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地元学でまちづくり 「ほんまに私(みんな)が主役のまちづくり」広島県安芸高田市”川根”の地域づくり (2007年3月3日(土) 東近江市八日市図書館)
コミュニティビジネスは、地域の中で楽しんで暮らす時間づくりみなさん、一つ困ったことがあるんです。この地域も飲酒運転はいけんでしょう? これでもう非常に頭を痛めとるんですね。確かに悪いことは悪いんじゃけね。今日みなさん方に飲酒運転しましょうということを言いよるんじゃないんじゃがな。地域のコミュニティーが、今本当に大変ですわ。さっきのエコミュージアムなんかはね、仕事から帰ってくる途中に、田舎のことですからクラウンやなんかで帰るんじゃないんですね、みなさん。全部軽トラですがな。軽トラ乗って帰って、家に着くまでにそこへ座って、あそこへ行けばみんなおるという感覚でみんな集まって、そいで一杯呑んで帰るんですがな。それができんようになって。と言うのが、うちの店のところでパトカー停めて待ちよるんじゃからな。もうどうもなりゃあせん。今閑古鳥ですがな。世の中から警察がなくなりゃあええが思うとるが、そうはならんで。これもモラルをしっかり守らにゃあいけんということでね。 さて、その建物をどうするかということは、さっきも控え室で話をして、「送迎をやりんさい」言うてね、送迎までして飲みに来るもんはおりゃあへんでそりゃあ。帰る時に寄って呑むのがうまいんじゃけえね(笑)。代行までして呑んで帰るようにはいきゃあせんで。「まちづくり言うたらなんぼ呑んだかで決まりますわ」と言うて歩きよったがな、今はどうもならんですわ。ちいと集まっとれば、軽トラが5、6台停まっておれば、ああそうかなとパトカーが来るんじゃから(笑)。ということで、本当にコミュニティビジネスは行き詰まっておるというのが、実態です。 だが、今は言いよるのはね、みなさん。物事は頭を働かさにゃあいけんと思うんです。ああ、3分過ぎました。もう1分ください。年金プラス30万ということをみんなに言いよるんですわ。まだここには年金の生活者はそんなにおってんないですがね。年間30万言うたらそんなに負担じゃあないと僕は思うとるんですよ。と言うのは、年金プラス30万というのは、月で割ったら2万5千ぐらいで。それを1日に割ったらわずか800円や。わずか800円でも寝とったら、そこへお金は入ってきやせんからね。寝とってお金が入ってくるのは年金だけじゃから、みなさん。 その年金プラス30万というのは、家で一杯コーヒー飲むのもそりゃあそれなりの味はするかも分からんが、外に出て企業に働きに行っても70過ぎた者が働くことはできへんですで。雇用してくれる所はありゃあへんですで。だが、自分たちの生活の場というのは地域じゃから、山がありゃあ川がある。そこに田んぼがあるんじゃからな。そこでなんかできゃあせんかということを考えとるわけ。 一杯飲むコーヒーというもので、夢が語れ、夢が叶えられるんじゃないか。そうすると、うちは650人ですから、半分は年金生活者ですで、みなさん。300人が年間30万もうけたら、そりゃあもう9000万でしょう。この間、「辻駒さん、9000万儲けたけれども、そりゃあ全部病院に行くわ」言うたからね(笑)。みなさん方とわいわいと言いながらでもね、病院行きながらでも、自分の存在というものがそこで認められ、みんなとわいわい言うことが一つの夢よと言うたんです。それが年間30万よと今言いよるんですわ。 したがって、そのように本当にコミュニティビジネスというのは確かに儲けにゃあならんというが、自分たちがここで生活するというコミュニティビジネスを考えていかなければいけません。そこのところをね、みなさん。働ける者は一生懸命働いて、だが働いて帰って寝て働きに行くというんじゃなしに、せめて地域の中で楽しく生活できる空間というか時間というものをどうつくるかということも考えていかなきゃいけません。そんなじいちゃんばあちゃん、地域のみんなといろんなことを楽しみながら働きに行くということをせんと、やれ今日は出て行かにゃあいけんか、今日も働きに行かにゃあいけんかと言うて、給料をもらって戻ったから言うて、そこには夢は語られはせんで。働く職場で夢を語り、地域で夢を語り、家でまた楽しい生活環境を今つくっていかにゃあいけんということを僕は言わしていただいております。 50分の持ち時間でかなり長くなりまして、今日はトコトン語ろうということで、わしだけ語っちゃなりません。これで終わらしていただきます。どうもすみませんでした。ありがとうございます。 司会:すみません。どうもありがとうございました。今日はトコトンまちづくりセミナーですので、10分間、今2時50分ですので、3時まで休憩をとりたいと思います。3時に再開させていただきまして、もっともっと突っ込んで辻駒さんにお話を聞きたいこと、そういったことをまた座談会の場でお願いしたいと思います。それでは、10分間休憩に入らせていただきます。
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