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地元学でまちづくり 「ほんまに私(みんな)が主役のまちづくり」広島県安芸高田市”川根”の地域づくり (2007年3月3日(土) 東近江市八日市図書館)
将来の担い手を育てる定住対策私の所は今、先ほどもパワーポイントで紹介いただきましたが、小学校22名しかおらん。昨年は28名、27名ぐらいおりましたかな。今年は22名です。この3月の20日の日の小学校の卒業式には6年生が1名卒業して行くわけなんです。22名のうちに地元の子どもというのはわずか6名しかおらんのですよ。あとの18名はよそから来た子です。それは、ここの定住対策でね、ここへ住みついていただいた方が今80数名おります。 これも5、6年になりますかな、もっとそれよりも多いですかな。小学校の3年生、4年生で来ていただいた方はもう中学生ですわ。そうすると、小学校の高学年の子どもさんはもう高等学校へ行っとりますがね。いつまでも学校存続で住宅建設はできませんが、一つのきっかけというのは、小学校を存続するかどうかという、おそらく先では議論せんといけん状況が出てくるということで、あるいは将来の担い手をどうするかという議論を進める中で、帰って来ん状況というのは何かということも議論させていただきました。 しかし、待ってもあてのないものを待つより、あてのある方向というものをやっぱり進めて行こうということで、若者定住対策。町もやっとったんですよ。誰でも入れる住宅というのは、今まで行政も建てておったわけなんですよ。我々が行政に提案したのは、「町長、誰でも入れる住宅は民間が建てりゃあええ。我々が提案する住宅というのは、これからの将来のことをどうするかという議論の中で、学校の存続を含めて、将来の担い手、これはもう外から受け入れて、そこで育っていく環境づくりをしたいんだ」ということで話をしました。 当時、担当課長が、その話が終わるや終わらんでね、役員を連れて行っとるわけなんです。地元の議員もそこへ参加しておるわけなんです。「そんな制度はありまへん」ということでね。担当課長も無知と言うんですか、我々が議論しとることをしっかり共有して、それに近づけるにはどうすりゃあええかという時間の必要性というものも察しとらんわけなんです。「ありまへん」と言う。しかし、さすが町長ですな。ありませんで話を終えるんじゃなしに、我々も勉強しようということでそれをつないでいく。後日、「よっしゃ」ですがな。そして今、16戸建っております。 都会から来られる方との面接をさせていただいて、「なんで川根に生活の場を求められたんですか」と。中にはそりゃあ家賃3万円と魅力ですわな。20年住んだら払い下げてもらうという魅力もあります。中には「私のふるさとはここですよ。そこよりこの地域が気に入りました」ということは、子どもたちのふるさとをここにしてもらえるという話もされますよ。そういう方とも話をさせてもらうのはね、やっぱり子どものふるさとをつくるまでに、みなさん方のふるさとをどうするかという一つの話もしていただきたいという話もさせていただいて、今生活していただいております。
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