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人と自然を考える会
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滋賀県東近江市八日市金屋2丁目6番25号
東近江市立八日市図書館内

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地元学でまちづくり

「ほんまに私(みんな)が主役のまちづくり」

 広島県安芸高田市”川根”の地域づくり

(2007年3月3日(土) 東近江市八日市図書館)
講師:辻駒健二 眞喜志敦

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過疎化の中での川根振興協議会の立ち上げ

 私の所も合併しました。6町が一緒になって3万4千になったわけなんですよね。先ほどの昭和の合併の時の状況が出ておりました。川根、船佐(ふなさ)、来原(くるはら)ですよね。その時の人口はさっき4500人と書いてありましたが、これは今の状況であって、昭和の合併の時には私の所も1万を超えとったわけなんです。ですから、昭和の合併からわずか半世紀で人口が高宮町全体で2分の1以下になるわけなんです。私の所も一番多い昭和30年代には2198人おったんですよ。

 みなさん、半世紀といえば50年ですよ。50年で本当に人口が3分の1以下ですから。高齢化率は50%超えとる地域ですからね。本当に大変という言葉が当てはまる地域じゃないかと思いますね。そういう中だからこそ川根振興会というのを立ち上げにゃならんという、先輩たちの50年先を見た活動であったと思うわけなんです。

 しかし、組織をつくって物事は安泰かというとそうじゃありません。地域のみなさん方に本当に関心を持っていただいて、我々が地域経営をどうするか。行政に任せるんじゃなしに、自分たちが自分たちの地域経営というものを考えていかなきゃいけんと思うんですよね。それには、「あれをせい、これをせい」と言うまちづくりから自分たちが行政に提案していくような活動をせにゃあならんということを私自身学ばせていただきました。

 私は学者でもなければ、こういうことをして飯を食うとる人間ではありません。高宮町は安芸高田の地域振興推進という立場におるわけなんですが、非常勤特別職と言いまして、役場に、支所に机があるわけなんですが、どうもそこに座って一日ぼーっとしとるようなことは好きではありません。やがて支所に行かんからあれは何しよるんだろうかなあと、わずかな報酬もいただいておりますので、非常に厳しい状況に風当たりもありますよね。

 そうは言っても、さっきも言ったように、こういうことを言うと、市の職員さんなり町の職員さんに申し訳ないんですがね、パソコンをにらんでいれば確かに全国の情報は分かります。その全国の情報を地域にどう活かすかという苦労もしなければなりませんが、一番とにかく簡単なのは、地域に出て行って、地域のじいちゃんばあちゃんなり、若い人と話をして、なるほどな、こういう意見もあるか、こういう意見もあるか。したがっていい意見というのは、これからの地域づくりにしっかりつないでいきながら、課題についてはどうするかということを行政だけが考えるんではなしに、住民のみなさん方と一緒になって議論をしていかなければいけんと思います。

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