、私の所では何一つ欠けてはならんわけなんですね。今のライフスタイルをどう守っていくかということより、今のライフスタイルをさらにどういう形でつくっていくかということをせにゃあならんと。こういうようなことをみなさん方と議論する中で教わらさせていただいたわけなんです。したがって、そのような計画も、総合開発企画室というのを組織の中につくってそこで議論してもろうたと。

 子どもたちの意見というのは、児童数が少なくなる、生徒数が少なくなる中で、その上のもう一つの高等学校に行くのには、やはり中学校統合という形の中で子どもの教育というものをそこで与えてやらなければならんということ。親の意見、それから今度は地域の意見、生徒の意見を聞かせていただいて、それをやったわけなんです。そして、後の施設はどうするかということも、古い施設を壊して新しい施設をつくろうと言う。それはわずかな予算でできるもんじゃありません。そういうようなことを我々が議論して、計画書をつくって、役場が何を認めてくれようなということがあったわけです。我々の議論の中には役場の職員は入っておらんかったか? そうじゃない。入れてやったんだから。

 まさに、今言われる協働のまちづくりというもの。あるいは、一つのものに対して、一つの議論の中に互いに共有していくという内容づくりというものがそこで育って行ったと思うわけです。

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