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地元学でまちづくり 「ほんまに私(みんな)が主役のまちづくり」広島県安芸高田市”川根”の地域づくり (2007年3月3日(土) 東近江市八日市図書館)
まちづくりの基盤となる経済の実情は阿部:では、みなさんこんにちは。ここから進行します阿部といいます。今日はまちづくり協議会関係の方も結構いらっしゃっているので、ちょっと東近江で進めているまちづくり協議会の雰囲気とは違うかなあということでいろいろ質問とかあると思いますが、またそういう話も限られた時間ではありますが、出していただけたらと思います。辻駒さんの話と今眞喜志さんの話を聞いて、やっぱり合併を機に今東近江でも進めているまちづくり協議会の話が出てきましたけれども、川根なんかはそんなことは関係なく昭和40年代から振興協議会というのをやっていたということです。沖縄に至っては100年前やということですから、地域は自立してたんやという話だったかと思います。 辻駒さんの話で、どうしても我々は行政にものを要求する、なんかやってもらうのが税金払ってんやから全部やってもらったらええやんというようなことで済ませてきたような気がするんですけれども、一つ要求から提案へという話があったと思うんですけれども、それが新しい形かなあとということと、お二人の話に共通していたのが、かなりこの経済的価値、いわゆる経済を基盤にしたようなまちづくりという意味合いで、共同売店もそうですし、川根の農協跡の直売所ですね、あれなんちゅう名前でしたっけ? 辻駒:あれはね、万屋(よろづや)。 阿部:よろずや。まさによろずやですね。よろずや。よく似た話が出ていたと思うんで、ちょっとその辺について私の方からもうちょっとお二人に若干お聞きしてから、みなさんに話をまわしたいと思います。万屋さんは今、年商、売上でいくと大体どのくらいになります? 辻駒:ええとね。売上を気にしちょったらもうできんね(笑)。 会場:さっき儲かっているという感じでおっしゃった? 阿部:日用品とガソリンスタンドと両方あるんですよね。 辻駒:そうですね。お店の方は、職員を一人置いて、ガソリンスタンド、油屋の方も一人置いとるんじゃがね。 阿部:2人。 辻駒:あ、それで2人置いとるんですよね。お店の方は給料払うて、もう十二分に成り立っていくんじゃが、ガソリンスタンドはちょっといけんね。というのは、ガソリンも高くなったじゃないですか。ですから、セルフの所にみなさんかけるんじゃね。だからあそこへ出させんようにせにゃあいけん思うんじゃが、囲うわけにはならずね。非常に大変ということです。 阿部:なんとか。 辻駒:なんとかやっとります(笑)。 阿部:ちょっとお金の話を。眞喜志さんの所の、今、奥の共同店で年間どれぐらいの規模か分かります? 眞喜志:実際のところあまり分からないんですけれども、本当に共同店はいろいろありまして、3階建ての所もあるし、ちっちゃい所もあって。大きい所は5000万ぐらいある所もあるそうです。だけど、ちっちゃい所はおそらく10分の1かだと思いますね。 阿部:先ほどのね、赤字の所はうまく工夫しながらっていう話があったんですけど、たとえばこういう工夫をして運営をされているという事例があれば。 眞喜志:出資の仕方もそうですけれども、さっきも言いましたけれども、本当に1000円2000円の出資でやる所というか、これはもう設立当時の出資なんですね。それ以降はほとんど集めることはないですけれども、でも、潰れてしまったので、もう一度出資を募るというお店もありますし、それから経営状態が悪くなってきたので個人委託にするという形をとる。あるいは個人委託にしてもうまくいかなかったので、また直営に戻すというような形でいろんな組織がえをそれぞれが独自にやっておりますね。 阿部:行政が経営休止になったからアウトソーシングするとかいう話とかよく似ていますよね。まあ、もうちょっとそういうことじゃなくて自立しようということでやられていると思うんですけれども、みなさんの方からどうでしょう? こういうところをもうちょっとお二人に聞きたいとか自分たちがまちづくりをやっていく上でぜひこれだけは言っておきたいとか、常日頃こんなことで悩んでいるとかありましたら、どなたからでも結構ですので。いきなりフリーズ状態になるとあれで。 眞喜志:共同売店の話をして、あるよこんなのと言われるんですけど、そういうのはあるんじゃないですかね。ないですか? こういうのあるよ、うちにも。まあ大体農協の売店だったりするんだと思いますが。 阿部:もともとはね、だから共同購入みたいな話でいくと、生協というのがあったんですけれども、滋賀県の場合は今生協はいわゆる地域制で一本化されてしまっていて、購入もあまり産直という意味合いではなくて、どっかから関わっていくような感じで、あんまりいわゆる生協らしさ、地産地消みたいな意味合いが薄れてきているような気がしますけれども。まあ生協活動をやられている方は実際にはいると思いますけど。ただ産直とかはありますよね。たとえば愛東もそうだし、そこの八日市のやさい村とかいわゆる農業者の方が出してそこで直売するようなそのケースは滋賀県内でも非常に増えてきたなあという気はします。ただそれが共同売店のようにまちづくりと一体化しているかどうかはまた別です。どなたかどうですか? とりあえずのきっかけとして。
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